12/30【GLEAT】元K-1ファイター・愛鷹がプロレスデビュー戦で井土を鮮烈TKO 飯伏も祝福

『GLEAT Ver.7』TOKYO DOME CITY HALL(2023年12月30日)
LIDET UWF シングルバウト 飯伏プロレス研究所 愛鷹力プロレスラーデビュー戦 ○愛鷹力vs井土哲也×

　元K-1ファイターの愛鷹がプロレスデビュー戦で井土を鮮烈TKO。セコンドに付いた飯伏幸太も勝利を祝福した。

　愛鷹はこれまで愛鷹亮(あいたか・りょう)の名前で重量級のキックボクサーとして活動。K-1やKrushのリングで活躍してきた。しかし、2020年に網膜剥離を患い、その後も苦しい戦いが続くと、今月にエキシビションマッチで引退。愛鷹力(あいたか・りき)と名を改め、飯伏プロレス研究所所属として、プロレスに転向すると宣言していた。

　デビュー戦で井土とLIDET UWFルールで対戦。飯伏をセコンドにつけて登場した愛鷹は、井土の蹴りを上手く裁くと、重たいローキックを利かせていく。グラウンドにも順応。井土に有利なポジションを奪われるが、冷静に対応してチャンスを待った。三角絞めを仕掛けられても、強引に抱え上げてから叩きつけ、一気に掌底をまとめてエスケープを先取する。

　さらに、ローキックを連発して、ダウンも奪った。足を引きずる井土に投げを打ってテイクダウンを決めると、マウントポジションから掌底を振り下ろす。

　井土は体勢を入れ換えると、逆片エビ固めやグラウンドコブラに捕らえて、エスケープを連続奪取するが、愛鷹は一歩も引かず。「来いよ!」と吠えた井土を掌底でなぎ倒してダウンを再び手にする。ならばと井土はブレーンバスターで逆襲。ロストポイントは互いに残り2点に。

　追い込まれた愛鷹だったが、バックハンドブロー、ヒザ蹴りで井土を棒立ちにさせると、フルスイングの掌底をズバリ。大の字になった井土を見て、慌ててレフェリーが試合をストップし、愛鷹が劇的TKO勝ちを手にした。

　愛鷹の勝利に場内は大歓声。試合を見守っていた飯伏は抱擁して愛鷹を祝福した。

　「やっぱりプロレスラーは強いっすね。まさかあそこでぶん投げられるとは思わなかったですね。リングの上で投げられたのは初めてで、びっくりしたんですけど…。でもこれ(掌打)じゃ負けられないんで、勝ちにいきました」とデビュー戦を振り返った愛鷹。「今回はUだったので、来年以降は“純プロ"に挑戦してって、デカいこと言うようですけど、日本一のプロレスラーになれるように飯伏さんのもとで頑張ります」と意気込むと、飯伏も「最高でした。これからもやっていきましょう」と激励していた。


【試合後の愛鷹】

――初めてのプロレスの試合を終えて?

▼愛鷹「やっぱりプロレスラーは強いっすね。まさかあそこでぶん投げられるとは思わなかったですね。リングの上で投げられたのは初めてで、びっくりしたんですけど…。でもこれ(掌打)じゃ負けられないんで、勝ちにいきました」

――プロレスへの適性を感じられた?

▼愛鷹「そうですね…まぁ今回はUだったので、来年以降は“純プロ"に挑戦してって、デカいこと言うようですけど、日本一のプロレスラーになれるように飯伏さんのもとで頑張ります」

――飯伏からアドバイスはあった?

▼愛鷹「力抜いて自分らしく闘えば絶対勝てる!って言ってくれたんで。自信持ってリングに上がりました」

――投げも出ていたが?

▼愛鷹「中学から柔道をやってたので、投げることや投げられることも抵抗なく。受け身も。MMAをちょっとやってたのもあって、これからどんどん投げへの適応力も上げていきます」

※飯伏が現れ「最高でした。これからもやっていきましょう」と握手


【井土の話】「いやあ、負けですね、もう。負け。プロレスの強さ、少なからずプロレスデビューは僕の方が早いんで、逆エビだったり、グラウンドコブラだったり、フィッシャーマンバスター。プロレスの技で対抗しようと思って。でもメチャクチャ強いですね。今年1年、何も自分の思い通りにいかなくて。それは全部、自分自身の実力不足だし、気持ちの部分っていうのも弱かったのかなと思うので。しっかりと、ここで落ち込んでる暇も、かませ犬になってる暇も俺はないから。メチャクチャ俺はいい新しいものをみつけたから。石田凱士、池本誠知、そして愛鷹力。俺はこの3人メチャクチャ獲物を狙っていくぞ。そして2024年、必ず俺がGLEATのトップ獲ってやる」