プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

9/25【新日本】TJP&アキラがジュニアタッグV1 3ヵ月ぶり再戦で田口&ワトを熱戦撃破

『バーニング・スピリット』兵庫・ワールド記念ホール(2022年9月25日)
IWGPジュニアタッグ選手権試合 ○フランシスコ・アキラ&TJPvsマスター・ワト&田口隆祐×

 TJP&アキラが熱戦の末に田口&ワトとのリマッチを制し、IWGPジュニアタッグ王座初防衛を果たした。

 TJP&アキラと田口&ワトは6・20後楽園大会でジュニアタッグ王座をかけて対決。勝利した帝国軍がベルト獲りを果たした。以来、3ヵ月ぶりの再戦がこの日、実現。ワトの呼びかけに答える形で返り咲きに乗り出した田口は“蝶野化"。この日も先発で飛び出し、アキラから挑発されると「ガタガタ言ってんな、オラ、エー!」と蝶野口調で言い返した。

 TJPとアキラが息もつかせぬ連続攻撃に出れば、田口&ワトはアキラにダブル低空ドロップキックを放って譲らない。ならばと王者コンビはTJPが三角飛びミサイルキック、アキラが三角飛びケブラーダを同時に放って逆転。ここから田口に的を絞って主導権を握り、アキラがロープ渡りからのミサイルキック、TJPが顔面ウォッシュと攻めまくった。

 田口がヒップアタックで打開すると、ワトがミドルキック連打、スワンダイブ式エルボースマッシュと得意技を連発。田口との合体技を阻止されてもNo.9の要領でアキラを叩きつけて王者組の合体技を阻止。ハイブリッジのジャーマンでアキラを追い込んだ。

 雪崩式レシエントメンテ狙いはTJPが急行して阻止。コーナー上でワトを肩車すると、アキラが三角飛び雪崩式フランケンで叩き落とした。すかさずTJPがワトを肩車し、アキラがコーナーに上がったが、ワトが不時着。田口を踏み台にコーナーに飛び上がったワトが雪崩式ブレーンバスターで叩き落とし、田口がランニングヒップアタックからのオーマイ&ガーアンクルで捕らえた。そしてワトはトルニージョでTJPを分断。すかさず田口がどどんスズスロウンをさく裂させた。

 6or9の勝機だったが、TJPのカットが間に合って3カウントは入らず。それでもアキラを孤立させてNo.9を狙ったが、TJPがワトを変型フェースバスターで叩きつけて阻止。TJPのファイナルカットとアキラのダイビングフットスタンプを同時に決めて田口を追い込むと、最後は合体技ザ・リーニング・タワーがズバリと決まって3カウントを奪った。

 TJP&アキラが3ヵ月ぶりの再戦を制してIWGPジュニアタッグ初防衛を果たした。随所で独創的な動きを見せての快勝。アキラは「コーベで俺たちの真髄を見せた。俺たちがここにふさわしいレスラーだってことを証明したんだよ」と胸を張ってビールで祝杯を上げた。

 一方、TJPは田口に対する秘めた思いを告白。TJPがピノイ・ボーイの名で新日本に初来日したのが2002年10月。その1ヵ月後に田口がデビューし、2004年のヤングライオン杯を争っている。田口のことを「同期」と表したTJPは「お前は誰よりも頑張っていたし、誰よりも才能があったから一番に卒業した。正直あの時、お前に嫉妬していた」と明かした。「やっとお前に俺の実力を見せることができた。これでやっと俺はお前より上だって気づいただろ」と立場逆転を強調したTJPは「チャンピオンは今も変わらず俺たちだ。だから言っただろ。お前たちがベルトを取り返すことはできないとな」と勝ち誇っていた。


【試合後のTJP&アキラ、グレイ】
▼アキラ「やっと祝杯を上げることができるな! 早くワインが飲みたいよ。だけど何よりトップに立ったのは誰だ? 俺とTJPだ。このシリーズは台風もあってキツかった。でも何があっても、俺たちはあきらめなかった。コーベで俺たちの真価を見せた。俺たちがここ(新日本プロレス)にふさわしいレスラーだってことを証明したんだ。よし、ビールで乾杯だ(と缶ビールを開ける)」

▼TJP「タグチ、俺たちには長い歴史があるな。知らない人も多いだろうけど、俺たちはヤングライオン時代の同期だ。同期の中でお前は頭ひとつ飛び抜けていた。お前は誰よりも頑張っていたし、誰よりも才能があったから、一番に卒業した。正直あの時、お前に嫉妬していた。そのあと俺はニュージャパンを抜けた。でも、こうして戻ってきて、やっとお前に俺の実力を見せることができた。これでやっと俺はお前より上だって気づいただろ。このシリーズを通して、お前らのことをいろいろこき下ろしてきた。お前らは俺たちには到底届かないってな。でも実のところ、お前らに限界まで攻められた。ベルトを取り返されそうになった瞬間もあった。俺はお前(田口)のキャリアや今日のお前のファイトに対して敬意を抱いている。だが、チャンピオンは今も変わらず俺たちだ。だから言っただろ、お前たちがベルトを取り返すことはできないとな」

▼アキラ「イタリアのファンのみんなにメッセージを送りたい。(ここからイタリア語で)あとで翻訳されると思う。このリングで俺はUNITED EMPIREのメンバーしてだけではなく、イタリアのプロレス界を代表して闘っているんだ。イタリアのプロレスというものを届けている。そのことは絶対に最後まで守り続けていくよ。俺とTJPに期待してほしい。GRAZIE。ARRIVEDERCI(イタリア語で「ありがとう」「また」)BRUCIARE」

▼TJP「“GORLAMI"(映画『イングロリアス・バスターズの』ブラッド・ピットの台詞の一つ)」

▼グレイ「今夜はUNITED EMPIREが2勝0敗。ボーイズ、酒を飲んだら、さぁ着替えに行こう。今夜の結果は最終的に3勝0敗になるぞ」

▼TJP「全勝だな、ベイビー!」


【試合後の田口&ワト】
▼田口「(中島の肩を借りて引き揚げてきてコメントスペースに崩れ落ちる。何か言おうとするも、なかなか言葉が出てこない。仰向け状態で)ガタガタ言ってもしょうがねぇ、オラ…(と言うのがやっと)」

▼ワト「(遅れて引き揚げてきて、こちらも田口の横へ崩れ落ちる。しばらくして上半身を起こし)TJP、俺はお前だけだ。TJP、俺はあんたからスリーカウント取ってやる(とだけ言い残して先に控室へ)」

▼田口「(起き上がろうとするも足元から崩れ落ちる。片ヒザを着いた状態で)ガタガタ言ってもしょうがねぇ。(やっと立ち上がって)東スポ、東スポ…“男セン"読んで鍛え直してくるよ」

プロ格 情報局