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1/20【全日本】芦野「より全日本を背負ってベルトを巻く」、本田「俺が獲ったら全日本の未来は明るい」 三冠王座決定T会見

 1・23後楽園大会の三冠ヘビー級王座決定トーナメントへ向けた会見が20日、東京・湯島の全日本事務所で行われ、1回戦で対決する芦野祥太郎、本田竜輝が出席。新型コロナ陽性からの復帰戦となる芦野が全日本の看板を背負う責任感とともに初戴冠を誓えば、三冠戦線初参入となる本田は「ここで僕が三冠チャンピオンになったら、それこそ全日本の未来は明るい」と下馬評を覆しての至宝獲りを予告した。

 三冠王座決定トーナメントの口火を切ったのは、諏訪魔と芦野だった。暴走SUPLEX対決による王座決定戦に合意すると、宮原、本田が次々に名乗り。1・23後楽園大会で1回戦「諏訪魔vs宮原」、「芦野vs本田」の勝者が決勝戦を争い、第65代王者が誕生する。

 芦野は昨年7・22後楽園大会でジェイクに敗れて以来、4度目にして初戴冠のチャンスとなる。過去3度との違いは全日本所属になったこと。「全日本プロレスに参戦し始めてからこの三冠のベルトを常に狙うと言ってたのは、そこは変わりない」と強調したように、至宝ベルト獲りがこの男にとって最大の目標。「より全日本プロレスという名前を背負うわけですから、そこへの責任感というのはもちろんある」と自負したうえで、「試合に関しては何もブレずに、自分の出せるものを出して、このベルトを巻きたい」と初戴冠を見据えた。

 1回戦の相手は本田。WRESTLE-1時代の後輩で、同じ高校出身。芦野自らスカウトして本田をプロレス界に導いた間柄だ。ともに全日本を主戦場にしてからタッグを組むこともあったが、昨年暮れに本田がTOTAL ECLIPSE入りし、完全に敵対関係となった。「真面目ぶってるヤツだったんですよ。それがこう本性出してきたのかなと。素の本田なんじゃないですか、これが」と評した芦野は「変わったのは見た目、頭染めたぐらい」とバッサリ。「1回戦、いきなりグレちゃった本田君なので、正直、向こうの宮原、諏訪魔、そっちの方が絶対ハードな試合にはなると思うんですけど、ここをチャンスと割り切って、コロナ明けなんで、いいウォーミングアップになるかな」と初戦突破は既定路線と言わんばかりに見下した。

 対する本田はデビュー3年4ヵ月、そして全日本入団から1年で初めて三冠戦線に身を投じることになった。が、当の本人にプレッシャーなど皆無。「特にこいつに言うことは何もないので、1回戦しっかり勝って決勝戦に進むだけ」と涼しい顔で言い切り、「ウォーミングアップとか言ってましたけど、痛い目みさせますよ、こいつに」と不敵な笑い声とともに予告してみせた。

 キャリア、実績から判断して本田の戴冠を予想する声は少ない。それでも「もうガムシャラにやったって結果もついてこないし、周りから評価されるわけでもないんで、もうこれからは好き勝手暴れて、どんどん結果というものにこだわっていきたい」と話したように、TOTAL ECLIPSE入りが吹っ切れるきっかけとなった。1・3後楽園大会での宮原襲撃がそれを象徴している。

 それに「宮原、諏訪魔がここでもし争ってチャンピオンになっても、たぶん今までと全く変わらない景色を見させられる」との危惧もある。だからこそ本田は「ここで僕が三冠チャンピオンになったら、それこそ全日本の未来は明るいんじゃないですか」と考え、下馬評を覆すつもり。自らの三冠初戴冠によって、50周年イヤーの全日本に新風景をもたらそうとしている。


☆1/23(日)東京・後楽園ホール『2022 NEW YEAR WARS』11:30開始

▼三冠ヘビー級王座決定トーナメント1回戦
本田竜輝
(1/無)
芦野祥太郎

▼三冠ヘビー級王座決定トーナメント1回戦
宮原健斗
(1/無)
諏訪魔

▼三冠ヘビー級王座決定トーナメント決勝戦
「芦野祥太郎vs本田竜輝」の勝者
(1/無)
「諏訪魔vs宮原健斗」の勝者
※勝者が第65代王者となる


【会見の模様】
▼本田「今回三冠ヘビー級王座決定トーナメントということで、まぁ1回戦はね、この隣にいる芦野との試合なんですが、僕は別に特にこいつに言うことは何もないので、1回戦しっかり勝って決勝戦に進むだけです。特に何も言うことはありません。以上です」

