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5/26【新日本】白熱熱闘…ワトがベイリー粉砕でスーパーJr.決勝初進出 「新しい扉俺が開く」

『BEST OF THE SUPER Jr.30』東京・国立代々木競技場第二体育館(2023年5月26日)
準決勝 ○マスター・ワトvsマイク・ベイリー×

 ワトが白熱した熱闘の末に通天閣ジャーマンスープレックスでベイリーを粉砕。スーパージュニア決勝初進出を決めたワトは「新しい扉を、新しい幕を、俺が開きます!」と宣言した。

 Aブロック1位のベイリーとBブロック2位のワトがスーパージュニア準決勝で激突した。4度目の出場となったワトは後半戦5連勝でブロックを突破。Aブロックで台風の目になったベイリーとの一戦はスピーディな先読み合戦から始まった。

 競り勝ったワトがプランチャで先制。早くもベンダバールで絡め取って揺さぶりをかけると、ミドルキックを連打する。だが、ベイリーも左右のミドルキックによる速射砲からジャンピングハイキックをズバリ。三角飛び式ケブラーダを敢行して勢いを掴んだ。左腕攻めでワトの動きを止めつつ、あらゆる手段を駆使して猛攻を浴びせる。

 ベイリーペースが長時間続いたが、ワトはその場飛びシューティングスタープレスを自爆させて逆転。お返しとばかりに各種蹴り技でたたみかけると、ノータッチトペコンヒーロを発射した。さらに、リングに戻るとスワンダイブ式エルボースマッシュで突っ込む。

 動きを読んだベイリーはキャッチして腕ひしぎ逆十字固めに捕獲。腕攻めを再開した。動きの鈍ったワトをミドルキックや逆水平でメッタ打ちにする。アルティマ・ウェポンは不発に終わるも、再び腕ひしぎに捕らえた。ワトもなんとか逃れると、スキを突いて通天閣ジャーマンを狙ったものの投げきれず。またまた腕を狙われるが、動きを読んでベンダバールに絡め取り、死力を振り絞って絞めに絞めた。

 ベイリーは何とかロープに逃れると、ハイキックやトラースキックをクリーンヒットさせるが、続く竜巻旋風脚はワトが間一髪で回避。裏の読み合いからレシエントメンテを繰り出す。しかし、通天閣ジャーマンはまたも不発。エプロンでも通天閣ジャーマンを狙うがやはり決まらず、逆にベイリーのその場飛びムーンサルト式ダブルニーを食らってしまった。

 さらに、アルティマ・ウェポンにも被弾するが、ワトは執念で肩を上げる。ならばとベイリーはフラミンゴドライバーを仕掛けるも、背後に不時着したワトはTTDで大逆転。粘るベイリーのハイキック連打やトラースキックを食らってしまうが、竜巻旋風脚にカウンターの旋風脚を合わせて勝機。今度こそ通天閣ジャーマンを決めて熱戦を制した。

 ワトがベイリーを撃破。5・28大田区大会で行われるスーパージュニア決勝戦に駒を進めた。「ベイリー、強すぎるな、お前は。凄く楽しかったよ。最高だった。またやりてぇ」とベイリー戦を振り返ったワトは、初進出となる決勝戦に向けて「優勝まであと1つ。そして、新日本ジュニアが新しく動き出すまで、あと2日! 必ず俺が夢を叶えます。そして、新日ジュニアのために必ず叶えて、新しい扉を、新しい幕を、俺が開きます!」と力強く宣言した。

 メインイベントの結果、決勝の相手はティタンに決定。高橋ヒロム、エル・デスペラードと新日ジュニアの中心選手を連続して撃破した猛者を下し、初優勝を掴み取る構えだ。

【ワトの話】「(ヒジを押さえ、フラフラとした足取りでやってきて)あー、ベイリー。ベイリー、強すぎるな、お前は。すごく楽しかったよ。最高だった。またやりてぇ。お前のその蹴りの技術、盗ませてもらうよ。何度もやりてぇな。またできることを楽しみにしてます。そして、優勝まであと1つ。そして、新日本ジュニアが新しく動き出すまで、あと2日! 必ず俺が夢を叶えます。そして、新日ジュニアのために必ず叶えて、新しい扉を、新しい幕を、俺が開きます」

【ベイリーの話】「(肩を借りてインタビュースペースに着くと、床に倒れ込み、日本語で話し出す)BOSJには、根性がある、痛みがある、悲しみがある。悲しみ……。負けた。負けた。できなかった。できなかった。みんな、応援してくれてありがとう。でも、本当にごめんなさい。できなかった。けど、プロレスはスポーツではない。競技ではない。プロレスは、人生です。それで、終わらない。終わらない。お願いします。(誰かに肩を借りようとするが、周囲に対応できる者がおらず)……自分で立ち上がれと。それは……プロレスですね」

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