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1/19【J鶴田23回忌興行】『ジャンボ鶴田23回忌追善興行』5・31後楽園で開催 新日本、全日本参加 秋山、藤波、大仁田の参戦が決定

 『ジャンボ鶴田23回忌追善興行』5・31後楽園大会の開催が決定。19日、東京・新橋のジャイアント馬場バルにおける会見で発表され、新日本、全日本の参加、秋山準、藤波辰爾、大仁田厚の参戦が決まった。

 かつての全日本プロレスのエース、ジャンボ鶴田さんが49歳の若さで亡くなったのは2000年5月13日。鶴田さんを偲ぶ23回忌追善興行が聖地・後楽園ホールで開催されることになった。主催するのは、これまでジャイアント馬場追善興行、ザ・デストロイヤーメモリアル興行などを開催してきたH.J.T.Production。この日の発表会見には同社の代表取締役・緒方公俊氏、大会プロデューサーの和田京平名誉レフェリー、木原文人リングアナウンサー、鶴田さんの長男・祐士さん、PWF会長ドリー・ファンク・ジュニアの代理人・大隅良雄氏が出席した。

 緒方代表は「昨年2月4日、ジャイアント馬場23回忌追善興行が終わった後、馬場さんが23回忌ということは来年はジャンボ鶴田さんが23回忌と思い、何かしら功績をたたえるイベントができないか」と考え、京平名誉レフェリー、木原リングアナ、保子夫人、長男・祐士さんに相談。追善興行の開催を決めた。当日は全6〜7試合を予定し、鶴田さんを偲ぶセレモニーも行われる。緒方代表は「ゆかりのある方、ゲストにお越しいただいて、ジャンボさんが本当にリング上にいるように思っていただける空間を当日作れれば」と考えている。

 ただ、鶴田さんゆかりの現役選手、OBも限られてくる。大会プロデューサーの一人である京平名誉レフェリーは「確かにジャンボと戦ったレスラーって数少なくなってしまったんだけど、ジャンボに憧れてたレスラー、武道館に来てたレスラーっているんですよね。若手でもいいと思うんですよ。僕の中では諏訪魔というレスラーがジャンボにめちゃくちゃ憧れてたみたいなんで、そういう雰囲気を出せるレスラーというか、若手でもいいからジャンボを思い出せるような人に来てほしい」との意向を示し、「そういったレスラーがジャンボを思い出しながらリング上で一生懸命戦ってほしい」と希望。「もちろんジャンボのためなんですけど、来てくださるお客さんのために、昔のジャンボを思い出してほしい」と話した。

 また、木原プロデューサーは「やはり全日本プロレスを名乗る、全日本プロレスを語る、全日本プロレスをやってくっていう中では馬場夫婦、馬場さん、元子さん、そして鶴田さん、ファンク一家、日本テレビ、これは絶対に外せないもの」と前置きしたうえで、「鶴田さんも喜び、馬場さんも喜び、日本のプロレスファンも喜ぶような、いい道標として残る大会にできれば」と意気込んでいる。

 大会には協力団体として新日本、全日本が参加。秋山準、藤波辰爾、大仁田厚の参戦も決まった。また、ドリー会長も「2022年を迎えても、彼のような強い選手は現れません。ジャンボは私の自慢の生徒です」と愛弟子・鶴田さんを称えたうえで、「世の中の情勢次第ですけど、行けるものなら駆けつけたい」との意向を示している。詳細は以下の通り。

