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1/21【新日本】SANADAが棚橋眼前で真壁料理 US王座戦へ「ちょっくらチャンピオンになってきます」

『LECクリンぱっ!Presents 新春黄金シリーズ』東京・後楽園ホール(2022年1月21日)
○SANADA&内藤哲也&鷹木信悟vsオカダ・カズチカ&棚橋弘至&真壁刀義×

 SANADAがUS王者・棚橋の眼前で真壁を料理。タイトル戦に向けて、逸材ばりに「ちょっくらチャンピオンになってきます」と宣言した。

 2・19札幌大会のUS王座戦「(王者)棚橋vsSANADA(挑戦者)」、2・20札幌大会のIWGP世界ヘビー級戦「(王者)オカダvs内藤(挑戦者)」のダブル前哨戦として、オカダ&棚橋が真壁と、内藤&SANADAが鷹木と組んで激突した。前日の後楽園大会の焦点はオカダと内藤の攻防となったが、今宵は棚橋とSANADAが中心に。2人は前日の後楽園大会で5分間にわたり、ヘッドロックを巡るレスリングを展開して観客の目を釘つけにしていた。

 前日に「これから約1ヵ月続くオカダとの前哨戦。楽しみながらやらせていただきますよ」と語っていた内藤はのっけからオカダと対峙。レインメーカーの出方をうかがうように、基礎的な動きでけん制し合う。マンハッタンドロップでオカダを場外に蹴散らすと、トペに行くと見せかけて、リングに寝転び、拳を突き上げて笑みを浮かべた。中盤戦で再び相対すると、そこでは互いにアクセル全開に。フラップジャックやマネークリップなど得意技で前に出たオカダに対し、内藤は首攻めで応戦。オカダがフロントハイキックで豪快に蹴り倒して競り勝った。

 「楽しむ」という姿勢は棚橋とSANADAも同じ。前夜の続きとばかりに技巧戦を展開。パラダイスロック狙いで競り合った。SANADAがついにはパラダイスロックに捕獲したものの、棚橋も譲らず。ビンタの打ち合いからSANADAがドラゴンスリーパーを狙ったが、裏をかいた棚橋はツイスト&シャウトで切り返した。

 ここでタッチをもらった真壁が、オカダ&棚橋の加勢を受けて、ラリアットでSANADAを追い詰めるが、ジャーマンは決まらない。逆に内藤&鷹木の援護射撃から反撃に転じたSANADAが真壁をドラゴンスリーパーに捕らえる。棚橋のカットを皮切りに大混戦となると、真壁は両腕ラリアットで鷹木&内藤をねじ伏せたものの、SANADAはTKOで寸断。すかさず棚橋の眼前で真壁をSkull Endで絞め上げてギブアップを奪った。

 SANADAが前哨戦に快勝。実況席で試合を見守っていた高橋ヒロムがマイクを持ち込んで差し出すと、「ありがとうございます」と律儀に感謝の意を表す。「今回初めてIWGP USに挑戦するんですけども、今回はチャンピオンのタナさんから挑戦指名をいただいて心より感謝しています」と棚橋にも敬意を示すと、「これからのプロレス界をいまだ見ぬ世界に連れていきたいので、ちょっくらチャンピオンになってきます」と逸材の決め台詞を拝借して宣言した。

 恒例のスマホライトを使った“ギフト"は照明の関係できなかったが、SANADAは「一本締めで締めたいと思います。本当の一本締めをやりたくて」と自ら提案。「本日お集ま…」と一旦噛んでしまって苦笑しつつも、「それでは、本日お集まりいただいた皆さんの健康とさらなるご活躍を誓って一本締めをしたいと思います」とアピールしてから一本締めで場内を一体にさせると、「おい、後楽園! See you next time!」と爽やかに締めくくった。

【SANADAの話】「昨日の続きを言いますと、久しぶりに戦ってみて良かったなあっていうのは、改めてやっぱりイケメンだなと。イケメンから凄い吸収するものが多くて、自分がイケメンと触れると凄い成長するなということです」

【鷹木の話】「内藤もSANADAも気合いが入ってるね。俺も負けちゃいられねえな。なにげに俺もこっそり狙ってるもんがあるから。まあ、大したことねえけどよ。それにしても世間はまた騒がしくなってきたなあ。だが、こんな時こそ俺は常在戦場の精神! いつだって俺は準備してっから!」

【内藤の話】「昨日に引き続き今日もオカダを感じてきましたよ。オカダっていうレスラーは昔から自信を持ちながらリングに立っている印象があるけど、今のオカダは今までのオカダとは自信と余裕を感じる。いいね。いいよ。そんなオカダだからこそ対戦したかったわけで、そんなオカダを目の前にすると自然と笑顔になっちゃうよ。ということは、明日の群馬大会もきっと笑顔になっちゃうんだろうね。明日の群馬大会にご来場予定のお客様、笑顔が溢れてしまう俺の姿を楽しみにお越しください。じゃあ、明日はGメッセ群馬でまたお会いしましょう。アディオス!」

【オカダの話】「まあ楽しい戦いを出来ていますよ。本当に発熱者が出てしまったりして不安にさせてしまっていると思いますけど、僕と内藤さんの戦いで吹き飛ばすことは出来ないかもしれないけど、しっかりと見ててくれている方にパワーを届けるような戦いをしたいと思います。まあ内藤さんはこのベルトよりも俺を倒したいみたいだね。このベルトの輝き、あなたには眩しすぎるようですね。うん、大丈夫。俺には勝てないから。心配することない。このベルトはまた俺の腰に戻ってきます」

【棚橋の話】「(※腰を下ろしてあぐらをかくと)SANADAとの戦いは禅問答のような趣がある。どっちがいい者、どっちが悪者ではなく、何かをこのプロレスの、プロレス界の中にある何か大切なものを探しに行くような探求者的な、そんな趣もある。それは俺は素晴らしいことだと思う。ただ、レスラー人生、ずっとそれでいいわけじゃないんだよね。なりふり構わず、後先考えず、とにかく前に前に、俺がなんとかするんだと。今やらないでいつやるんだ、誰がやるんだっていう強烈な自己使命感っていうか、俺しかいないんだっていう自己暗示。SANADAになくて、俺にあったものはそれだと思う。俺もレスリングのスタイルは後の先を取る。相手が動いた後のスキを狙って試合を展開していくっていうスタイル的には近いんだけど、気持ちの部分、プロレス界を変えたい、良くしたい、面白くしたい、団体を盛り上げたい、救いたい、みんなに喜んでほしい、プロレスを好きになってほしいっていう強烈で圧倒的なメッセージ性のあるプロレス。ずっとそうじゃなくてもいいと思うんだよね。ただ、SANADAが他の歴代IWGP王者に肩を並べるためには最後のワンピース。USヘビーとかけましてSANADAと解きます。その心は…(※立ち上がって)あと1ヵ月あるから見つけてこいよ」

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