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12/27【NOAH】飯伏欠席も長文メッセージ 有明直前会見で丸藤「背中みせる」

 1・2有明アリーナ大会のメインイベント「丸藤正道vs飯伏幸太」に向けた会見が27日、都内で開かれた。

 過去二度に渡って流れた待望にして運命の一騎打ち。渡米中の飯伏は欠席となったが、思いのこもったメッセージを寄せた。

 「私のプロレス人生に“後悔"の二文字はありません。常に全力で、その時点でのベスト、自分のMAXを出そうとしてきました。しかし唯一“後悔"という言葉に一番近い感情を抱いているとすれば、それは丸藤さんとのシングルマッチが二度流れたことでした。『もしあの時に試合をしていれば』と頭をよぎることはあります。ですが、今回『DESTINY2024』というタイトルが試合につけられたように、これまで二度の機会を逃し、お互い怪我などもありながらキャリアを重ねていき、1月2日・有明のリングで試合をすることは実に運命的のようにも思えます」

 「今でもNOAHのリングで三沢さんのエルボーを食らった衝撃、そして巡業に初めて参加し、自分が『プロレスラーになったんだ』と実感出来たのはNOAHに参戦した時でした。今思えば限りなく素の状態の飯伏幸太だったようにも思えます。あの期間があったからこそ、現在の飯伏幸太はあると思っています。12月2日丸藤さんと対峙した時、あの時の感情が蘇りました。試合が決定してから試合順について聞かれることも多かったのですが、何試合目でも私のやることに変わりはありません。1月2日は“丸藤さんとの一騎打ち"という忘れ物を取りに行きたいと思います。丸藤さん、有明のリングで会いましょう」

 飯伏からのメッセージに耳を傾けた丸藤も「ほぼ僕も同じ感情」と同調。GHCヘビー級選手権を差し置いての“メインイベント"に据えられたことが物議を醸したが、「NOAHのしょっぱなビッグマッチ。いろいろな試合があるなか、そしてタイトルマッチがあるなか、メインイベントの場所に置かれた。その意味というものを自分の中でもしっかり表現したい。今のNOAHに大事なもの、それは未来だっていうのは僕はよく分かってるし、この戦いが果たしてNOAHの未来なのかと言われたらそうじゃないという部分もある。だけど、この試合をすることによって、これから未来を創っていく人たちに“俺でしか見せられない背中"みたいなものを見せられたらいいなと思ってます」と噛みしめるように語った。

 “ひらめき"にあふれたレスラー生活を送ってきた両雄が、互いに40を超えて初めて激突する一戦。「10年前だったら、もっとすごい試合、もっと面白い試合になったんじゃないかっていう声すら、もうすでに聞こえてきてる中で、だけど、そんなこと言ったってしょうがないし、今お互い、彼は20年ですか。で、僕は25年。彼は40歳で、僕は44歳。今現在の飯伏選手と俺じゃないと見せられない試合っていうのが確実にあると思う」と丸藤は話した。

 無論「全力で勝ちにいきたい」と強調。あらゆる思いとともに飯伏と向き合い、そして年初ビッグマッチのメインに立つ。

【飯伏からのメッセージ(代読)】「まず私が現在渡米中につき、本日の記者会見に出席できないこと、ご容赦ください。私のプロレス人生に“後悔"の二文字はありません。常に全力で、その時点でのベスト、自分のMAXを出そうとしてきました。しかし唯一“後悔"という言葉に一番近い感情を抱いているとすれば、それは丸藤さんとのシングルマッチが二度流れたことでした。『もしあの時に試合をしていれば』と頭をよぎることはあります。ですが、今回『DESTINY2024』というタイトルが試合につけられたように、これまで二度の機会を逃し、お互い怪我などもありながらキャリアを重ねていき、1月2日・有明のリングで試合をすることは実に運命的のようにも思えます。今でもNOAHのリングで三沢さんのエルボーを食らった衝撃、そして巡業に初めて参加し、自分が『プロレスラーになったんだ』と実感出来たのはNOAHに参戦した時でした。今思えば限りなく素の状態の飯伏幸太だったようにも思えます。あの期間があったからこそ、現在の飯伏幸太はあると思っています。12月2日丸藤さんと対峙した時、あの時の感情が蘇りました。試合が決定してから試合順について聞かれることも多かったのですが、何試合目でも私のやることに変わりはありません。1月2日は“丸藤さんとの一騎打ち"という忘れ物を取りに行きたいと思います。丸藤さん、有明のリングで会いましょう」

