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12/6【全日本】岩本が12月31日付で退団 2022年から一時休業へ

 岩本煌史が6日、東京・湯島の全日本事務所で会見し、12月31日付で全日本を退団すると発表。2022年からしばらくリングから離れ、一時休業する意向を示した。

 岩本は2012年11月に愛知・名古屋を拠点とするスポルティーバでデビュー。2016年から全日本に参戦し、翌2017年1月に入団した。以降、世界ジュニアヘビー級王座を4度戴冠し、全日ジュニアのエースとして活躍。アジアタッグ王座も2度獲得し、最近では対ヘビー級の戦いに身を投じてきたが、5年間在籍した全日本を去ることになった。

 プロレスを始める際、岩本は30歳までと区切って大きな目標を立てていたという。昨年その30歳となったが、コロナ禍もあって期限を1年延ばして全日本で戦い続けてきた。それでもその目標には到達できず、「自分の中で区切り、けじめ」として退団を決断した。

 気になるのは今後だが、岩本は全日本を去ると同時に一時、リングを離れる意向を示した。「しばらくは外に出て試合をするとかってことも考えていなくて、一時休業という形を取らせていただきます。ただ、引退ではないので、プロレスラーを名乗らせていただくんですけど、リング上の戦いはしばらくお休みさせていただきます」と説明した岩本は、その間に進展することがあれば、SNSを通じて告知していくつもり。「来年からリング上でというのはしばらくないと思いますし、どれだけ休むのか期限も決めてない」といい、長期休業に入る見通しを示した。

 12・16後楽園大会では全日本所属としてのラストマッチも決定。ブラックめんそーれと組んで青柳亮生&ライジングHAYATOと対戦する。「最後ジュニアで激しく動きたいなという自分の要望もありまして、最後わがままを聞いていただいた形」で組まれたもので、岩本は「ジュニアの選手を集めてもらったので、最後ははつらつとした戦いを皆さんの前でおみせできたら」と意気込んだ。

 福田剛紀社長とともに同席した諏訪魔専務取締役は「岩本とは個人的に楽しい関係でいたと思ってるんでね。今回の決断、僕としては凄く残念であるんですけど、彼の人間性、好きですからね。次の目標で頑張ってもらいたいし、再会もしたい」とエール。創立50周年イヤーとなる2022年を前にゼウス、野村直矢、そして岩本と3人が退団する状況に「また来年、どうなるかというところもまた福田社長も僕も考えなきゃいけない。そう思いますね」と気を引き締めていた。

【会見の模様】
▼福田社長「本日はお忙しいところ、お集まりいただきまして、どうもありがとうございます。このたび弊社所属の野村直矢選手、岩本煌史選手が契約満了につき、2021年12月31日付で退団することになりましたことをお知らせさせていただきます。退団に伴いまして、12月16日後楽園ホール大会にて、両選手の所属としてのラストマッチを行います。今後も野村直矢選手、岩本煌史選手、並びに全日本プロレスへ変わらぬご支援をよろしくお願いします」

▼岩本「今回、5年間所属させていただきました全日本プロレスを退団させていただく決断をいたしました。この決断に至るまでは本当に自分自身、凄く悩んで、凄く気持ちも揺れてという感じが今年1年ずっと続いてたというか、ずっと悩んでいた感じだったんですけど。そもそもプロレスを始める時に自分なりの目標を立てていまして、30歳までにこの目標に行かなければ、ちょっと考えないといけないなって目標設定をプロレスを始める時に立てていまして。それが一番高い目標で、ちっちゃい目標も立てて、自分なりにクリアしていけてはいたんですけど、自分が30歳を迎えた時に最初に設定していた目標にたどり着いていなかったっていうのもあって、一つ自分の区切り、けじめじゃないですけど、考えないといけないなというタイミングでした。新型コロナウイルスの世界的にいろいろありまして、今31歳なんですけど、新型コロナもあるからもう1年延長して頑張ってみようとやってきましたけど、自分の目標にいかなかったということで、こういう決断に至りました」

――30歳までの目標はリング上におけること?

▼岩本「リング上での目標もそれぞれ、その時その時のシチュエーションで立てていて、そういうのは自分の中ではクリアしていったのもあるんですけども、リング上じゃない部分での目標というのも大きかったですね」

――人生における目標?

▼岩本「人生に関わるような目標という感じですかね」

――全日本でやり残したことはある?

▼岩本「どうですかね。全日本入団する時に目標に立ててたのは世界ジュニアを獲るだったり、ジュニアのリーグ戦に優勝するとかというのは達成できたので、一つ言うとすれば、世界ジュニア持ってた時に、もっと長く防衛したかったなというのがありますね」

――いえる範囲で今後について考えていることは?

▼岩本「今後については今回退団させていただくんですけど、しばらくは外に出て試合をするとかっていうことも考えていなくて、ちょっと一時休業という形を取らせていただきます。ただ、引退ではないので、プロレスラーという形では名乗らせていただくんですけど、リング上での戦いというのはしばらく一時お休みさせていただく形で。自分の違う目標というかを今ちょっと考えて進めていっているので、そういったところはSNS等で詳細は追って皆さんの目に届くようにしていければなと思いますので。来年からリング上でというのはしばらくはないと思いますし、どれだけ休むという期限も僕は決めてないので、いつどこでどうなるかわからないですけど、そういったことも決まれば事前に自分のSNSで発信していければなと思います」

――3人が抜けた状況で来年50周年イヤーを迎えるが?

▼諏訪魔「岩本が決めたことなんでね。そこは彼に目標があるということなんで、そこは尊重していきたいな、応援したいなという気持ちがありますね。岩本自身とも個人的に楽しい関係でいたと思ってるんでね。今回の決断、僕としては凄く残念でもあるんですけど、彼の人間性、僕、好きですからね。次の目標で頑張ってもらいたいなと思うし、また再会という部分もしたいなと思ってますから、いい人間関係はこれからもずっと続くだろうし、応援したいと思いますね。他の野村選手、ゼウス選手もそうですけど、この時期っていうのは契約というものがありますから、人生いろいろ決断する時ですよね。そこはやっぱしょうがないのかなと思いますね。寂しいんですけど、人生ですからね、それぞれの。前に進んでいくっていう前向きにみんな捉えて決断するわけですから、そこは応援したいなって思いますね、みんな。また来年、どうなるかというところもまた福田社長も僕も考えなきゃいけない。そう思いますね」

――12・16後楽園で所属としてのラストマッチが決まったが?

▼岩本「前々から退団させていただきたいですって話は会社に伝えて、自分のカードの要望とかも伝えて、結構、自分のわがままを通してもらったというような感じのカードを組んでいただいて、最後ジュニアで激しく動きたいなという自分の要望がありまして、最後わがままを聞いていただいた感じでジュニアの選手を集めてもらったので、最後ははつらつとした戦いを皆さんの前でおみせできたらなと思います」

――休業は年単位になる?

▼岩本「わからない状況ではあるんですけど、何ヵ月単位ではないと自分では思ってます。年単位とかになるんじゃないかなと思ってますけど。そういった動きなんかもSNSで発信していきますので、岩本、今こういう状況なんだなというのは見続けていただければわかるかなと思いますので、その時が来たら自分も発信していくので、その時の自分のSNSなどで動向を見ていただけたらなと思います」

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