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7/30【NOAH】王者ジェイクが潮崎撃破! N-1前ラスト大会で全勝優勝へ仁王立ち

『SUNNY VOYAGE 2023』石川県産業展示館3号館(金沢市/2023年7月30日)
○ジェイク・リー&ジャック・モリスvs中嶋勝彦&潮崎豪×

 『N-1 VICTORY』開幕前最後の大会となった金沢大会のメインイベントで、GHCヘビー級王者のジェイクが潮崎からピンフォール勝ち。宣言済みの“GHCヘビーを持ったまま全勝優勝"に向けて仁王立ちした。

 ジェイク&モリスの“GLG"コンビと、潮崎&中嶋の“AXIZ"が激突。初めて潮崎とじっくり肌を合わせたジェイクは、序盤から体格差を強調するかのようなボディスラムで押し込み、全日本時代は大先輩だった豪腕男を格下然と見下した。

 負けじと潮崎も中嶋とのAXIZ連係で猛烈に巻き返し、中盤すぎにはジェイクを取り囲んで逆水平&左ミドルの交互連打“Endless Love"の餌食に。ジェイクとの読み合いも左ラリアットで制すや、ゴーフラッシャーでフィニッシュ態勢に入った。

 だが、飛び込んだモリスが阻止。続けざまにグッドルッキングニーで潮崎の顔面を撃ち抜いて援護すると、すかさずジェイクもジャイアントキリングでどてっ腹をカチ上げる。たまらずマットを這った潮崎がコーナーを頼って立ち上がったところで、狙いすました必殺のFBS(串刺しフロントハイキック)で顔面をえぐり、完璧な3カウントを奪った。

 N-1前最後の大会のメインで潮崎を撃破。宣言済みの“GHC王者のまま全勝優勝"へこれ以上ない弾みをつけたジェイクだが、試合後はいたって自然体に笑った。まずは「今度こちらを借りるとき、もう少しだけ温度を下げてくれれば」とマイクで“上層部"にリクエストして、酷暑のなかで駆けつけた観衆を笑顔に染め上げた。

 続けて「私たちはもっともっとその分、熱い戦いを提供しようと思いますので、ぜひご検討のほど、よろしくお願いいたします。だが、一介の選手である私がなぜこのようなことをマイクを片手に持って、ここまで言うのか。わかりますかね? 皆さん。それは、その理由は、私が今、舵を取っているからだ」と言い切り、N-1前最後の大会でベルトを掲げながら締めくくってみせた。

 潮崎撃破を手土産にN-1に乗り込むことになったジェイクだが、「(5月に長期欠場から復帰した潮崎は)感覚的な話なんですけど、まだ本調子じゃない気がする」と分析。「それがN-1の戦いの中で少しずつグレードアップされていくのか、それとも最後の最後まで感覚が取り戻せず、N-1優勝という座を失うか」と続けてみせたものの、「まあ、俺とジャックがいる限り、座を狙うのは難しい話なのですが」と隣りにいる同ブロックの“難敵"モリスをみやった。

 開幕前日となる8月5日には、東京・飯田橋のホテルメトロポリタンエドモントで直前イベントがスタンバイ。しかも恒例の公開会見ではなく、異例の“N-1出場全選手による時間差入場ランブル"が行われる。N-1直前に改めて“主役"を強烈に印象付けたジェイクが、ダメ押しといくか――。


【試合後のジェイク&モリス】
▼ジェイク「俺がピンチになればジャックが来る。逆に昨日みたいにジャックがピンチに陥れば、俺はすぐさまその場に駆けつける。俺たちはそういうチームだ。お互いの足りないものを補い合って、よりグッドルッキングな姿をお客様に見せるのが俺たちの一つのテーマである。いい形でN-1を迎えられそうだ。何か聞きたいことは?」

――潮崎選手から直接3カウントを獲ったが?

▼ジェイク「確かに、これが潮崎豪かと思う場面は何度も何度も今回訪れて、正直きつかったですよ。けど、まだ本調子じゃない。感覚的な話なんですけど、まだ本調子じゃない気がする。復帰してシングル何回組まれたかな? たぶんまだ数えるぐらい。それに限られた選手とだ。その選手が強豪であったとしても、まだ本調子に戻すには時間がかかってる。それがN-1の戦いの中で少しずつグレードアップされていくのか、それとも最後の最後まで感覚が取り戻せず、N-1優勝という座を失うか。まあ、俺とジャックがいる限り、座を狙うのは難しい話なのですが」

――一番警戒するのはジャック・モリスになる?

▼ジェイク「同じグループでいえば、ジャックとシングルはやったことがない。タッグもやったことがない。一緒に戦ったことはあるが、対面して戦うというのは今まで一度もなかった。だからジャックがどうくるのか、どういうテーマを持って私と戦うのか。それがとても興味があり、ジャックの中でもあるはずなんです」

――ジェイク選手との対戦について?

▼モリス「NOAHがジェイクと俺を同じブロックにしたのには訳がある。もしジェイクがAブロックで俺がBブロックだったら大阪での優勝決定戦がわかってしまうから。そして2人揃ったらどうなるか。今日見ての通りレジェンドの2人、シオザキとナカジマに勝ったんだ」

▼ジェイク「聞きたいことは聞けましたか? よし、じゃあ、ということで次お会いするのはランブル戦でしたっけ? そのときにまたお会いしましょう」

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