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2/15【NOAH/LIMIT BREAK】真壁が藤田と25年ぶり再会 「最高の敵、最高の同期だったよ」

『ザ・リーヴPresents LIMIT BREAK.1 〜Starting Over〜』後楽園ホール(2024年2月15日)
○真壁刀義&本間朋晃vs藤田和之&齋藤彰俊×

 新日本での同期にあたる真壁と藤田による25年越しの再会対決が、NOAH新ブランド興行『LIMIT BREAK』で実現。試合前に赤まむしドリンクを藤田の顔面に噴射すると真っ向激突で火花を散らし、「やっぱ藤田和之、野獣だね。試合中、何回飛んだかわかんねえ。俺にとっちゃ最高の敵だよ。最高の同期だよ」とかみしめた。

 新日本1996年入門の同期。早くからエリート街道を歩んだ藤田と、雑草として這い上がった真壁の対比はマット界の語り草のひとつとなってきた。2009年にはG1 CLIMAX制覇にまで上り詰めた真壁が藤田との“再会"を熱望したこともあったが、二人が交わる瞬間は今の今までで訪れなかった。

 それがNOAHの新ブランド興行『LIMIT BREAK』を舞台に実現。最後に対決した1999年以来、実に25年越しの再会対決となった。

 二人の再会はのっけから実現。試合前、藤田から渡された赤まむしドリンクを口に含んで野獣の顔面に噴射。顔色が変わった藤田と先発で向き合うと、藤田が張り手を4連打。真壁もエルボー連打で応戦したが、藤田が張り手連打で押し返し、真壁にヒザをつかせてストンピングを連発する。エキサイトした二人はなおも張り手、エルボーを打ち合った。その後も藤田がブレーンバスターで投げれば、真壁も雪崩式ブレーンバスターで応戦し、真っ向から意地を張り合った。

 TEAM NOAHの齋藤とも再会対決。平成維震軍時代の齋藤は若手時代の真壁にとって壁だった。齋藤相手にケサ斬りチョップを連発した真壁は裏落としを連発されても、両腕ラリアットで藤田もろともなぎ倒した。ケサ斬りチョップを打ち込むと、齋藤もスイクルデスで応戦したが、真壁はショートレンジラリアットで返り討ち。ラリアットからのキングコングニードロップで3カウントを奪った。

 真壁が藤田&齋藤との再会対決に快勝。試合後、藤田とにらみ合い、再び殴り合ってからリングを降りた。「やっぱ藤田和之、野獣だね。試合中、何回飛んだかわかんねえ」と振り返った真壁は「俺にとっちゃ最高の敵だよ。最高の同期だよ。だからこそ燃えてくるしよ、ふざけんじゃねえって思ったね」と若手時代に抱いたときと同じ対抗意識を燃え盛らせた。

 ネクストについては語らなかったものの「いばらの道、歩いてきたろ。俺もそう、藤田和之もそう、本間もそう、齋藤彰俊もそう。だからこのリングでてめえらの生き様を刻む。最高じゃねえかプロレスのリングってよ」と満足げだった。

【試合後の真壁&本間】

▼本間「おい、今日の戦いはよ、真壁と藤田だけのものじゃねえんだ。俺だってよ、藤田和之とやるのすっげえ楽しみにしてたんだよ。おい、俺はこの1回じゃ終わらせねえ。次だ、次。またやるよ。なんだと? 『試合中ちゃんと言ってこい』だと? おお、やってやるよ。今日はよ、ちょっとわかんなかった。できなかった。次いってやる次」