☆5/31(火)東京・後楽園ホール『ジャンボ鶴田23回忌追善興行』17:30開場、18:30開始

[大会プロデューサー]
和田京平名誉レフェリー
木原文人リングアナウンサー

[参加協力団体]
新日本プロレス
全日本プロレス

[第1弾参戦決定選手]
秋山準
藤波辰爾
大仁田厚


【会見の模様】
▼緒方代表「完全無欠のエースと呼ばれたジャンボ鶴田さんがこの世を去り、今年で22年、すなわち23回忌となります。そこでジャンボ鶴田23回忌追善興行の準備をし、本日発表に至りました。まず私の方から大会開催の経緯をお話しさせていただきます。昨年2月4日、ジャイアント馬場23回忌追善興行が終わった後、馬場さんが23回忌ということは来年はジャンボ鶴田さんが23回忌と思い、何かしら功績をたたえるイベントができないかと考えておりました。その矢先、昨年9月15日、レガシーの大会中に行われた日本プロレス殿堂セレモニーにジャンボ鶴田さんも選出され、京平さんがインダクター、代理受賞として木原さんが壇上に立たれました。その際に木原さんが来年、鶴田さんが23回忌になります。何か恩返しできないかと考えております。皆さん、応援をよろしくお願いしますとおっしゃいました。その発言を聞き、私は京平さんと木原さんに相談させていただき、そのあと奥様である保子さん、本日お越しいただいています祐士さんとご相談させていただき、今回23回忌追善興行としてプロレスの大会をやらせていただくことになりました。先ほど京平さん、木原さんに相談させていただきましたと言いましたが、やはりジャンボ鶴田さんのことをよく知っておられるお二人に今回の大会プロデューサーをお願いしたく思っております。おそらくジャンボ鶴田さんの冠が付いた興行は過去になかったと思いますが、当日は鶴田さんにゆかりのある選手やOBの方がお越しいただけたらと思っております。また、天国で馬場さんと鶴田さんが笑顔で見守っていただける大会にしたいと思っております。ジャンボ鶴田23回忌追善興行よろしくお願いいたします」

▼祐士さん「ジャンボ鶴田長男であります鶴田祐士です。母から今回の大会開催に向けてのメッセージを読み上げます」

▼鶴田保子さんからのメッセージ「日本のプロレスファンの皆様、ジャンボ鶴田23回忌にあたり大会を催してくださるとのこと、感謝を申し上げます。『プロレスファンは過去に生きる』と聞いたことがありますが、没後22年を迎えてもこの様な大会を催して頂けて、本人もさぞ喜んでいると思います。これからも皆様の心の片隅にジャンボ鶴田というレスラーが生き続ける事を願っております。会場に大勢のプロレスファンの方が応援に来てくださることを祈っております」

▼京平名誉レフェリー「ジャンボ鶴田選手の23回忌。あっという間ですね。23回忌なんだって感じです。ジャンボのためにというかプロレスファンのために開催したいんですよね。僕が考えるには。もちろんジャンボのためなんですけど、来てくださるお客さんのために、昔のジャンボを思い出してほしい。そういう考えでこれからいろんな選手に声をかけて、出てくださるジャンボの思い出あるレスラー、大物が来るのか、新人が来るのかわからないけど、ジャンボに携わる…今でもトップレスラーでやってる選手たちってジャンボを追いかけて今現役でやってるわけですよ。僕の知ってる限りだと諏訪魔選手もそうだし、石川選手もそうだし。だから、そういったレスラーがジャンボを思い出しながらリング上で一生懸命戦ってほしいと思います。これから出てくださるように声をかけますけど。今回、ジャンボ鶴田&ファンの皆さんということで開催したいと思います。皆さん、どうぞお越しください。よろしくお願いいたします」

▼木原リングアナ「今回も緒方さん、京平さんの命を受けてプロデューサーをやらせていただきます。僕が過去に全日本プロレスのプロデューサーをやっていた時もあるんですけど、その時はやはりジャンボ鶴田さんの名前がずっと頭にあったんで、5月になると追悼試合をやってたんですけど、最近は何かジャンボさんが忘れられちゃったのか、全日本の中であまりピンとこない追悼試合が多かったので、内心むしゃくしゃしておりまして。日本人ですから20何回忌とか、そういう節目は必ずやってきます。去年、馬場さんの23回忌の大会ができて、武藤さんとか諏訪魔さんとか小島選手とか、元子さんの気持ちも入った、気持ちのいい大会ができたなと。その中で来年は鶴田さんだということで、ぜひ何か残せないかなと思いまして。やはり全日本プロレスを名乗る、全日本プロレスを語る、全日本プロレスをやっていくっていう中では馬場夫婦、馬場さん、元子さん、そして鶴田さん、ファンク一家、日本テレビ、これは絶対に外せないものであります。僕はその気持ちをずっと後世にも伝えたく、どうしてもこの大会がやりたいなと思いましたので、鶴田さんも喜び、馬場さんも喜び、今、京平さんが言ったみたいに日本のプロレスファンも喜ぶような、いい道標として残る大会にできればと思っております。皆さん、応援よろしくお願い申し上げます。ありがとうございました」

