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12/7【DDT】遠藤が「プロレス界の頂点」目指して新生バーニングを結成 小橋氏公認、秋山が参謀格

 遠藤哲哉が“鉄人"小橋建太氏の許可を得て、岡田佑介、高鹿祐也と新生バーニングを結成。創設メンバーである秋山準も参謀役として加わった。

 遠藤は11月末、都内某所に小橋氏を訪ね、『D王 GRAND PRIX 2021 II』の結果報告とともに、今後のアドバイスを求めた。その際、「新しい目標としてユニットをつくりたい」と相談。小橋氏から「ユニットには昔の武将と同様に“参謀"が必要だと思う。みんなが『あの人だったらおもしろいな』と思えるような選手じゃないとダメ」と指南された。

 すると遠藤は「ユニットをつくった際には小橋さんに参謀として、(現役復帰して)同じコーナーに立ってもらえないでしょうか!」と直談判した。さすがに小橋氏は「俺は違うよ」と拒否。「D王が終わったら、また等々力に来なよ。その時また(新ユニットの)話をしよう。俺も(メンバーを)考えておくから」と声をかけていた。

 そして、D王GPが終了すると、遠藤はさっそく動いた。6日午前、小橋氏がオーナーを務めるエニタイムフィットネス等々力店(東京・世田谷区)を訪問。「先日ご相談させていただいたユニットについてメンバーを考えてきました」と切り出し、メンバーに岡田、高鹿を加えたい意向を示した。「参謀がいない」というのが遠藤の懸案。すると小橋氏は「ちょっと弱いね。勝手なことなんだけど、自分の方で一人思いつく選手がいるんで、この場に呼んでるんだ」と呼び込んだ。

 現れたのは秋山だった。小橋氏と秋山は98年に全日本でバーニングを結成した創設メンバー。小橋氏は「準と遠藤君が組んだらおもしろくなる。遠藤君に必要なのは準のような要素。いろんな経験をして今DDTのリングに立ってる。今の遠藤君が吸収すると、もっともっと大きく羽ばたける」と考え、「勝手なことなんだけど、遠藤君に必要なのは準の毒。シングルでやるときは競い合えばいい。タッグとしてやっていけばおもしろいと思う。組んでみたらどう?」と進言した。

 突然のことにしばし絶句した遠藤だったが、「組んだ上で毒を吸収して。自分と秋山さんのファイトスタイルは真逆と言いますか、自分にないものをもっている。納得できる部分がある」と前向き。秋山も「俺はいいよ。全然大丈夫。遠藤君も試合をやって実力もわかってるし」とし、「俺は参謀でも遠藤君がチームリーダー。俺がバーニングに入ったとき、小橋さんは三冠チャンピオンだった。ベルトを持ってる人がチームリーダーだと思ってるから。今ないよね? いろんなベルトがあるけど、チームリーダーとして俺を従えてやるんだったら、KO-D無差別も『俺が行く』っていうくらいじゃないと。それくらいの気概を見せて、先頭に立ってやるという気持ちがあるなら」と条件を付けた。

 さらに小橋氏は「『俺が行くんだ』という気持ち。チームをつくって、準がチャンピオンでいくチームと、遠藤君がチャンピオンでいくチームとでは形が変わっていく。こういう男をチームに入れたら、チーム自体が上がってくる。こういう厳しいヤツがいないと、ピリピリした人間がいないと甘くなる。俺はおもしろいと思う」と太鼓判を押した。秋山も「俺は猛犬だから。しっかり手綱引いてくれる主人じゃないと。それくらいの気持ちでやってくれれば、従順な最高の番犬になる。そうじゃないと噛みつく」と遠藤にプレッシャーをかけつつ、「小橋さんのときは、小橋建太という主人がいて、この人の前に誰かが来たら『全部噛みつこう』と思わせる人だった。君の前に立って食い散らかしてやるよ。それくらいの気持ちでやりましょう」と呼びかけた。

 二人のレジェンドを前に意を決した遠藤は「必ずDDT、プロレス界のトップを獲るので秋山さん、僕のチームに入ってください」と要請。秋山も快諾し、ここに新ユニット結成が決まった。名称は遠藤がカブトムシ好きで知られることから秋山が「ビートルズ?」と提案したが、小橋氏は「それはダメだな」と却下。すると遠藤は「バーニングを名乗らせていただきたい」と訴えた。

 腹をくくった遠藤はかつて小橋氏と秋山が立ち上げたユニット名の継承を決めた。秋山が「バーニングは難しいぞ。何回かバーニングやってるけど。(第2次以降は)発信とか弱くて、なかなか定着しない。小橋建太という色が強すぎて。よっぽど頑張って覆い尽くすくらいでやらないと。それくらいの気持ちでやらないと」と釘を刺すと、遠藤は「覚悟はできてます。秋山さんと4人でプロレス界のてっぺん獲るんで、バーニングでいかせてください」とキッパリ。バーニングの生みの親・小橋氏も遠藤の強い決意を感じ取ったようでゴーサインを出し、ユニット名がバーニング(第4次)に決まった。

 DDTに強力ユニットが誕生することになった。秋山という心強い後ろ盾を得た遠藤は、小橋氏の魂がこもったバーニングの名称とともにこれから団体内はもちろん、プロレス界の頂点を目指して戦っていく。

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