プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

1/20【全日本】諏訪魔「全日本らしさのある戦い」視野に、宮原約2年ぶり返り咲きへ断言「日本全国のファンが俺を待ってる」 三冠王座決定T会見

 1・23後楽園大会の三冠ヘビー級王座決定トーナメントへ向けた会見が20日、東京・湯島の全日本事務所で行われ、1回戦で対決する諏訪魔、宮原健斗が出席。50周年イヤーの主役をかけた戦いへ向けて宮原が「日本全国のファンが俺のことを待ってるんですよ。もうここでファンを裏切ることはできない」と約2年ぶりの返り咲きを誓えば、諏訪魔は対コロナを掲げたうえで「自分が三冠ベルトを獲って、もう一回、全日本プロレスらしさのある三冠を巡る戦いというのを繰り広げていきたい」とその先を見据えた。

 ジェイク・リーが「鼻骨骨折、左眼窩内側壁骨折」による欠場のため三冠王座を返上。全日本は創立50周年イヤーの2022年を三冠王座空位で迎え、1・23後楽園大会で新王者決定トーナメントが行われることになった。1回戦の組み合わせは「諏訪魔vs宮原」、「芦野vs本田」。その勝者が決勝戦=王座決定戦を争う。

 諏訪魔は昨年6月、新型コロナ感染による返上以来、7ヵ月ぶりの返り咲きを狙う。そこで諏訪魔が掲げたテーマは対コロナ。「この時代のレスラーとして、全日本プロレスのレスラーとしてコロナに打ち勝ちたい気持ちがあるし、まだ俺の中でコロナとの戦いも終わってない」と言い切った諏訪魔は「ここはぜひ勝って、ベルトを獲って、またコロナに立ち向かっていってるんだなって、そういうところも見せていきたい」とコロナ禍がまだまだ続く中で50周年イヤーを戦っていく覚悟だ。

 エース・宮原は2020年3月に第63代王者から陥落以来、1年10ヵ月ぶり5度目の戴冠を狙う。これまで三冠ベルトを失っても半年以内に返り咲いてきたが、これほどの長期間、無縁の状況が続いたのは初めて。昨年は6・26大田区大会の王座決定巴戦、10・16大田区でジェイクに挑戦と2度のチャンスを得たが、いずれも逸した。「ホントにこのベルトの感触、そういうのが僕の体にないんですよね。この三冠ベルトを巻いてた感触というのが」と話した宮原は「過去に巻いたことはあるんですけど、過去の自分に戻りたいわけもないし、常に僕は今を戦ってるんで。新たな宮原健斗でこのベルトを巻いたらどうなるのかなっていう、レスラーとしてワクワクしてますね」と過去4度の戴冠時とは違った三冠王者・宮原健斗の誕生を描いている。

 前回の陥落時の相手が諏訪魔。その時以来の返り咲きを遂げる第一歩となる1回戦で諏訪魔と当たるのも因縁めいたものがある。「何か僕の中であの試合でね、止まってることがあるんですよね。それは時代背景とともに何かが止まってるんです」と話した最高男にとって、あの一戦によって足踏みを強いられた感覚があるようだ。「この1月23日、宮原健斗vs諏訪魔という部分でもまた新たなものが生まれるのか、あの2020年3月に奪われた時の時間を僕の中で進めなきゃいけないなと。これも運命的なもの」と誓ったように、それを自らの勝利によって動かすつもりだ。

 このトーナメントを制した者が50周年イヤー最初の三冠王者となる。宮原が「2022年の顔はまだ決まってないわけですからね。この1月23日で全日本プロレスという団体が問われますからね。チャンピオンは顔ですからね。本当に1月23日は全日本プロレスを左右する日になるでしょうね」と話したように50周年の主役を決める戦いでもある。最高男は「次は俺の中で三度目の正直。もうね、日本全国のファンが俺のことを待ってるんですよ。もうここでファンを裏切ることはできない」と頂点返り咲きを誓った。

 対する諏訪魔も「50周年としては大事な大会になるよね。当然、ここでチャンピオンになったヤツがこの年の幕開けの顔だよね。そこに俺が名を刻みたい」とキッパリ。「年明け早々、三冠ベルトが返上されたことで、今ここで一回落ち着かせたいのがある。自分の中で。それには自分がまず三冠ベルトを獲って、もう一回、全日本プロレスらしさのある三冠を巡る戦いというのを繰り広げていきたい」と描いた。


☆1/23(日)東京・後楽園ホール『2022 NEW YEAR WARS』11:30開始

▼三冠ヘビー級王座決定トーナメント1回戦
本田竜輝
(1/無)
芦野祥太郎

▼三冠ヘビー級王座決定トーナメント1回戦
宮原健斗
(1/無)
諏訪魔

▼三冠ヘビー級王座決定トーナメント決勝戦
「芦野祥太郎vs本田竜輝」の勝者
(1/無)
「諏訪魔vs宮原健斗」の勝者
※勝者が第65代王者となる


【会見の模様】
▼宮原「もうついに3日後に迫りましたね。昨年は巴戦でチャンスをつかめず、そして2021年ラスト三冠ヘビー級選手権試合も引き分けでチャンスをつかめず。次は俺の中で三度目の正直。もうね、日本全国のファンが俺のことを待ってるんですよ。もうここでファンを裏切ることはできないんで、三度目の正直でこの三冠ベルトを必ず自分の腰に巻いて、日本全国で待ってるファンの元へ宮原健斗のベルト姿を2022年は日本全国にお披露目したいと思ってます。1月23日、必ず俺がベルトを巻きます」