【会見の模様】

――試合に向けた意気込みを

▼丸藤「丸藤です。そうですね。今、飯伏選手の思いというのをメッセージでいただいて、ほぼ僕も同じ感情というか気持ちというか。それなので、たぶん自分の言葉を発してもかぶってしまう部分があるかもしれないんですけど、やっぱり1月2日、有明アリーナ。NOAHのしょっぱなビッグマッチ。そういう中でいろいろな試合がある中、そしてタイトルマッチがある中、メインイベントの場所に置かれたという、その意味というものを自分の中でもしっかり表現したいと思いますし。今のNOAHに大事なもの、それは未来だっていうのは僕はよく分かってるし、この戦いが果たしてNOAHの未来なのかと言われたらそうじゃないという部分もある。だけど、この試合をすることによって、これから未来を作っていく選手たち、もしかしたらスタッフの人たち、そういう人たちにいろんな感情を感じてもらえる試合ができるんじゃないかなと思ってるので。しょっぱなからしっかりコンディションを整えて、全力で勝ちにいきたいと思います。ぜひ楽しみにしていてください」

――刻一刻と試合が近づいてきたが、イメージはできつつある?

▼丸藤「昔から言ってるように僕、基本的に試合前に自分の試合のイメージを作らないので。試合をしながらどんどん自分の試合をしていく、作っていくというプロレスを25年やってきて。今回に関しても何か特別そういうふうに試合前に考えるとかはないので。でも、それにしっかり呼応してくれる選手なんじゃないかなと思ってるんで、イメージは特にないです」

――二人の対戦が浮上したのは20代の頃だったが、双方40代になって実現する。どんな試合になると思っている?

▼丸藤「過去、流れた試合の時に実現していれば、こういう試合になっただろうっていうふうに思われるファンの人たちもいると思うし、その時だったら、10年前だったら、もっとすごい試合、もっと面白い試合になったんじゃないかっていう声すら、もうすでに聞こえてきてる中で、だけど、そんなこと言ったってしょうがないし、今お互い、彼は20年ですか。で、僕は25年。彼は40歳で、僕は44歳。今現在の飯伏選手と俺じゃないと見せられない試合っていうのが確実にあると思うので。どんな試合になるかっていうのが僕も非常に楽しみにしてます。それはやりながらたぶん僕もどんどんいろんな感情が出てくると思うし、それをファンの人もぜひとも1秒たりとも見逃さずに目で追ってほしいと思います」

――試合順が物議をかもしたが、メインで見せたいもの、メインに立つ意味は?

▼丸藤「今さっき言ったように、この試合自体がNOAHの未来ではないので、NOAHの未来を創る選手たちに何かを感じてもらえればいいかなと思ってます。ただそれだけですね」

――「NOAHに立ち続けてきた意味を見せたい」とも言っていたが?

▼丸藤「うん、それはもうずっと思ってるし、NOAHは23年。24年になるのか、来年で。そこはこのNOAHに立ち続けてきたっていう自負があるので、それもまた俺でしか見せられない背中みたいなものを見せられたらいいなと思ってます。必ずこの試合が何か未来につながるような形にしたいなと思ってます」

――神・虎王を出した意図は?

▼丸藤「あの技は、実は飯伏君の技です。いや、彼の技。ここ最近ずっとカミゴェがどうやらフィニッシュになってるようなので、自分がインスピレーションを受けるというか使ってみることによって、そこに関してちょっと自分の中でも対策というか、そういうものにつながるかなというイメージも持ちつつの技。でも使ってみたらいい技ですね」

――様々なバリエーションを出してきたが、頭の中にはまだある?

▼丸藤「そうですね。頭の中にもあるし、おそらく彼との試合だったら余計そうなるんじゃないかな。その場で、ひらめきで生まれる動き。もしかしたら彼が丸藤という落ち気味の選手をまた上に上げるきっかけを作ってくれるんじゃないかなとも思ってますね」

――これまでオリジナル技と言い続けてきたが、今ようやく飯伏選手の技と明かした理由は?

▼丸藤「どう見てもカミゴェだからです」

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