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2/15【NOAH/LIMIT BREAK】『LIMIT BREAK』旗揚げ…主役は小峠! 秋山“冷酷エール"で聖地に大コール

『ザ・リーヴPresents LIMIT BREAK.1 〜Starting Over〜』後楽園ホール(2024年2月15日)
△小峠篤司&潮崎豪vs永田裕志&秋山準△

 TEAM NOAHによる新ブランド興行『LIMIT BREAK』旗揚げ戦が後楽園ホールを舞台に行われ、小峠が潮崎、秋山&永田を食って“主役"を奪取。大小峠コールとともに新ブランド興行が産声を上げた。

 「NOAHの闘いを呼び起こす」ことを主眼に新ユニットTEAM NOAHを立ち上げた潮崎が、今度はTEAM NOAH主体の新ブランド興行をスタート。長らくNOAHをスポンサードしてきたリーヴ社が全面バックアップし、聖地・後楽園ホールから産声を上げた。

 メインでは潮崎と小峠のTEAM NOAHコンビが、久々のタッグとなった秋山&永田組と激突。現在はDDTの秋山だが、NOAHを築き上げてきた一人でもある。約8年ぶりに秋山と対峙した潮崎は、改めて“NOAHの闘い"をテーマに干戈(かんか)を交えた。

 入場から潮崎コールと秋山コールが交錯。とはいえ序盤から小峠が秋山に喧嘩マッチを仕掛ける意外な展開となったが、これで“着火"した秋山も冷酷でスターネスな怖さを発揮。潮崎とも真っ向からの打撃戦を繰り広げて場内も熱を帯びた。

 中盤に入っても小峠は永田に頭突きを叩き込み、秋山の顔面を踏みにじって喧嘩腰全開。さらに火がついた秋山は床への場外ボディスラムなどで小峠を“メタメタ"にすると、場内には何度も小峠コールがこだました。

 終盤に入ると潮崎が秋山相手にマシンガンチョップを繰り出し、秋山もすぐさまエクスプロイダーからのニーバットで応戦。永田のエクスプロイダーも浴びたものの、潮崎コールに支えられて乗り切ると、逆に豪腕ラリアットをぶっ放して永田を振り切った。

 さらには小峠も秋山を場外に追いやってトップロープ超えのノータッチトペを敢行。再び場内が小峠コールに染まる中、必死にキルスイッチを狙う。踏ん張った秋山もラリアットからのニーバット、垂直落下式エクスプロイダーで畳み掛けたが、必死に潮崎がカットに入り、小峠も粘りきったところで30分時間切れのゴングが打ち鳴らされた。

 試合が終わっても響いたのは、奮闘が際立った小峠への大コールだった。試合後のマイクもなかったが、それでも“NOAHの闘い"を自身なりに体現した小峠が深々と頭を下げると、最後まで小峠コールが鳴り止まかなかった。

 秋山流の“エール"だった。「この『LIMIT BREAK』、NOAHであぶれたヤツらだろ?」と断じたうえで、「ここでバーッと行って、NOAHの本体を脅かすぐらいしろ。豪はいいや。小峠、お前だよ。今日は良かったよ。それをずーっと良くしないといけないんだよ。ずっと良くして、本体でも認めてもらえるんだよ」と“継続"のゲキを飛ばした。

 一方の小峠も「どの業界も、どの団体も、どんどんどんどん新しい風が吹いて、上下関係がどんどん変わっていく中で、やっぱり大事なのはそれでもリングに立ち続ける覚悟なんじゃないかなって思いました」と収穫を口にした。あらゆる意義を含みながら産声を上げた新ブランド興行。次回大会は3月20日に横浜ラジアントホールで行われる。

【試合後の潮崎&小峠】

▼小峠「ああ、チクショー」

▼潮崎「ありがとう」

▼小峠「すいません。勝てなくて。ダメだ。力不足だ」

▼潮崎「(小峠の肩を叩いて)お前だけの勝ちだよ」

※潮崎が先に去っていく

▼小峠「ちょっと的外れかもしれないですけど、やっぱり偉大な先輩なんだなと。やっぱキャリアというのは嘘つかないというのを肌で体感しました。『LIMIT BREAK』は凄い年齢層が高い大会だと思います。負けれない意地とか、そういうのもありますけど、何よりどの業界も、どの団体も、どんどんどんどん新しい風が吹いて、上下関係がどんどん変わっていく中で、やっぱり大事なのはそれでもリングに立ち続ける覚悟なんじゃないかなって思いました。自分らにその気がある限りはリングに立ち続けて。レスラーに立ち振る舞いとかもまだまだ勉強させてもらいたいと思います」

