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5/23【新日本】田口“半ケツ解禁"で最後に初勝利 「秋に巻き返す」

『BEST OF THE SUPER Jr.30』エディオンアリーナ大阪第2競技場(2023年5月23日)
Aブロック公式戦 ◯田口隆祐vsKUSHIDA×

 “笑いなし"ファイトを貫いて今年のスーパージュニアに臨んできた田口が、最終公式戦で半ケツを“解禁"(?)してKUSHIDAを撃破。意地の有終勝利を飾ってみせた。

 今年のスーパージュニアでは“笑いなし"を貫き通して開幕から8連敗。Aブロック公式戦最終日となった大阪で、同じく脱落が決まっているKUSHIDAと対決した。

 やはり序盤からグラウンドやロープワークでシリアスな読み合いを展開。同時にドロップダウンしたり、ドロップキックを交錯させたり…と、KUSHIDAとあらゆる動きがシンクロするベテランならではの駆け引きが続く。

 KUSHIDAが得意の腕攻めで流れをつかんだが、タグチコールに背中を押された田口もカウンターの前転式ヒップアタックを皮切りに、ヒップアタック連発、三角飛びプランチャ…と巻き返して躍動。負けじとKUSHIDAもスワンダイブ式ヒップアタックを空中キャッチして腕十字で巻き込む。田口も切り返して丸め込み合戦に発展し、3度に渡ってラリアットで正面衝突するなどして白熱した。

 さらにはKUSHIDAがオーバーヘッドキックを放てば、田口が延髄斬りで返礼するなど意地の張り合いが続いたが、KUSHIDAのマサヒロタナカ(オーバースロー式ナックルパート)をカウンターのスミミツオ(サイドスロー式ボディブロー)で切り返した田口が、得意のどどん発射に成功して3カウントを迫った。

 だが、KUSHIDAも田口のタイツをつかみながら意地のキックアウト。あくまで弾みで、不可抗力で“半ケツ"となった田口は、水を得た魚のように生き生きとオーマイアンドガーアンクルで絞めまくり、たまらずKUSHIDAもタップアウトした。

 最後の最後で“解禁"(?)された半ケツパワーで田口が公式戦最終日にして初勝利。全敗をまぬがれた田口は、あくまで「ケツが出たけどアクシデント。試合後に気づいたしね」と主張したが、「最後まで真面目にやって最後に勝ちましたけど、なんだこれ? ケツを出したほうが強いのかな? 普段飲まないプロテインまで飲んで、チキンまで食べて真面目にやった。やったことに大きな意味があるし、今日は収穫がありました」と強調。「1勝8敗でしたけど、巻き返してみせますよ。秋に、秋には…巻き返してやります」となぜか直後の夏ではなく、微妙に先の秋での復活を見据えた…。

【田口の話】「とりあえず全敗、全敗だけは免れないとと思って。しかし、アクシデントですよ。ケツが出たんだけど、気づいたのは試合後だしね。自分で出したわけじゃないですし、真面目にやりましたよ。真面目にやって最後勝ちましたよ。結局、なんだこれ?ケツが出た方が強いのかな? ケツ……いやぁ分かんないけど、これでとりあえず真面目に取り組んで、普段飲まないプロテインまで飲んで、チキンまで食べてやって、結果こそ出なかったですけども、やったことに大きな意味があるし、今日は収穫がありましたよ。現状1勝8敗ですけども、まぁ巻き返してみせます。巻き返してみせますよ。秋に、秋には……巻き返してやります」

【試合後のKUSHIDA】
▼KUSHIDA「全然勝てなくていっぱい負けたけど、キレイさっぱり全て実力を出し切りました。恐るべし田口隆祐、恐るべしプロレス。いろんな経験してもまだ上があると。負けた分だけ、KUSHIDAの伸び代だから。また、世界カバン一つで闘って、修行を積んで精進します。『SUPERJr.』、ありがとうございました」

※田口がやってくる

▼田口「ありがとうございました。はいよ(※と言って、KUSHIDAに水の入ったペットボトルを渡す)」

▼KUSHIDA「アァ、お水。ありがとうございました」

▼田口「お坊っちゃま連中に負けてらんないでしょう」

▼KUSHIDA「今年40代)に仲間入りしましたから」

▼田口「仲間入り、はい。痛風は良くなっているみたいだね?」

▼KUSHIDA「抑えつつ。痛風は抑えつつ」

▼田口「水で乾杯だ。無事にとりあえず終わって」

▼KUSHIDA「はい、乾杯(※と言って、田口とペットボトルで乾杯して、一緒に引き上げる)」

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