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3/4【全日本】諏訪魔のテーマ曲なし入場が浮上、黒潮は諏訪魔狩り予告 世界タッグ会見

 3・9後楽園大会の世界タッグ選手権試合へ向けた会見が4日、東京・湯島の全日本事務所で行われ、諏訪魔&鈴木秀樹、芦野祥太郎&黒潮TOKYOジャパンが出席。諏訪魔のテーマ曲なし入場が浮上し、黒潮は諏訪魔狩りを予告した。

 諏訪魔&鈴木が2・25京都大会における王座決定戦で宮原健斗&青柳優馬を破って世界タッグ王座を奪取。バカバカコンビ結成から3ヵ月でタッグの頂点に立った。同大会で芦野と黒潮が握手し、世界タッグ獲りを意思表示。3・9後楽園大会での挑戦が決まった。

 諏訪魔&鈴木は戴冠からわずか13日後に初防衛戦を迎える。二人は“バカの時代"到来を宣言。「バカを広めてやろうかななんて思ってたんだけど、俺らバカかもしれないけど、真面目にやってるからね」と強調した諏訪魔は「みんなをバカにしてやる。それが俺らの大義だよ」と言い切り、改めて“全日本バカ化"を見据えた。

 ベルト獲りによって二人の絆も深まったと思われたが、相変わらず会話がかみ合わない。黒潮から「そっちだって仲いいじゃないですか」と投げかけられると、諏訪魔は「えっ? いやあ仲良くは…」と口ごもってしまう。すかさず鈴木が「何で疑問に持つんだよ。仲いいだろ」と問い詰めると、諏訪魔は「いじめられてる感はあるね」と本音を漏らした。

 それでも諏訪魔は「まだまだ伸びしろはあんじゃねえかなと思った」とタッグチームとしての可能性を感じている。が、「なんかちょっと若手な気分」と続けたことが裏目に出た。すかさず鈴木が「若手なの? じゃあ入場曲なしで。ダッシュして『しゃあ!』って」と要求すると、黒潮も「誰が何と言おうと入場曲流さないでくださいね、諏訪魔さんの入場で。『しゃあ!』って言って入ってきてくださいね、若手のつもりで」と追随した。

 すると諏訪魔は思わず「いいよ別に」と返答してしまう。言質を取った鈴木が「やってくださいよ。あなた、いいよって言ったじゃない」と念押し。「ちょっと待ってくれよ。話違う」と動揺した諏訪魔は「俺も曲流すつもりではいる」と言い張ったものの、鈴木は「いや、ダメだよ。絶対にダメだよ。じゃあ俺が曲で出てくるから一番最後で。『しゃあ!』って。それでいいですよね。一番最後でね」と断固譲らず。タイトルマッチでは異例といえるテーマ曲なし入場が浮上してしまった。

 対する芦野と黒潮はWRESTLE-1時代、しのぎを削ったライバル関係にあった。それが時を経て、全日本のタッグの至宝ベルトを狙う。「手の内もわかってるし、だいたい考えてることもわかってるし、飲みにいっても楽しいし」と黒潮を評した芦野は「組んだことはあるけど、真剣に組むのは、タイトルマッチというのは初めてなので、それは新しいものが生まれるとは思う」と予感。「これでTOKYOジャパンと一発で獲れれば、全日本より面白くなるんじゃないかな」との確信もある。昨年大みそかの復帰以降、「自分の中で納得いかない試合をずっとしてるんですよね。何かうまくいかない」と歯がゆさを感じており、「それも脱却したいし。パートナーもいませんし、全日本プロレスの中で独りぼっちなんで、TOKYOジャパンに今回引っ張ってもらって、このベルトを獲りたい」と現状打破の一歩とする構えを見せた。

 一方、黒潮も「よくも悪くもだと思うけど、かなりいいタッグになれると思うな」と同じ思いを抱いている。WWE離脱から帰国後、これが初のタイトル挑戦。「この全日本プロレスで俺はやりたいことがいっぱいある!」と言い切ったように、そのためにも世界タッグ獲りを成し遂げるつもりだ。2020年9月のチャンピオン・カーニバル公式戦で諏訪魔を破ったこともあり、「ハッキリ言って今回のこの勝負、俺が諏訪魔さんに勝ちます」と予告してみせた。