【試合後の秋山&永田】

▼秋山「久しぶりに組んだのにダメでしたね。もうちょっと時間が足りなかった」

▼永田「いやあ、熱くなってね。向こうの若いの捕まえて、場外で熱くなって。本当は入っていかなきゃいけないんだろうけど、楽しくて見入っちゃいました。おかげで、こういう言い方したら申し訳ないけど、楽させてもらっちゃいました。やっぱり緊張したのかもしれないですね、小峠君は。彼が一番若いんで、バンバン動いて弾けて。まあ、気持ちだけは伝わってきましたけど、もっと彼ならできるはずだなと」

▼秋山「だいたいこの『LIMIT BREAK』、NOAHであぶれたヤツらだろ。ここでバーッと行って、NOAHの本体を脅かすぐらいしろ。豪はいいや。小峠、お前だよ。今日はよかったよ。今日はよかった。それをずーっとよくしないといけないんだよ。ずっとよくして、みんな本体でも認めてもらえるんだよ。俺は今、DDTでDEAD OR ALIVEって、生と死ギリギリのところにいるけど、あいつらもLIMIT BREAKだから、お前らもギリギリのところにいるんだから。お互いここで真剣になってやろうぜ。特に小峠だ」

――NOAHの戦いがテーマになっていたが?

▼秋山「それは彼らのやることです。僕はDDTですから」

――小峠選手はどうだった?

▼秋山「今日はお客さんの声援もあって、小峠はあれでよかったんじゃないですか。最初は『小峠どうした?』どうのこうのってどうなるかと思ったけど、よかったよ、最後は。それを俺らこのチームじゃなくても、ずっとやらないといけない。それが難しいよ。だって、こっちにも上手い人(永田)がいて、俺もちょっと上手い人で、それでやるんだからよくなるよ。そうじゃなくて、いつも今のぐらいやらないとダメですよということです」

▼永田「頭突き痛かった。久しぶりに効きましたね」

▼秋山「髪があったから切れてないけど、俺にやってたら殺してるぞ、お前」

――『LIMIT BREAK』の次に関しては?

▼秋山「それはNOAHに聞いてもらえないとわからないです。横に永田選手がいると、俺はもっと頑張ってやらないとって思うし。永田選手はどうかわからないけど、俺はやっぱり負けてられないというのが出てくるから。この歳になってもね。若い時もそうだったし、この歳になってもやっぱり彼が横にいると俺もまた出てやろうって思うし」

▼永田「それを言うとさ、やっぱりずっと1人で戦って、相手を場外で叩き潰して。俺はずっと見物したんで、今になってみると、それが若干嫉妬というかね。もっと俺も暴れたかったなと。さっき楽させてもらったと言いましたけど、もっと暴れなきゃいけないなと思い知ったので。そういう気持ちがあるうちは大丈夫かなと。今日は楽だった、ラッキーなんて思っているようじゃダメだなと。そういう戒めの気持ちが今俺の中に若干ありますんで」

▼秋山「俺は今日永田裕志でエゴサーチしたんだ。したら、風邪引いてしんどいって。俺だろうって思ったから。これもチームのパワーですよ」


【試合後のTEAM NOAH】

※大会終了後、改めてコメントを発表

▼潮崎「お疲れ様でした」

▼ヨネ「ありがとうございました。本当にこんなにたくさんお客さんが集まってくれるなんて、こんなに嬉しいことはなくて。ノリも物凄いよくて、なんか試合しているのに、みんなから元気もらった感じですね。本当に嬉しかったです。ありがとうございました」

▼潮崎「そうですね。お客さんに乗せてもらって、本当に助けられたところがありますし、もっと次回、その次も今日以上のものをみんなに見てもらえるようにやっていくだけです。お前(小峠)大丈夫か?」

▼小峠「大丈夫です。まあまあ、今日から始まりなんで」

▼ヨネ「まだスタートと思って」

▼小峠「まだまだ」

▼ヨネ「先がありますから」

▼小峠「火を消さずに続けていきたいと思います」

▼潮崎「どんどんどんどん燃やしていって、もっと大きい炎にしていくだけですね」

▼小峠「よし、次も頑張りましょう」

▼全員「(円陣を組んで)TEAM NOAH!」

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