▼真壁「今、言った通り、おい、藤田和之モテモテじゃねえかよ。ありとあらゆる方面から対戦を願う。それは他団体だろうと何だろうと、こいつムカつくなって思ったヤツを徹底的にやるのが俺たちの道理だからよ。一番最初に反応したのがこけしだってのは心強いよな。ただ、なんだろうな。やっぱ藤田和之、野獣だね。野獣だね。俺にとっちゃ最高の敵だよ。最高の同期だよ。だからこそ燃えてくるしよ、ふざけんじゃねえって思ったよね。試合中、何回飛んだかわかんねえよ。そういうことだ。でも見ての通り、何年? 25年、7年? 27年ぶり? 再会したろ。地球ってのはよ、お前らたぶんわかんねえと思うけどよ、丸いんだよね。だから逆方向いってたって、片方のどっかいってたって必ず交わるんだって。それが今回のこのNOAH大会だろ。今日の客見たろ? 興奮してたろ? 真壁刀義と藤田和之。そして齋藤彰俊と本間・ザ・こけし。これ以上のタッグチームあるかって? これ以上のカードはねえよな。他団体の選手呼んでよ。それは俺も自負してる。ヤツも自負してる。そして藤田和之も自負してる。いいんじゃねえの。あと何か質問ある? 質問ねえのかよ? そういうとこだよ、マジで。あとで説教するからな、呼び出して。マジだよ。1時間で済まねえからな。俺の説教長くて後輩たちに嫌われてんだから。分かった? そういうとこだよ。でもよ、俺としたらいろんないばらの道、歩いてきたろ。俺もそう、藤田和之もそう、本間もそう、そして齋藤彰俊もそう。だからこのリングでてめえらの生き様を刻む。最高じゃねえかプロレスのリングってよ。これが新日本だったらよ、いうことねえよ。ただよ、これは他団体のリングだよ。だからこそ俺が自由に動けるってのもあるけどよ。だってあれだろ? 社長の言うことなんて一切聞かないからな。分かってんだろ? それで年俸下げられたらたまんねえよな、バカヤローな。俺は後輩に一つだけ言いたいもん。誰のおかげでそんな自由奔放にできてると思ってんだよ。みんな俺様、真壁刀義のおかげだぞ。棚橋も含め、菅林もそうだよな。あいつらに俺は訴えたいよね。そしてマスコミを利用するって、この俺もすげえだろ。そういうことなんだよ。こんだけ饒舌になるってことはよ、試合中に飛ぼうがなんだろうが関係ねえんだよ。俺のハートが動いたってことだ。同期だぜ、27年ぶりだぜ。他の道進んで飯食ってる人間で、それが今の日本プロレス界に戻ってきてインパクト十分だろ。だからこそ俺は手挙げたんだよな。当たり前だろ。そのへんのよ、意味の分かんねえ小僧に手挙げたってしょうがねえだろ。あんだけの実績と経歴がある。だからこそ同期、おもしれえ。それだけ。答えは簡単だよ。どう思う? お前。なあ、姉ちゃん、どう思う? 俺カッコいいと思うだろ? どれぐらい思う? いっぱい? あ、そうだね。唐突すぎたね、ごめんね。そんな感じよ。姉さんが言ったみたいにいっぱいカッコいいってよ。そりゃそうだよな。俺たちカッコつけてプロレスラーやってんだ。だから新日本プロレス、今回のNOAH、最高だろ? だからよ、俺一つ言いてえのはよ、新日本だから、NOAHだから、ZERO1だから、他団体だから、そんなことどうでもいいんだよ。心震えるヤツいっぱいいるからよ、そいつらを名指ししたっていいよ。リングでやりゃいいじゃねえかよ。そうすりゃ観客動員だってまあまあ埋まるだろ? 俺の宣伝量がちょっと足りなかったかもしんねえけどな。バカヤロー、俺以上に高いヤツどこにいるんだ? 他のヤツもっと低いだろ。バカヤロー、そういうことじゃねえんだ。とりあえずよ、今日の試合いろんなことあった。やっぱさすがだね。さすがの藤田和之、一発で俺クラっと飛んだからな。いいじゃない。だからこそ同期の強敵いいんじゃない。どっちが消えるかって? 消えねえよ、バカヤロー。今日の試合見たろ? その辺のリングと全然違うよ。新日本プロレスのリングより価値ある試合だよ、今日は。分かるだろ? それだけなんだよ、俺が言いてえことは。言いてえことはそれだけなんだよ。それだけって長えだろ? 俺のワンマンショーここからが長いんだよ。あと5分ぐらいかかるから。そうするとマスコミのみんな、どんどんいなくなるな。お前(テレビカメラ)は残っとけよ。分かったな? なんだ? お前、その躊躇した返事は。そういうとこだよ。(質問は)ないよね? 次? 次につながるね。なんだろうね。新日本プロレスを見てて、俺、第一歩下がってみてるんだよね今。この試合は最高の試合なのか、そうでねえのか、いろいろ見てるんだけど、波があるな。最高潮の新日本プロレスさすがだなって思うときいっぱいある。ところが、ちょっとなんだろうな。足踏みしてるなって感じるときも。そういうときとこの試合入れ替えてみ? 最高だろ。ということなんだよ。プロレス界の第一線を走ってる新日本だったら全試合どこで見ても、見てる観客を興奮させないと業界のナンバー1じゃねえよな。俺はそういうふうに思ってるからよ。プライド持ってんだよ。だからテレビで頑張ってんだよ。寝てえんだよ俺言っとくけど。寝てえのよ。だけどテレビで使ってくれるっていうんだから、しょうがないから行きますって。分かる? それやっぱりプロレスラーだから顔売って、試合で成績残して、観客を興奮させて、観客に明日からの頑張る活力を与える。それがレスラーだろ。今日は最高だったよ。最高の敵だったよ。だからこそプロレスやめられねえんだよな。これで終わると思うだろ? (記者に向かって)なんで『うん』っつったんだよ? じゃあ以上です。ありがとうございました」

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