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11/17【ドラディション】ブチ切れ・藤波がパイプイス&竹串で反則暴走 葛西はノーDQでの一騎打ち要求

『DRADITION 15th ANNIVERSARY THE RISE OF SPIRIT TOUR PHASE-2 IN TOKYO レックpresents DRAGON CUP 2023〜準決勝&優勝決定戦〜』後楽園ホール(2023年11月19日)
○葛西純&藤原喜明&吉田綾斗vs関本大介&樋口和貞&藤波辰爾×

 葛西のハードコアファイトにブチ切れた藤波がパイプイスを投入してまさかの反則負け。荒ぶる藤波は葛西が持ち込んだ竹串を脳天に突き刺して制裁した。一方、してやったりの葛西はノーDQルールによる一騎打ちを要求した。

 ドラディション後楽園大会のセミファイナルに藤波が登場。関本&樋口とトリオを組んで、藤原&葛西&吉田と対戦した。実力者が並ぶ異色の顔合わせとなったが、注目は約5年ぶりとなる藤波と葛西の顔合わせ。試合は予想だにしない幕切れとなった。

 闘志溢れる表情でリングに上がった藤波を葛西が「来いよ」と挑発。この2人による刺激的な顔合わせでゴングが鳴った。藤波はロックアップからコーナーに押し込んだものの、クリーンにブレイク。一方、葛西はスキを見てフォークを持ち込み、藤波に襲いかかるが、気づいたレフェリーに没収される。

 藤波に負けじと大ベテランの藤原も気を吐くと、他の4人に気迫が伝染し、試合はさらにヒートアップする。藤波は再びリングに入ると、吉田の動きをスリーパーで止め、ドラゴンスクリューからドラゴンスリーパーに捕獲。勝機を掴んだが、藤原が頭突きでカットに入り、試合続行となった。

 吉田がトラースキックで挽回すると、再び藤波と葛西が対峙。いきなり葛西が仕掛ける。串刺しラリアットを連発して藤波の動きを止めると、吉田がレフェリーの注意を引いている間に、竹串の束を投入したのだ。藤波は豪快なビンタで返り討ちにしたものの、暴走を止めない葛西は代わりに関本の脳天に竹串を容赦なく突き刺す。

 ドラディションのリングを汚された藤波はこれに激怒。乱戦に乗じてパイプイスをリングに持ち込み、葛西を痛打する。止めるレフェリーを払いのけると、ここでレフェリーが藤波の反則負けという裁定を下した。

 収まらない藤波は場外で葛西とチョップ合戦で火花。反則負けという裁定に納得がいかない様子で、レフェリーを張り倒すと、奪い取った竹串を葛西の脳天に突き刺して制裁した。

 珍しい暴走を見せた藤波は「別に今さらこのキャリアでデスマッチとか、ああいうものを経験しようとは思ってないけど、彼と俺は前に1回遭遇してるんだよね。前、あんなのやってたっけ? 思わぬところで、なんかみなぎってくるね。違う意味の闘志が」と葛西との戦いで感じるものがあったようで、「猪木さんとタッグを組んで、上田馬之助、タイガー・ジェット・シンと戦っているような、その時の若い時の、なにか知らないけど、腹の底から湧き上がるようなものを感じたね。やっぱり俺もプロレスラーだな」とコメント。「次も、70にしてなに血迷っているのかって言われないようにね。やるからには徹底して、彼がそういうのを持つ意欲もなくなるぐらいに、ちょっと作戦を」と葛西との再戦に意欲を見せ、「彼にとってはこんなの序の口、朝飯前で、あんなんで俺が騒いだら、あいつは笑ってるだろう。よし」と早くも気合いを入れていた。

 一方、「藤波辰爾にこのインディー一本で25年やってきた、アンダーグラウンドで25年やってきた葛西純が反則勝ちとはいえ勝ったんだぞ。お前ら歴史の証人だ」と豪語した葛西は「ドラディション、藤波辰爾、これを点で終わらすのか? 葛西純は勝ち逃げしちゃうぞ。一生言ってやるよ。『藤波辰爾に勝った男だ』ってよ」とニヤリ。「それをイヤだと思ったら、もう1回やらせろ。次はサシだ。ノーDQだ。マッチョドラゴンとやらせろ。それぐらいの器を見せてくれや、ドラディション」と藤波に反則OKのノーDQルールによる一騎打ちを迫っていた。


【葛西の話】「おい、お前ら見たか? 今日来たマスコミ、お前らは歴史の証人だぞ。新日本プロレスで天下を獲った、キャリア何年だ? 50年か。藤波辰爾にこのインディー一本で25年やってきた、アンダーグラウンドで25年やってきた葛西純が反則勝ちとはいえ勝ったんだぞ。お前ら歴史の証人だ。ドラディション、藤波辰爾、これを点で終わらすのか? 葛西純は勝ち逃げしちゃうぞ。一生言ってやるよ。『藤波辰爾に勝った男だ』ってよ。それをイヤだと思ったら、もう1回やらせろ。次はサシだ。ノーDQだ。マッチョドラゴンとやらせろ。それぐらいの器を見せてくれや、ドラディション」

【試合後の藤波&関本&樋口】
▼関本「(竹串が頭に刺さったままで)痛いよう…」

▼藤波「抜いたらいっぺんに血が出るの?」

▼樋口「大丈夫だと思いますけど」

▼関本「たぶん抜いたら、噴水みたいに出ちゃう」

▼樋口「手当てしても」

▼関本「(一旦はイスに座ったものの)急務室に行ってきます」

▼樋口「俺がついていきます」

※関本と樋口が先に去っていくと

▼藤波「葛西ってあんな…。まず俺も自分で押さえているから。葛西ってあんななんだ。俺、別に今さらこのキャリアでデスマッチとか、ああいうものを経験しようとは思ってないけど、彼と俺は前に1回遭遇してるんだよね。前、あんなのやってたっけ? でも、思わぬところで、なんかみなぎってくるね。違う意味の闘志が。まさかうちのリングではと思ったけど、あいつの場合は関係ないんだな。ドラディションのリングをあの串で汚そうと思ったんだな、あいつは。でも、次も、70にしてなに血迷っているのかって言われないようにね。やるからには徹底して、彼がそういうのを持つ意欲もなくなるぐらいに、ちょっと作戦を。違う意味で、出番こそ少なかったけど、昔の猪木さんとタッグを組んで、上田馬之助、タイガー・ジェット・シンと戦っているような、その時の若い時の、なにか知らないけど、腹の底から湧き上がるようなものを感じたね。やっぱり俺もプロレスラーだな。さあ、次は3月です。あいつ、さあ、次は何で来るのか。前、なんかで見たんだよね。写真のグラビアで。週プロだったかな。まさかあんな感じで刺さるんだ。彼にとってはこんなの序の口、朝飯前で、あんなんで俺が騒いだら、あいつは笑ってるだろう。よし」

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