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11/10【DDT】D王GP昨年覇者・秋山が3戦目で初白星 遠藤初黒星で火野とAブロック首位タイ

 『D王 GRAND PRIX 2021 II』第4戦が10日、東京・新宿FACEで行われ、前年覇者・秋山準が遠藤哲哉に逆転勝利を収め、3戦目にしてようやく初白星を挙げた。

 両者は昨年11月22日のD王GP公式戦でシングル初対決し、遠藤が勝利。今年の2・14カルッツかわさき大会におけるKO-D無差別級王座戦(当時の王者は遠藤)では秋山が雪辱を遂げた。1勝1敗の五分でこの日、3度目の対決を迎えた。

 秋山はここまで上野勇希、火野裕士に敗れ、まさかの開幕2連敗。これ以上落とせない状況とあって開始早々、場外戦を仕掛け、リングに戻るとパイルドライバー、ジャンピングニー、ヒザ蹴りの猛攻で攻め立てるなど積極姿勢をみせた。

 時間が進むにつれて試合は熱を帯び、遠藤もバックドロップ、サスケスペシャル、ハンドスプリング式スクリューキックで反撃。15分過ぎには秋山がエクスプロイダー連発、ヒザ蹴り4連発の猛攻に出たが、リストクラッチ式エクスプロイダーを回避した遠藤はオーバーヘッドキック、トーチャーラックボムの波状攻撃で挽回。必殺のシューティングスタープレスを鮮やかに決めた。勝負あったかに思われたが、秋山は上になった遠藤をひっくり返して首固めで丸め込み、逆転勝利を飾った。

 秋山が3戦目にしてようやく初白星を挙げた。試合後はダメージが大きく倒れたままで、「やられてんだよ、俺。今日は無理だ。遠藤! お前の方が元気だろ。お前が締めてくれ」と遠藤に締めを託した。

 薄氷を踏む思いの勝利となったが、秋山はバックステージで「やっとだな。今日負けたら完全に終わりで。どんな手を使ってでも勝とうと思った。若いから元気だし強いよ。(フィニッシュは)相手の油断が出るところ、どこだと思ったら、それしかないと思って」と狙いが当たって安堵の表情を見せた。次戦は11・13京都大会での吉村直巳戦。「俺が負けた上野に勝ってる。間接的に俺より強いってことだから。吉村君は俺の考えでは、一番やりやすいかも」と敵に塩を送った秋山は「それはなぜかというのを彼は考えて、謎を解けば君の勝ちだ。謎を解けなかったら俺の勝ちだ」と投げかけた。

 かたや、3連勝ならず初黒星を喫した遠藤は「こんなの初めてだ。シューティングスタープレス、決まってたよな? なんで俺、負けてんだよ。詰めが甘い。もったいない」と反省の弁。「1年に2回も秋山さんに負けて負け越しだ。勝ち逃げは許さない。絶対やり返してやる」と雪辱を期した。次戦は11・13京都大会でのボディガー戦。「またヘビーか。自分よりデカい相手との闘い、もう慣れました。次も丸め込んで勝ってやる」と立て直しを誓った。

 同じAブロックでは火野とボディガーのパワーファイター対決が実現。真っ向勝負が繰り広げられ、ボディガーのチョップ連打、ライジングハイ(ハイキック)に手を焼きながらも火野はラリアットからFuckin'BOMBを決めて2勝目をマークした。「秋山さんにもボディガーにも負けるわけにはいかなかった。1回あの人らには負けとる。しっかり借りを返させてもらった」と言うように2戦連続で雪辱を遂げた形となった火野は「前回も今回も50過ぎのオッサンやで。どっから沸いてくんねん、あの力。ああいう年の取り方したいね。秋山さんもボディガーも最高のオッサンやな」と50代の二人に刺激を受けたようで、「でも取ったのはワシや。最高のオッサンの分まで頑張って優勝します」と宣言。次戦は11・13京都大会の上野勇希戦で、「あんなんゴミや」と眼中になしと言わんばかりに言い放った。

 セミファイナルで行われた「上野vs吉村」の元ノーチラス対決は、パワーで勝る吉村が払い腰、ラリアットなどで猛攻。上野もハーフネルソンスープレックス、ドロップキックなどで応戦したが、最後は吉村が高角度の投げ捨てパワーボムで仕留めた。

 3戦目にして初白星を挙げた吉村は「俺自身はまだまだ行けるぞってところ見せられたと思います。ノーチラスを組んでたときから、その前から、結果としては俺の方が残してたかもしれないけど、全部上野さんが持っていったんで。でもシングルでは無敗」と胸を張った。次戦は11・13京都大会の秋山戦。ともに1勝2敗で生き残りがかかった一戦となり、「これで負けたら終わる。勝てばつながると思うんで頑張ります」と気合を入れた。

 この日の新宿大会を終え、Aブロックは遠藤と火野が勝ち点4で首位タイ。上野、ボディガー、秋山、吉村の4選手が勝ち点2で追う状況になった。

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