▼芦野「Enfants Terribles、そして暴走SUPLEXの芦野祥太郎です。このような形で三冠ヘビー級を巻ける可能性が巡ってきたのは非常にチャンスだと思ってます。いきなりのトーナメントなんで、一日2試合ということもあり、少し難しくはなるのかなとは思うんですけど、いきなりグレちゃった本田君が1回戦の相手なんですけど、特に何も言うことがないそうなんですが、それは責任がないなと。自分がやったことに対して何も言葉がないのは、誰もなぜこうなったのかを理解できてないので。彼自身が理解できてないから。お客さんも理解できてないでしょうし、当然レスラーも理解できてませんから。それを試合で見せてくれるのか、どうなのかなという感じですね。1回戦、いきなりグレちゃった本田君なので、正直、向こうの宮原、諏訪魔、そっちの方が絶対ハードな試合にはなると思うんですけど、ここをチャンスと割り切って、コロナ明けなんで、いいウォーミングアップになるかなと思います」

――全日本所属になってから初めて三冠をかけた戦いということで、気持ち的にこれまでの挑戦との変化はある?

▼芦野「所属になったということでの心境の変化。より全日本プロレスという名前を背負うわけですから、そこへの責任感というのはもちろんあるんですけど、全日本プロレスに参戦し始めてからこの三冠のベルトを常に狙うと言ってたのは、そこは変わりないんで。試合に関しては何もブレずに、自分の出せるものを出して、このベルトを巻きたいですね」

――WRESTLE-1時代から知る本田選手に変化は感じる?

▼芦野「こいつはWRESTLE-1の頃から知ってるんですけど、むしろね、俺がこいつをスカウトしたんですよ。同じ高校ですから。真面目ぶってるヤツだったんですよ。それがこう本性出してきたのかなと。素の本田なんじゃないですか、これが。変わったのは見た目、頭染めたぐらいじゃないですか。何も言うことねぇのか、おめえは」

▼本田「今、スカウトがどうとか言ってるけど、この話には全く関係ない話なんで(笑) ウォーミングアップとか言ってましたけど、痛い目みさせますよ、こいつに(笑) 俺がしっかり勝って、向こうの諏訪魔だか宮原だかわかんないですけど、俺がそいつに勝って、また違った全日本の違った未来をみせられるんじゃないかなと思います」

――全日本に入ってから1年で初めて三冠ベルトをかけた戦いに身を投じるが?

▼本田「自分も所属になって1年、こういう形になる結果はまだ残せていないので、やっと自分が行動に移す時が来たなと凄く思ったんで、しっかりやっと形になる結果をここで残せたらいいなと思ってますね」

――TOTAL ECLIPSEに入ってからいろんな変化があったと思うが特に変わったのは?

▼本田「今までガムシャラにずっと3年ぐらいやってたんですけど、何一つ結果はついてこなかったんで、もうガムシャラにやったって結果もついてこないし、周りから評価されるわけでもないんで、もうこれからは好き勝手暴れて、どんどん結果というものにこだわっていきたいなとは思ってますね」

――実績、キャリアなどから考えて正直なところ、ここで本田選手が三冠王者になると予想してる人は多くないと思うが、その下馬評に反発するところもあるのでは?

▼本田「反発も何も僕が結果を残せばいいわけで、結局ね、向こうの二人も、宮原、諏訪魔がここでもし争ってチャンピオンになっても、たぶん今までと全く変わらない景色を僕らは…お客さんもそうですけど見させられるわけで。ここで僕が三冠チャンピオンになったら、それこそ全日本の未来は明るいんじゃないですか。だって、また諏訪魔、宮原、隣にいる芦野もそうですけど、そこでベルト獲られたら、それこそ明るくないですよね。ここで僕がこの三冠ベルトを巻いたら、きっと未来は明るくなるんじゃないですかね」

――本田選手の言い分を聞いてどう思う?

▼芦野「こいつがこの全日本プロレスのトップになるってことですよね? こいつが舵を取るってことですよね? そんな船、沈むでしょう。任せられないよね、それは(苦笑)」

▼本田「いやいや、それは僕にしても一緒ですね。こんなヤツが三冠ベルトを巻いたら、それこそホントに終わりですよ(笑) 今までこいつもずっと僕みたいにやってきたわけで、最近なんか急にね、年齢も年齢なんでおとなしくなったのかわからないけど、いい感じで丸くなって、それでこの団体引っ張れるのかと言ったら、たぶん引っ張れないんで。そこは一緒です」

▼芦野「っていうことなので、じゃあ俺も本性出してガッツリ試合しましょうかね。やっぱね、気に食わない後輩はリングで叩き潰した方がいいんで。それはそれでこいつがビビらずに来たら、それは面白いんじゃないですかね」

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