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12/30【GLEAT】山村が4年9ヵ月ぶりに復帰 石田に完敗も「必ず這い上がる」

『GLEAT Ver.7』TOKYO DOME CITY HALL(2023年12月30日)
山村武寛復帰戦&GLEATデビュー戦 ○石田凱士vs山村武寛×

 山村が約4年9ヵ月ぶりに復帰を果たし、欠場前と変わらぬファイトを披露。同期の石田に完敗を喫したものの、「今からがスタート。必ず這い上がります。見ててください」と視線を前に向けた。

 山村はDRAGONGATE時代の2017年10月に首を負傷。2018年12月に復帰したものの、2019年4月のWRESTLE-1後楽園大会で再び首に怪我を負い、第三頸椎第四頸椎脱臼のため、再度長期欠場に。GLEATが旗揚げしてからは、大会開始前のDJとして活躍してきた。2021年末のTDCホール大会では#STRONGHEARTSの窮地を救うため、リングに乱入。得意のスターダストプレスで勝利をアシストしたこともあった。

 そんな山村が約4年9ヵ月ぶりについにリング復帰。GLEATデビュー戦ともなるこの試合の相手は、山村のDRAGONGATE時代の同期で、シングルマッチで対戦して同日デビューしている石田になった。

 序盤から現在進行系の石田の動きに山村はキッチリと順応。スピードでも引かず、流れるような連続攻撃を見せると、場内は大歓声に包まれる。だが、石田は急角度のブレーンバスターで黙らせると、前後からサッカーボールキックでメッタ打ちに。シーソーホイップで首からロープに叩きつけるなど非情な攻撃を連発する。しかし、集中的に首を攻められながらも山村も気持ちで引かない。トペコンヒーロやミサイルキックなど衰えぬ空中殺法を連発して、何度も「山村」コールを巻き起こした。

 すると、石田はさらにアクセルを踏む。打撃戦で巻き返すと、フロントハイキックで場外に蹴落とし、エプロンからランニングローキックをズバリ。山村をリングアウト寸前まで追い込んだ。猛攻は止まらず、面白いように蹴り技をクリーンヒットさせると、同期にこん身のミドルキックを猛連打した。

 胸を突き出して強打を真っ向から受け止めた山村は、チョップ合戦に持ち込んで奮戦。ハイキック連打からバズソーキックで蹴り飛ばす。キークラッシャーで突き刺して、石田を土俵際まで追い詰めると、スターダストプレスで勝負に。

 これは石田に避けられて痛恨の自爆。それでも何度蹴り倒されれても必死に食らいつく。なりふり構わず頭突きやビンタも浴びせるが、石田もビンタからのバズソーキックで逆転。ジャーマンスープレックスまで繰り出した。頭部を攻められながらも懸命に肩を上げる山村に声援が集中するが、石田は非情なバズソーキックからハーフタイガースープレックスホールドで3カウントを奪った。

 精根尽き果てた山村は大の字に。石田はそんな山村に手を差し伸べてから、先にリングを去っていった。一方、胸板を真っ赤に腫らし、息も絶え絶えでバックステージに戻ってきた山村だったが、「負けたけど、自分の足でここに帰ってきました。これが全てです」と吐露。「でも、今からがスタートです。今からがスタート。必ず這い上がります。見ててください」と決意をあらわにした。

【石田の話】「おい! 山村コラ。お前がこの5年ぶりの復帰戦、それに向けて練習して努力した姿は知ってるよ。お前の人間力は確かにこのGLEATじゃ上の方やと思う。でもや、お前はプロレスラー山村としては、このGLEATでは底辺の底辺やぞ。勘違いすんな。今日の結果がすべてじゃ。お前はまだGLEATでは下の下じゃ。もっともっとGLEATでトップ目指して這い上がってこい。それとじゃ、来年1月、俺らBGI、メキシコメンバーが来日すんねん。おい、俺らBGI、そしてこの石田凱士はまだまだまだまだ来年頭から突っ走って、このGLEATのリング引っ張っていくぞ。GLEATの中心は来年も俺らBGIで間違いないからな。BGI、それからこの俺、石田凱士を見とけコラ」

【山村の話】「負けたけど、自分の足でここに帰ってきました。これが全てです。でも、今からがスタートです。今からがスタート。必ず這い上がります。見ててください」

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