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12/6【全日本】世界タッグ返り咲きへ宮原が「ベクトルの違い」懸念 青柳が暴走SUPLEXを「器物破損専務と遅刻太郎」呼ばわり

 1・3後楽園大会で世界タッグ選手権試合が決まった王者・諏訪魔&芦野祥太郎、挑戦者・宮原健斗&青柳優馬が6日、東京・湯島の全日本事務所で会見。最強タッグ優勝の勢いそのままに世界タッグ返り咲きを狙うビジネスタッグは、青柳が王者組を「器物破損専務と遅刻太郎」呼ばわりし、タッグ戦線の主役を見据える宮原はパートナーとの「ベクトルの違い」を懸念。最強タッグ優勝を逸した暴走SUPLEXはタッグ頂上対決での覇者撃破で汚名返上する構えをみせた。

 『2021世界最強タッグ決定リーグ戦』は宮原&青柳の連覇で幕を閉じた。2年連続優勝は99年の小橋建太&秋山準以来、22年ぶり5組目の快挙。ビジネスタッグはプロレス大賞の最優秀タッグチーム賞獲りも視野に入れている。

 そしてこの日、1・3後楽園大会での世界タッグ挑戦も決まった。二人にとって9・7後楽園大会で諏訪魔&芦野に奪われて以来、4ヵ月ぶりの雪辱戦。「20年以上破られてない記録を僕らが打ち破ったということで、全日本のタッグ戦線も時代が動いた」との手ごたえを得た宮原は「世界最強タッグ覇者vs世界タッグ王者。僕らが挑戦者とは決して思ってないですね。この2チームがベルトを争うことによって何かが生まれる」と対等を強調したうえで確信。もちろん返り咲きによってタッグ戦線の主役となるつもりだ。

 一方、パートナーの青柳は暴走SUPLEX批判を展開した。最強タッグ直線会見で諏訪魔が世界タッグベルトをジェイク・リーめがけて投げて会場の液晶パネルを破壊してしまったこと、芦野が会見に遅刻したことを持ち出し、「器物破損専務と遅刻太郎」呼ばわり。さらに王者組の「ベルト管理能力」にも疑問符をつけ、「チャンピオンチームのチャンピオンらしからぬ言動と行動。この人たちにチャンピオンベルトを持たせられない」と言い切ると、「世界タッグの価値を取り戻す戦い」と定めた。

 青柳の発言を隣で聞いていた宮原は「ちょっと僕とベクトルが違うんで、ここの意思疎通をしないとタッグのバランスがやばいかな」と懸念。一抹の不安をのぞかせたが、それを払しょくするように「昨日の試合後にSNSエゴサーチしてたら凄く仲いい写真がいっぱい収まってましたし、ちょっとビジネスを越えつつあるなっていう感じは受けてますよ」と付け加えた。

 迎え撃つ諏訪魔&芦野は2度目の防衛戦となる。準決勝で土肥こうじ&羆嵐に敗れて最強タッグの栄冠を逸し、諏訪魔は「世界タッグチャンピオンとして最強タッグ優勝して完全制覇という気持ちでいたんだけど、それがかなわなかった」と悔しさをにじませた。最強タッグ覇者・宮原&青柳とのタイトルマッチを「頂上対決」と定めた諏訪魔は「当然、勝って汚名返上という形にしたい」と誓っている。パートナーの芦野は青柳に対して怒りをむき出し。「人は過ちを犯すわけですよ。それを経て成長していく、そして強くなっていくんです。終わったことは終わったことで流せばいいんです。それを踏まえて強くなってますから」と反論し、「青柳優馬をボコボコにして価値高めたいと思います。覚悟しとけ、このヤロー」と制裁を予告した。

【会見の模様】
▼青柳「2連覇達成しました青柳優馬です。本当に何て言うんですかね。うれしい以外の言葉が思い浮かばないですね。昨日はうれしさゆえに羽目を外したわけではないですけど、お酒を飲んでしまいまして。夜遅くまで。今は頭が痛いです。それぐらいうれしかったです」

▼宮原「まずはですね、世界最強タッグ決定リーグ戦、昨日終えて2連覇を果たすことができたのも、ファンの皆様が日本全国から僕らの背中を押してくれたおかげなので、まずはその感謝を述べたいなと思います。まず2連覇というところで、20年以上破られてない記録を僕らが打ち破ったということで、全日本のタッグ戦線も時代が動いたなと思ってるし、僕らに責任が昨日生まれちゃったので。もう次は決まってますからね。そこに向けて覇者として挑みたいなと。挑むじゃないな。覇者としてやりたいなと思ってますね。応援ありがとうございました」

▼青柳「最強タッグの会見のことを皆さん覚えてますでしょうか? マスコミの皆さん。忘れないでください。思い出してください。このチャンピオンチームのチャンピオンらしからぬ言動と行動を思い出してください。片や一人はベルトを投げ器物破損をし、片や一人は遅刻をするというチャンピオンらしからぬタッグチーム。これは世界タッグのベルトを持たすわけにはいかないと。見てください。器物破損専務と遅刻太郎です。許せません。なのでこの世界タッグのベルトを取り返して、ビジネスタッグが世界タッグの輝きをまた戻そうと思います」