▼大隅氏「ドリーさんと先週の金曜日にこの大会の話を話しまして、メッセージをいただきましたので、そのまま読ませていただきます」

▼ドリー・ファンク・ジュニアPWF会長からのメッセージ「日本の皆様、こんにちは。ジャンボが他界して、こんなにも長い時間が経ちました。2022年を迎えても、彼のような強い選手は現れません。ジャンボは私の自慢の生徒です。今でも私の心の中で笑っています。もちろん皆様の心の中に力強く生き続けています。5月31日は今一度、彼を思い出し、彼に私たちのパワーが届くような大会にしたいです。ネバークイット、ネバークイット、ネバークイット! ジャンボ鶴田、永遠なれ」

▼大隅氏「ドリーさんとよく話をするんですが、たくさん教えた選手のことをよく生徒と言います。その中でジャンボ鶴田さんはナンバー1の生徒、ナンバーワン・マイ・スチューデントとよく言っております。ですので、この大会はドリーさん本人は、世の中の情勢次第ですけど、行けるものなら駆けつけたいと言っております」

▼京平名誉レフェリー「先ほども申したんですけど、やっぱり全日本プロレスというか、ジャンボは全日本育ちで、全日本から出たこともないし、やっぱりジャンボらしい大会。僕ね、ポスター見た時に久しぶりにジャンボを見たんだけど、これぞジャンボ鶴田だなという写真を集めたなと思います。だから、このような明るい大会というか、ジャンボらしい大会にしたいなと思います。今、忘れられているプロレスというか、ちょっとアメリカンプロレスを思い出してほしいというか、そんなようなちょっと明るいプロレスにしてみたいなと思います。だからぜひ後楽園ホールに集まって、ジャンボ鶴田を思い出してください。よろしくお願いします」

――鶴田さんゆかりの選手は引退されたり、亡くなられたりして限られるが?

▼京平名誉レフェリー「確かにジャンボと戦ったレスラーって数少なくなってしまったんだけど、ジャンボに憧れてたレスラー、武道館に来てたレスラーっているんですよね。若手でもいいと思うんですよ。僕の中では諏訪魔というレスラーがジャンボにめちゃくちゃ憧れてたみたいなんで、そういう雰囲気を出せるレスラーというか、若手でもいいからジャンボを思い出せるような人に来てほしいなと思うんですね。だからこれから頭をしぼって、誰がジャンボに近いんだろうと、それを木原リングアナと相談しながら、いい大会にしたいなと思います」

――ファンが参加できるイベントは考えている?

▼京平名誉レフェリー「レスラー中心じゃなくて、お客さん中心のイベントの方が盛り上がると思ってるんですよね。ただ、コロナの中でお客さんと接することができないんで、リング上で何というかな。ジャンボらしさというか、そういうイベントにしたいなと、いろいろこれから考えたいと思います。よろしければ、いいアイデアがあったら教えてほしいです。よろしくどうぞ」

――父・鶴田さんとの思い出はどんなものがある?

▼祐士さん「父との思い出ということですけど、普通の父親というイメージが。ファンの方にはないのかなという印象が常にあったんですけど、家に帰ったらソファーでテレビを見ていたり、日曜日にはキャッチボールをしてくれたりと、シンプルなことを幼少期に毎日、家族として時間を過ごせたことが今となってはとても良い思い出だなと思います。こういった大会だったり、プロレスを見るたびに思い出します。子供として幸せな時間を過ごせたなというのが振り返って素直に思えます。自分にとってもすごく良いことだと思います。プロレスについての思い出はテレビ観戦が多かったんですけど、一番最初に見た試合がドリー・ファンク・ジュニア選手との試合だったっていうのが印象に残ってるんですけど、誰も信じてくれない部分があるんで、父がテレビをつけてくれたと思うんですけど、あくまでも僕の記憶上のものなんで定かではなく、ちょっと思い出せないんですけど、試合を見てグラウンド中心のレスリングだったなっていうのは覚えています。以降、ビデオでもその試合はなかったので、おそらく自分の思い出ではないかなと思います」

――当日の試合数、鶴田さんのセレモニーのプランは?

▼緒方代表「まだ対戦カードとか決定はしておりません、具体的にいくつというと、6、7カードぐらいは考えております。ただ、このご時世でありますので、実際、今後、後楽園ホールさんももしかしたらまた制限とか出てくるかもしれませんので、そこは会場側と時間とか確認しながら、対戦カードを決まり次第お伝えさせていただきたいと思います。当日は鶴田さんのセレモニーを考えております。まだ決定している方はいらっしゃらないですけど、ゆかりのある方、ゲストにお越しいただいて、ジャンボさんが本当にリング上にいるように思っていただける空間を当日作れればと思っております」

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