【会見の模様】

▼黒潮「フリーの黒潮TOKYOジャパンです。何回も言ってるんですけど、9月にWWEをクビになって、フリーですが、一発目に声をかけてくれたのが、ここ全日本プロレスでした。いろんな試合をしてますけど、帰ってきて初めてこういうタイトルマッチ。それとですね、WRESTLE-1。僕がアメリカに行く前にいたWRESTLE-1でずっと敵対してた芦野祥太郎が今回パートナーということで、心強い気持ちもあるし。まあね、今いろいろ言いたいことあるけど、今のは言うのやめとこうとかじゃなくて、シンプルに忘れました。ただ、ちょっと長いですが、いいですか? もっとしゃべっていいですか? 4年前に王道トーナメントに出た時に、この黒潮TOKYOジャパンがどっからどう見ても俺が一番弱い。だけど、プロレスが一番うまいのはどっからどう見ても俺って言って参戦したことがあるんですけど。諏訪魔さんに聞きたいことあるけど、今の俺って、どっからどう見てもまだ弱いですか?」

▼諏訪魔「あぁ?」

▼黒潮「聞いてなかったの? 聞いてないとかあるの? メチャクチャしゃべってたぞ」

▼諏訪魔「順番でしょ」

▼黒潮「あ、そうか」

▼鈴木「キャッチボールしろよ。会話しなさい」

▼黒潮「とにかくこのベルト、芦野祥太郎と黒潮TOKYOジャパンで必ず獲って、そして…(隣で諏訪魔と鈴木が話していると)うるさいな、しゃべってんのに、こっち。とにかくこの全日本プロレスで俺はいろんなとこで言ってんだけど、やりたいことがいっぱいある。いっぱいある!」

▼鈴木「靴履いてないよ」

▼黒潮「これ衣装だから。サンダル! うるさいな、この人たち。覚えとけよ9日。フィニッシュ」

※鈴木が拍手

▼芦野「全日本プロレスの芦野祥太郎です。TOKYOジャパンと組んで世界タッグ挑戦。非常に楽しみですし、新たな自分を出せるかもしれないという、そんな思いでタッグ挑戦表明というか、リングに上がっただけだったんですけど。それですんなり挑戦が決まったんで、これでTOKYOジャパンと一発で獲れれば、全日本より面白くなるんじゃないかなというふうには思ってます。12月31日に復帰して、今までなんだか自分の中で納得いかない試合をずっとしてるんですよね。何かうまくいかないと。それも脱却したいし。パートナーもいませんし、全日本プロレスの中で独りぼっちなんで、TOKYOジャパンに今回引っ張ってもらって、このベルトを獲りたいと思います。バカバカ問答みたいな感じでやってますけど、一番バカになんなきゃなと思ってこの試合に臨みたいと思います。じゃあ諏訪魔さん、質問の答えをお願いします」

▼諏訪魔「何?」

▼鈴木「質問されたでしょ? 質問答えてもらっていいですか? 黒潮TOKYOジャパンさんの。真剣だよ」

▼諏訪魔「俺も真剣だよ」

▼鈴木「答えた方がいいよ」

▼諏訪魔「何を質問されたかもマジでわかんない」

▼鈴木「数分前だろ!」

▼諏訪魔「何話そうか考えてたら、もういいよ、これと思って(苦笑)」

▼鈴木「返上しろ、お前ベルト!」

▼諏訪魔「ちょっと待ってくれよ」

▼鈴木「ふざけんな!」

▼黒潮「バカですねえ」

▼鈴木「バカだよ」

▼諏訪魔「今回…」

▼鈴木「質問に答えろ、まず!」

▼諏訪魔「話させろっつうの!」

▼鈴木「質問に答えなさいよ」

▼諏訪魔「世界タッグの防衛戦が決まったばっかだからね。こないだ京都で一番バカに見えたのがイケメンだったという」

▼鈴木「TOKYOジャパンでしょ」

▼諏訪魔「ん? ややこしいんだよ、お前」

▼鈴木「訴えられるぞ」

▼諏訪魔「お前イケメンだろ?」

▼鈴木「コンサルタントつけるぞ」

▼黒潮「一番バカに見えたってよ」

▼鈴木「コンサルタントつけるぞ」

▼諏訪魔「いろんなこと言わないで周りから(苦笑) 俺らの目的っていうか、今後バカを増やしていってやろうかなと思ってるわけでさ。でも何かバカの種類が違ったっていうね。なんか真面目にやってないなっていう感じがするんで。いいの? それで」