▼宮原「今回はね、僕の中では挑戦というよりは、今この日本プロレス界のタッグでどっちが強いんだという見方でファンの皆さんには見てもらいたいなと。世界最強タッグ覇者vs世界タッグ王者。僕らが挑戦者とは決して思ってないですね。この2チームがベルトを争うことによって何かが生まれると。それが新年早々ぶちかまされるというところで。僕は青柳優馬選手とはまたちょっと違う考え方で今回挑もうと思ってるんで。新年早々、ファンの皆様がエキサイトするような試合になるのは間違いないんで。覇者vsチャンピオン、これでどっちがタッグ戦線のトップを走るのかが決まります」

▼芦野「暴走SUPLEX、芦野祥太郎です。遅刻太郎じゃないです。人は過ちを犯すわけですよ。それを経て成長していく、そして強くなっていくんです。終わったことは終わったことで流せばいいんです。それを踏まえて強くなってますから。まぁ、試合でやりますよ、青柳は。ホントにむかつきますね。何か試合見ててもむかつくし、今のもむかつくんで、ガッチリいきたいなと。ホント昨日の試合でも土肥羆に諏訪魔さんが反則でやられてね、ホント怒ってるんです、俺は。だから絶対1月3日は青柳優馬をボコボコにするんで、覚悟しとけ、お前」

▼諏訪魔「昨日の最強タッグで悔しいんだけど負けたっていうのもあるんでね。世界タッグチャンピオンとして最強タッグ優勝して完全制覇という気持ちでいたんだけど、それがかなわなかったんでね。1月は最強タッグの優勝者と世界タッグチャンピオン。ある意味、頂上対決だと俺は思ってるんだけど、しっかりここはピシっと勝って、最強タッグ優勝チームを黙らせたいなと思います」

――最強タッグ優勝戦の感想は?

▼芦野「羆嵐が頑張ってましたね」

▼諏訪魔「当然みてましたよね。何も言うことはない。ただ、俺たちの方が上だという気持ちを再確認したっていうところですね」

――宮原&青柳組にとって世界タッグを獲られた雪辱戦になるが?

▼青柳「当時、僕が獲られた時にこのチャンピオンチーム、獲られた時ですよ。獲られた時はこのチームだったらまたいつか出直して挑みたいなと思ったんですよ。ただ、掘り返しますけど、世界最強タッグの会見の時の言動と発言。それを聞いたとき、見た時に、この人たちにチャンピオンベルトを持たせられないなと。見てください、世界タッグのベルト。ボロボロじゃないですか。チャンピオンらしからぬベルトの管理能力。これが僕は許せないですね。頂上決戦だとは思ってません。世界タッグの価値を取り戻す戦いだと思ってます」

▼宮原「やっぱり青柳選手の発言を聞いてても、ちょっと僕とベクトルが違うんで、ここの意思疎通をしないとタッグのバランスがやばいかなって今、会見で思いましたね。ちょっとベクトルが合ってないですね、僕らの。ちょっと青柳選手が興奮しすぎてるんで」

▼青柳「それはいつも通りのことなんで大丈夫です」

▼宮原「まだ1月3日まで時間があるし、ベクトルを合わせていかないといけないと今、思ってますね」

――仕事納めを筆頭に連係も生まれ、タッグチームとしての進化の手応えは?

▼青柳「まぁ、あんまり感じなかったかなと」

▼宮原「でも昨日の試合後にSNSエゴサーチしてたら凄く仲いい写真がいっぱい収まってましたし、ちょっとビジネスを越えつつあるなっていう感じは受けてますよ僕は。昨日のSNSみても微笑ましい写真いっぱいありましたし、ファンの皆様もビジネスの先を期待してるんじゃないかなと思うしね。この日にもしかしたら新たな感情が芽生えるかもしれないと思ってますね」

――最強タッグ優勝を逃し、優勝チームを破って汚点を払しょくする?

▼芦野「はい、そうですね。青柳優馬をボコボコにして価値高めたいと思います。覚悟しとけ、このヤロー」

▼諏訪魔「当然、勝って汚名返上という形にしたいと思いますね。ただね、今も会見でも思うんだけど、青柳がさ、凄ぇ変わっちゃったなっていう印象がある。こんなにどぎついこと言うようになっちゃったんだなって。どうしたんだよ?って思うよね。道場で若手教えてるんだからさ、そういうところ伝染ってっちゃうからね。そこは試合でプロレスを通して伝えたい部分もあるし。祥太郎怒っちゃってるんでね(苦笑) そこは俺も一気にバーンって沸騰しちゃうと危ないからね。そこは自分を持ちながらも青柳の人間性という部分もまっすぐにしたいななんて思いますね」

▼青柳「(苦笑) 掘り返しますけど、ベルト投げて器物破損した人の発言とは思えないです僕。確かに僕もまっすぐとは言いきれないですけど、諏訪魔さんもなかなかまっすぐじゃないんじゃないかなと思います。親目線みたいな発言ですね(苦笑) ちょっと拍子抜けじゃないけど、気が抜けましたね」

▼芦野「感じ悪いですね」

▼諏訪魔「当日ね、俺も気持ちよく試合したいなと思いますよ。そこにこだわりたいかな。勝負に徹します」

▼宮原「あと忘れないでほしいのがね。昨日リング上で言った通り2連覇、20年ぶりですか。年末の最優秀タッグチームになってますからね。この時に。ということはもっとおいしいものがいっぱいついてこの日を迎えるわけですから、そこも書いといてもらわないと困りますね」

――青柳選手も欲しい?

▼青柳「もちろんですよ。プロレスにとって賞レースって大切なものですから。めちゃめちゃほしいですよ。2連覇したんですよ、2連覇。20年ぶりの快挙ですよ。2連覇。お願いします」

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