▼諏訪魔「この三冠王者決定トーナメントということで、この全日本プロレス、年明け早々、三冠ベルトが返上されたことで、今ここで一回落ち着かせたいのがある。自分の中で。それには自分がまず三冠ベルトを獲って、もう一回、全日本プロレスらしさのある三冠を巡る戦いというのを繰り広げていきたいなと思ってますね。1回戦は相手は宮原ということで、もう何回もやってきてるんでね。どういう駆け引きがあるのかっていうところを俺もしていきたいし、気を付けなきゃいけないしね。1回戦で宮原、諏訪魔が当たる、その価値のある試合をしたいなと思います」

――1年半以上も三冠ベルトからブランクが開いていることがモチベーションに繋がっている?

▼宮原「僕の中で2年ですよね。2年、ホントにこのベルトの感触、そういうのが僕の体にないんですよね。この三冠ベルトを巻いてた感触というのが。だから何か新たな、過去に巻いたことはあるんですけど、過去の自分に戻りたいわけもないし、常に僕は今を戦ってるんで。新たな宮原健斗でこのベルトを巻いたらどうなるのかなっていう、レスラーとしてワクワクしてますね。どんな姿になるんだろうという」

――前回、三冠ベルトを手放した時と同じ諏訪魔選手が返り咲きの第一歩となる1回戦の相手となったが、思うところはある?

▼宮原「2020年3月ですよね。あれもね、何か僕の中であの試合でね、止まってることがあるんですよね。それは時代背景とともに何かが止まってるんです、俺の中ですよ、あの試合で。だからね、この1月23日、宮原健斗vs諏訪魔という部分でもまた新たなものが生まれるのか、あの2020年3月に奪われた時の時間を僕の中で進めなきゃいけないなと。これも運命的なものですよね。そう感じてます」

――昨年、コロナで返上して以来の返り咲きのチャンスだが、負けて落としていないというところで今回にかける思いは強い?

▼諏訪魔「コロナでベルトを返上したということもあるし、宮原がさっき言ってた三冠戦やった時というのはコロナの混乱が本格突入する寸前のところで戦った試合だったし。この時代のレスラーとして、全日本プロレスのレスラーとしてコロナに打ち勝ちたい気持ちがあるし、まだ俺の中でコロナとの戦いも終わってないんでね。だから、ここはぜひ勝って、ベルトを獲って、またコロナに立ち向かっていってるんだなって、そういうところも見せていきたいし。ただ、相手の宮原だって相当な気持ちで来てるんだなっていうのが今わかったしね。お互いのプライドとプライドがぶつかるような試合になりそうだなという気がします。頑張りますよ」

――勝てば50周年イヤーの最初の三冠王者になるが?

▼宮原「2022年の顔はまだ決まってないわけですからね。この1月23日で全日本プロレスという団体が問われますからね。チャンピオンは顔ですからね。本当に1月23日は全日本プロレスを左右する日になるでしょうね。それは間違いない。本当に見逃さない方がいいですよ。これは見なきゃわからないんでね。ぜひ見逃さないでほしいなという気持ちは強いですね」

▼諏訪魔「当然、今、宮原が言ったようにチャンピオンが顔になるというところがあるんで、50周年としては大事な大会になるよね。当然、ここでチャンピオンになったヤツがこの年の幕開けの顔だよね。そこに俺が名を刻みたいなと思います」

――諏訪魔選手は自身が樹立した最多戴冠記録を更新することになるが、記録は意識する?

▼諏訪魔「自分じゃそういう記録とか特に意識はないですね。自分はベストを尽くすだけかな」

――いきなり1回戦でこの二人が対決することで、削り合いになる部分があると思うが?

▼宮原「うーん、そこらへんがどう出てくるのか。2試合を想定して戦うのか戦わないのかというのもこのトーナメントのキーになるでしょうね。今までの宮原健斗vs諏訪魔のシチュエーションでトーナメントというのは過去にあったとしても、三冠王座決定戦というのは初めてなので.どう出てくるのかというのもキーになる戦いになると思いますね」

▼諏訪魔「まぁね、一発目で当たるわけだから、今までだったら、これ決勝だろうっていう感じなんだけど、ここで1回戦できたっていうことなんで。先のことを考えたらダメなのかなと今回思う。また反対側のブロックでは祥太郎と本田という、また俺からしたら世代的に下の世代が出てきてるわけで、でも向こう側の若い力も意識はせずに、宮原との試合に集中したいなと思いますね」

プロ格 情報局