▼黒潮「バカじゃねえよ俺は!」

▼鈴木「大きな声出すヤツ、バカなんだよ」

▼諏訪魔「一生懸命やった方がいい」

▼黒潮「一生懸命やってんだろうが!」

▼鈴木「質問に答えろ、まず。質問に答えなさいよ」

▼諏訪魔「忘れた」

▼黒潮「だとしたら俺、何年バカやってんだよ! バカじゃねえからアメリカに行けた!」

▼鈴木「でもクビになったんだろ?」

▼黒潮「お前もだろ!?」

▼鈴木「俺もっと早かったよ」

▼黒潮「ああ! 似てんな。そういえばそうだった」

▼鈴木「俺、大みそかまでに帰って来いって言われたら、1月5日にクビになったんだ。おかしいだろ?」

▼黒潮「俺は来月更新があるって聞いてたから楽しみに待ってて、更新の電話きたと思ったらクビだったよ。帰りてえ!」

▼諏訪魔「っていうか、あんまそういう事情をここで話さないでほしい」

▼鈴木「おかしいでしょ? 大みそかまでに絶対帰って来いって言われて1月5日にクビですよ。おかしいでしょ? 何だよ、それ」

▼諏訪魔「向こうはいろいろあるんだよ」

▼鈴木「悲しそうな声で。コンサルタント雇ってないからダメ」

▼諏訪魔「何?」

▼鈴木「いろんなコンサルトを。以上です」

――意気込みは?

▼鈴木「今のが意気込みです。コンサルタントを雇う。意気込みです」

▼黒潮「(手を挙げて)どっからどう見ても俺が一番弱いですか?という質問はもういいです。ハッキリ言って今回のこの勝負、俺が諏訪魔さんに勝ちます。何でかわかりますか? チャンピオン・カーニバル、カルッツかわさきで俺は諏訪魔さんに勝ってるからです」

▼諏訪魔「あったね」

▼黒潮「なので、じゃあここで質疑応答に入らせてもらいます。諏訪魔選手、僕に勝てる自信ありますか?」

▼諏訪魔「そんなの試合になんなきゃわかんねえよ」

▼鈴木「ありますって言えよ」

▼芦野「自信ないよ、これ」

▼黒潮「勝ちました」

▼鈴木「ありますって言いなさい」

▼諏訪魔「そりゃあるよ」

▼鈴木「何で俺に言うの? こっちに言いなさい」

▼諏訪魔「そんな真正面切って言ったら申し訳ないじゃない」

▼黒潮「申し訳ないってなんだよ?」

▼鈴木「ラーメン屋行って変なことばっかしゃべってて、最後にサイン求められたの恥ずかしかったでしょ?」

▼諏訪魔「こないだでしょ。あれ恥ずかしかったね」

▼鈴木「そうでしょ。俺は恥ずかしくない」

▼諏訪魔「結構照れてたぞ」

▼芦野「控室じゃないんだから。ペラペラペラペラ」

▼鈴木「以上です」

▼司会「質疑応答を…」

▼鈴木「あるならしてみろ、質疑応答を」

――ベルトを獲ったことでタッグチームとしての手応えは?

▼鈴木「ありません!」

▼諏訪魔「まだまだ伸びしろはあんじゃねえかなと思ったんでね。何かちょっと若手な気分」

▼鈴木「(笑) 一番ベテランなんじゃないですか? 2番目ぐらいですか?」

▼諏訪魔「2番目ぐらいになっちゃったんだけど、まだまだいけんじゃねえかなと。時代を作れるんじゃないかなと。バカの時代を」

▼鈴木「作ろう」

▼諏訪魔「若手だよね」

▼鈴木「若手なの? じゃあ入場曲なしで。ダッシュして『しゃあ!』って。それセミファイナルで」

▼黒潮「絶対、曲流さないでくださいよ! 全日本プロレス」

▼鈴木「俺は曲ありで入るんで。この人一人だけ」

▼黒潮「俺も曲ありで入ります」

▼鈴木「お前いいよ。3回ぐらい曲流していい」

▼諏訪魔「お前なんでそんな長いの?」

▼黒潮「誰が何と言おうと入場曲流さないでくださいね、諏訪魔さんの入場で。『しゃあ!』って言って入ってきてくださいね、若手のつもりで」

▼諏訪魔「いいよ別に」

▼鈴木「これ切らないでくださいね。残りますから。やってくださいよ。俺は普通に俺の曲で」

▼諏訪魔「ちょっと待ってくれよ。話違う」

▼鈴木「世界タッグ、後楽園で防衛戦ちゃんと曲で俺は入りたいですもん。あなた、いいよって言ったじゃない」

▼諏訪魔「俺ハメられたみたいになってるじゃん」

▼鈴木「いや、別に毎回ハメられてるから。落とし穴にちゃんと落ちてくれ。そういうことです。注目です。一番最初ね、入るの。チャンピオンだけど」

▼諏訪魔「ちょっと勘弁してよ」

▼鈴木「『しゃあ!』って」

――世界タッグを獲ったことで正式にタッグチーム名は考えてない?

