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1/4【スターダム】岩谷がIWGP女子V3 朱里を激闘突破で「IWGPの歴史創る」

『イッテンヨン・スターダムゲート 2024』TOKYO DOME CITY HALL(2024年1月4日)
IWGP女子選手権試合 ○岩谷麻優vs朱里×

 岩谷が朱里を激闘の末に下し、IWGP女子王座V3。「これからも防衛戦をして、歴史を創っていく」と決意をあらわにした。

 岩谷は昨年4月の横浜アリーナ大会でメルセデス・モネを破り、IWGP女子王座を戴冠した。昨年11月の新日本ダラス大会で2度目の防衛を果たしたが、その試合で右手小指を脱臼。1ヵ月の欠場を経て、昨年末に復帰を果たした。そんな岩谷に挑戦するのは朱里。2023年は大きな結果を残せなかっただけに、2024年を「勝負の年」と定めた朱里は悲壮な決意を胸に王者の牙城に迫った。

 感情むき出しの朱里ペースで序盤は進むが、岩谷が奮起。エプロンでのドラゴンスープレックスで試合を五分に戻した。激しいエルボー合戦から岩谷のトラースキック、朱里のハイキックが交錯。ランニングエルボー、ハイキックは連続して相打ちになり、ダブルダウンとなった。

 同時に立ち上がるが、飛びついて逆打ちを決めた岩谷が猛攻。朱里の朱雀(変型羽根折り固め)に捕まり、流炎でも叩きつけられるが、朱世界をリバースフランケンで切り返すと、怒とうの大技ラッシュに出る。トラースキックとバズソーキックを乱れ打つと、これでもかと得意技を連発した。朱里の投げ捨てジャーマンに対してはツームストンパイルドライバーで返答。再びバズソーキックをぶち込むと、ドラゴンスープレックスから二段式ドラゴンへ。完璧に決まったものの、朱里の足がロープに届く。

 ならばとコーナーに上がろうとするが、朱里は足にしがみついて必死の抵抗。岩谷はアゴから流血しながらも容赦なく側頭部を蹴り飛ばし、ビンタをぶち込む。引かない朱里もヒザ蹴り、バズソーキックで逆襲。今度こそ朱世界で叩きつけた。岩谷は間一髪で肩を上げたものの、朱里はコーナーマットにやり投げで顔面から投げつけると、これでもかとエルボー猛連打を浴びせる。しかし、岩谷はドラゴンスープレックス、トラースキックで再び巻き返すと、棒立ちになった朱里に秘策の飛びつき式フブキラナを決めて、熱戦に終止符を打った。

 岩谷が激闘の末に朱里を破ってIWGP女子V3に成功。敗れた朱里は号泣する。マイクを持った岩谷は「1・4TDCホールにお越しの皆さん、こんばんは! 3度目の防衛戦、無事に防衛しました! 今日、戦ってくれた朱里、本当に本当に戦ってくれてありがとうございました。これで朱里とシングルマッチは2対2のイーブン。今日見てくれた皆さん、わかりますよね。この試合、危うく負けるところだったね。マジで危なかった。疲れた…」とホッとした表情を見せる。「もう1・3、1・4…もうちょっとねぎらってくださいよ!」と逆ギレ気味にアピールすると、場内は大歓声に包まれた。

 新日本1・4東京ドーム大会の開始が迫っているため、岩谷は「今日頑張ってよかった。本当に1・3から1、4、2連戦でまたすぐ試合があるんだけど、2024年もスターダムは選手一丸になって盛り上げていくんで、これからも応援よろしくお願いします」と短めのマイクアピールでTDCホール大会を締めくくった。

 岩谷は朱里との激闘を経て、「このベルトを狙ってくるみんなの気持ち、本当に、本当に重い。みんながこのベルトを獲れなかったって、泣いて、叫んで。その姿を見るたびに、自分がチャンピオンでいいのかなとか。このIWGPのベルト、防衛戦がなかなか組まれないから、このベルトの歴史を動かそうと思っても、なかなか動かせない。なかなか創っていけない。凄いメチャクチャもどかしい」と改めてIWGPの重さを実感したようだ。それでも「もっと防衛戦がしたい。もっともっとこのベルトのチャンピオンとして、歴史に名を刻めるようなレスラーになりたい。みんながこのベルトを獲れなくて悔しいという気持ち。それを全部抱えつつも、岩谷麻優がこれからも防衛戦をして、歴史を創っていく」と力強く断言。「どんな相手でも逃げない。どんな相手でも勝ち続ける。どんだけボロボロにされようとも、自分が最後にこのベルトを持って立ち続ける。IWGP王者の岩谷麻優として、これからもっと、もっともっともっと岩谷麻優の歴史をこのベルトと共に歩んでいきます」と誓ってみせた。

 「このあと、1・4東京ドーム。自分はカード組まれなくて、メチャクチャ悔しい」とこぼしながらも、「今日の試合を見て、女子の岩谷麻優の試合をドームで見たかったなって、そう思ってくれる人はいっぱいいたと思うんで。来年、再来年、このIWGPの防衛戦が組まれるように、頑張っていきたいと思います」と最後は前向きだった岩谷。プロレス界にとって重要な“1・4"にIWGP王者としての決意を新たにしていた。

【岩谷の話】「疲れた。きつい。きつすぎる。このベルトの防衛戦をするたびに、毎回毎回頭がおかしくなる。記憶が飛ぶ、本当に。でもね、今、自分のもとにIWGPのこのベルトが戻ってきている。まだまだ、まだまだ岩谷麻優のIWGPの歴史は始まったばっかり。このベルトを狙ってくるみんなの気持ち、本当に、本当に重い。みんながこのベルトを獲れなかったって、泣いて、叫んで。その姿を見るたびに、自分がチャンピオンでいいのかなとか。このIWGPのベルト、防衛戦がなかなか組まれないから、このベルトの歴史を動かそうと思っても、なかなか動かせない。なかなか創っていけない。凄いメチャクチャもどかしい。もっと防衛戦がしたい。もっともっとこのベルトのチャンピオンとして、歴史に名を刻めるようなレスラーになりたい。みんながこのベルトを獲れなくて悔しいという気持ち。それを全部抱えつつも、岩谷麻優がこれからも防衛戦をして、歴史を創っていく。どんな相手でも逃げない。どんな相手でも勝ち続ける。どんだけボロボロにされようとも、自分が最後にこのベルトを持って立ち続ける。IWGP王者の岩谷麻優として、これからもっともっと、もっともっと岩谷麻優の歴史をこのベルトと共に歩んでいきます。本当に本日はお越しいただきありがとうございました。このあと、1・4東京ドーム。自分はカード組まれなくて、メチャクチャ悔しいけど、今日の試合を見て、女子の岩谷麻優の試合をドームで見たかったなって、そう思ってくれる人はいっぱいいたと思うんで。来年、再来年、このIWGPの防衛戦が組まれるように、頑張っていきたいと思います。試合には出れなかったけど、このあと、1・4ドームを迎えたいと思います。行ってきます。バイバイ」

【朱里の話】「(号泣しながら)1・4、IWGP戦、負けました…。もうメチャクチャ悔しくて、今ちょっとなんて言っていいか…。私は2022年に女子プロレス大賞を取って、女猪木宣言をしました。アントニオ猪木さんが巻いたIWGPの名の付くベルトを今日どうしてもこの腰に巻きたかった。そして、岩谷麻優から私があのベルトを獲りたかった。私は絶対に、絶対に諦めない。あのベルトを絶対に私の腰に巻いてみせる。絶対に叶えてみせる」

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