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12/30【GLEAT】田村がT-Hawk熱闘撃破で悲願のG-REX王座初戴冠 2024年へ「全員俺にかかってこい」

『GLEAT Ver.7』TOKYO DOME CITY HALL(2023年12月30日)
G-REX選手権試合 ○田村ハヤトvsT-Hawk×

 田村がT-Hawkを下し、悲願のG-REX王座初戴冠。来るべき2024年に向けて、「俺は逃げずに真っ正面から全員の挑戦を受けてやるから。俺のことを引きずり下ろしたいヤツはいっぱいるだろ。全員俺にかかってこい」と言い放った。

 今年4月にG-REX王座を戴冠してから5度の防衛を重ねてきたT-Hawk。そんな王者に年末恒例のTDCホール大会で挑戦状を叩きつけたのが田村だった。

 これまで田村は2022年に行われたG-REX初代王者決定トーナメントで勝ち上がったものの、決勝でエル・リンダマンに敗退。今年の8・4両国ではT-Hawkに挑戦したが惜しくも敗れた。それでも元高校球児らしく「甲子園も春と夏、2度あるだろ。G-REXにも夏の両国と冬のTDCがあってもいいじゃねえか」と再び挑戦表明。“3度目の正直"を実現させるべく4ヵ月ぶりにT-Hawkの牙城に挑んだ。

 ベルト奪取に燃える田村が持ち前のパワーを発揮して前に出る。T-Hawkの抵抗を受けながらも前進は止めず、肉弾戦で主導権を握った。激しい打撃戦でも一歩も引かない。

 なかなかペースが掴めなかったT-Hawkだったが、巧みに場外戦に持ち込み、エプロンに顔面から叩きつけて足止め。さらに、ラリアットを封じるために腕攻めを仕掛けると、ニーアッパーでカチ上げる。田村も得意のラリアットで形勢打開を図るが、T-Hawkは真っ向勝負を選択。ケルベロスでダブルダウンに持ち込んだ。

 逆水平を多用したT-Hawkは雪崩式ブレーンバスターで引っこ抜いたものの、田村もガードを気にせずショートレンジでラリアットを乱れ打って譲らない。ハヤトオーケストラ(筋肉バスター)で叩きつけて勝機をたぐり寄せると、ラリアットで正面突破を図る。読んだT-Hawkはまたも脇固めに捕獲。なおもラリアットにこだわる田村をカウンターのケルベロスで吹き飛ばし、ナイトライドで叩きつけた。田村は意地のキックアウト。T-Hawkは右腕を急角度の脇固めで絞め上げて、心を折りにかかる。

 「ハヤト」コールを受けた田村は執念の脱出。壮絶な打撃戦に突入するが、ここでも田村はラリアットにこだわった。痛みを気にせず、その剛腕を唸らせて王者を攻めに攻めると、ロープを往復してから浴びせ倒すようにこん身の一撃をズバリ。T-Hawkから3カウントを奪った。

 5度の防衛を誇るT-Hawkを執念で粉砕し、田村が悲願のG-REX王座初戴冠。大の字になったT-Hawkの前でベルトを受け取ると、BULK ORCHESTRAのメンバーが祝福した。

 マイクを持った田村は感極まりつつ、「やっと、やっと、獲ることができました! 本当にありがとうございました!」と喜びを爆発させる。「なんて言っていいかわからないですけど……本当に素直に嬉しいです。歴代のチャンピオンのリンダマンや石田、T-Hawkと比べたら、そんなに話すの得意じゃないから、うまいこと話せないけど、2024年は俺が中心になって、このGLEATをさらに上のステージに持っていきます」と田村らしく王者として所信表明した。

 さらに、所属選手たちをリングに呼び出すと、「2024年は俺がGLEATの顔、中心になって、このGLEATを引っ張っていく。所属選手には中堅、ベテラン、いろんな選手が揃っているよな。誰でもいいよ。俺は逃げずに真っ正面から全員の挑戦を受けてやるから。俺のことを引きずり下ろしたいヤツはいっぱいるだろ。全員俺にかかってこい」と全方位に宣戦布告する。

 「全員が上を目指していけば、このGLEATはもっと上に上がっていく。そして、その中心はずっとこの俺、田村ハヤトだ」と力強く断言したみせた田村は、「年末の貴重な休みを使って来てくれたお客様みんなにお礼が言いたいです。本当にありがとうございました」と観客に感謝のメッセージ。最後は所属選手や観客と共に「みんなで一緒にGLEATしようぜ!」の雄叫びで激闘続きの2023年を最高の形で締めくくった。

 「2021年4月1日、旗揚げ戦、第1試合からリンダマンに負けてのスタート。初代G-REX決定トーナメントでも決勝戦で負け、8月の両国でもG-REX獲れず、あと一歩で悔しい思いをずっとしてきたけど、諦めずに自分を信じてやってきて本当によかったです」とバックステージでも喜びを噛みしめていた田村。「俺はこのベルトを獲ったからには、2024年、必ずこのGLEATをさらに上のステージにもっていくから。だから、お客さんは信じて俺、そしてこのGLEATについてきてください」と改めて言い放ち、目前に迫った2024年の戦いを見据えていた。


【田村の話】「やっと、やっと獲ることができました。2021年4月1日、旗揚げ戦、第1試合からリンダマンに負けてのスタート。初代G-REX決定トーナメントでも決勝戦で負け、8月の両国でもG-REX獲れず、あと一歩で悔しい思いをずっとしてきたけど、諦めずに自分を信じてやってきて本当によかったです。俺はこのベルトを獲ったからには、2024年、必ずこのGLEATをさらに上のステージに持っていくから。だから、お客さんは信じて俺、そしてこのGLEATについてきてください。今日は本当にありがとうございました」

【T-Hawkの話】「2023年最後、気持ちよく終えたかったんだけどね。うーん、上手く言葉が出てこないけど、まだまだ頑張れってことかな。お前、あぐらかいてんじゃねえよって、またそういうタイミングなのかなっていうのは感じたかな。今の田村もそうだけど、一番脂の乗っている世代……20代後半はリンダマンもいる。伊藤もいる。井土はまだちょっと若いか。あいつらが火ついてくれないとよ。俺も悪いけど、そんな時間ねえから。まあ、続きがあるってことは幸せなことで……」

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