▼諏訪魔「えっ?」

▼鈴木「リーダー、リーダー」

▼諏訪魔「俺リーダーなの? だってみんなバカタッグとかバカバカコンビとか言ってるよね。みんな言うんだよ、そうやって。だからバカを広めてやろうかななんて思ってたんだけど、俺らバカかもしれないけど、真面目にやってるからね」

▼鈴木「かもしれない、と思ってる。バカだとは思ってない?」

▼黒潮「リングネームの諏訪魔の魔を馬にして後ろに鹿つけて諏訪馬鹿にすればいいじゃないですか? で、諏訪馬鹿ブラザーズ。どうですか?」

▼鈴木「俺は別々でいいですよ。別々で入るから」

▼諏訪魔「今さらリングネーム変えられないよ」

▼鈴木「変えたらいいんじゃないですか」

▼諏訪魔「今から?」

▼鈴木「だって新人みたいな気持ちでやるんだから。諏訪間幸平で」

▼諏訪魔「全国に諏訪間って人いるからね。そういう人たちを傷つけることはできない」

▼鈴木「以上です」

――タッグチーム名はどうする?

▼鈴木「タッグチーム名ですか? 皆さんでつけられてる名前でいいんじゃないですか? 何でもいいです。バカにしてくれるなら」

▼諏訪魔「みんなバカにしてやるっていうだけだからね」

▼鈴木「みんなにバカにされるじゃなくて?」

▼諏訪魔「みんなをバカにしてやる。それが俺らの大義だよ」

▼鈴木「俺らがみんなにバカにされてる気がするけど、大丈夫ですか?」

▼諏訪魔「大丈夫。強いから大丈夫」

――挑戦者チームはWRESTLE-1時代を経て、全日本でタッグを組んでベルトを狙いにいくシチュエーションに感じるものは?

▼黒潮「俺は真面目な話、時間軽つのが早すぎてプロレスやってて。すべてがいろんなことが凄い速度で凄い回数でいろんなこと起きるから、ラグがないというか。よくも悪くもだと思うけど、かなりいいタッグになれると思うな」

▼芦野「そうですね。手の内もわかってるし、だいたい考えてることもわかってるし、飲みにいっても楽しいし、そういうことで新たな何かが生まれる。真剣に組むのは初めてなんで。組んだことはあるけど、真剣に組むのは、タイトルマッチというのは初めてなので、それは新しいものが生まれるとは思うんですけど」

▼黒潮「そうね」

▼芦野「それは試合で生まれるのか、どうなるか」

▼黒潮「まず一発目の相手がここだとは思ってなかったけど」

▼芦野「確かに」

▼黒潮「必ず勝たなきゃいけないシチュエーションでここがくるとは思ってなかった。頑張りましょう」

▼芦野「やりましょう」

▼諏訪魔「仲いいよね、二人ね」

▼黒潮「そっちだって仲いいじゃないですか」

▼諏訪魔「えっ? いやあ仲良くは…」

▼鈴木「何で疑問に持つんだよ。仲いいだろ」

▼諏訪魔「いじめられてる感はあるね」

▼黒潮「会見で笑っていいの? こんなに。いじめられてるんすか? いじめられてないっしょ? もういいでしょ? 会見これで」

――黒潮選手の入場曲は2回3回流してもいいと?

▼鈴木「4周ぐらいしてもらって。この人(諏訪魔)、曲ないんで、その分やってもらっていいと思います私は」

▼諏訪魔「俺も曲流すつもりではいるんでね」

▼鈴木「いや、ダメだよ。絶対にダメだよ。じゃあ俺が曲で出てくるから一番最後で。『しゃあ!』って。それでいいですよね。一番最後でね」

▼諏訪魔「みんな見たがってるから、ちゃんと入場を」

▼鈴木「もういいでしょ、何回も見てるんだから」

▼諏訪魔「そうだね。(黒潮に向かって)長いよ、ホントに」

▼鈴木「(口調が)おじいちゃんみたいですね。大丈夫ですか? 眠たいんですか? やる気ないのか?」

▼諏訪魔「あるよ」

▼鈴木「大丈夫ですか?」

▼諏訪魔「うん」

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