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3/5【ドラディション】LEONAが藤波不在のメインで奮戦も完敗 宮原が猛ゲキ「最前線に来るしかない」

『DRADITION 2024 DRAGON EMPIRE PHASE-1』後楽園ホール(2024年3月5日)
○宮原健斗&関本大介&安齊勇馬vs藤原喜明&船木誠勝&LEONA×

 LEONAが藤波辰爾が欠場となったドラディションのメインで奮闘したものの、宮原に完敗。勝利した最高男が「次、また俺にこのリングで会いたいならば、このプロレス界の最前線に来るしかねえぞ」と猛ゲキを飛ばすと、LEONAは悔しさをあらわにし、ノーコメントでリングを降りた。

 全日本・宮原がドラディションに初参戦。藤波との半年ぶりの対戦に注目が集まっていたが、宮原自身はLEONAに興味を示し、「このままじゃ俺に遊ばれて終わるぞ」と奮起を促していた。藤波がインフルエンザのため急遽欠場となり、図らずも宮原とLEONAの絡みが試合の焦点に。宮原は関本&安齋と、LEONAは藤原&船木と組んで激突した。

 のっけからLEONAが動く。いきなり宮原と対峙。ホームリングで最高男に負けない声援を浴びると、ロープに押し込み、クリーンブレイクせずにビンタをズバリ。場外戦に持ち込んだ。宮原は頭突きで倍返し。それでもLEONAは一歩も引かず、眼光鋭く宮原をにらみつける。その後もLEONAはスキあらば宮原を襲撃していくが、宮原はそのたびに返り討ち。「どうした? 来いよ」「ドラディションはそんなもんか?」とこき下ろすと、客席からは「LEONA」コールが発生。LEONAも意地になって何度も仕掛けたものの、宮原は厳しい攻撃を続けた。

 LEONAは自力でピンチを脱すると、藤原と船木が巻き返す。体力を回復させたLEONAは、船木に低空ドロップキックを浴びせて筋肉を誇示する宮原を背後から奇襲。タッチをもらうと、船木&藤原の援護を受け、エルボー連打で前に出た。相手チームの猛攻を浴びたものの、関本のラリアットを宮原に誤爆させると、ドラゴンスクリューから足4の字固めに持ち込んでチャンスを掴む。関本のカットが間に合うが、LEONAはローキック連打で追い討ちすると、ドラゴンスープレックスの体勢に。

 しかし、振り払った宮原はラリアットをズバリ。場内は再び「LEONA」コールに包まれる。粘るLEONAはブレーンバスターを首固めで丸め込むと、逆さ押さえ込みでもクルリ。キックアウトされると悔しさをあらわにするが、なおもビンタ連打で意地を見せた。が、それを受け止めた宮原はカウンターでスタンディング式ブラックアウトを一閃。さらにブラックアウトを連続してぶち込む。LEONAはフォールを返して歓声を巻き起こしたものの、宮原はシャットダウンスープレックスホールドで完勝となる3カウントを奪い取った。

 宮原に叩き潰されてLEONAは完敗。大の字に追い込まれる。一方、余力を残す宮原はマイクを持つと、「初めましてドラディション。プロレス界の最前線を走る男、全日本プロレスのスーパースター宮原健斗だ。今日は藤波辰爾さんが欠場ということで、スーパースターの先輩とまた再びこのリングで会えるのを楽しみにしています」とあいさつ。LEONAに視線を移すと、「今日、戦ったLEONA。ちょっと待てよ。今日これだけの人があなたを応援しているんだ。立てよ」と促した。

 LEONAが必死に立ち上がると、宮原は「LEONA、いろいろあなたのことを言ったけど、いろいろ調べたが、そんなに年齢変わらねえじゃねえか。いろいろ言って悪かったな。ただLEONA、これがプロレス界のスーパースターだ。次、また俺にこのリングで会いたいならば、このプロレス界の最前線に来るしかねえぞ」とゲキ。「俺はいつまでもこのプロレス界の最前線を突っ走っているからな。お前を構うことはしない。背中を追いかけることはできるんじゃねえか。あとはLEONA選手、あなた次第だ」とエールを送ると、「あなたがしっかりお締めください」と締めを任せる。そのうえで、「一言だけ言わせてくれ。会場の皆さんに聞きたぁい! ドラディション、最高ですかぁ!?」と吠えると、「ドラディション最高」と続け、ドラディションのリングを最高色に染め上げた。

 「健斗」コールの中、宮原たちが去っていくと、リングに残ったLEONAが代わってマイクを持つ。しかし、逡巡した末に、無言でマイクを置くと、悔しさをあらわにしつつ、客席、そしてリングに一礼して去っていき、後楽園大会はエンディングとなった。

 宮原はバックステージでもLEONAにゲキを飛ばした。「今日のこの宮原健斗のやるべきことはあれだった。だが、LEONA選手、今日だけだ。これだけ俺があなたのことを構うのはな。俺もまだまだこのプロレス界の上の上を目指しているからな」としながらも、「1つあなたにアドバイスを送るのならば、今日俺の前に立ったんだ。この今日という日をただ会社が用意したものにするのか。これからのテメエのプロレス人生に活かすのかは、テメエ次第だ」と言い放つと、「リングで言った通り、俺は明日からまたプロレス界の最前線を突っ走っていくから。LEONA……頑張れよ」とメッセージを送った。

 一方、LEONAはバックステージでもノーコメント。宮原の言葉をどう受け止めて、今後につなげていくのか。2024年最初のドラディション後楽園大会は、LEONAにとって悔しさばかりが募る結末となった。


【宮原の話】「今日のこの宮原健斗のやるべきことはあれだった。だが、LEONA選手、今日だけだ。これだけ俺があなたのことを構うのはな。俺もまだまだこのプロレス界の上の上を目指しているからな。あなたのことしか考えることはできないなんてことはないからな。今日だけだ。ただよ、1つあなたにアドバイスを送るのならば、今日俺の前に立ったんだ。この今日という日をただ会社が用意したものにするのか。これからのテメエのプロレス人生に活かすのかは、テメェ次第だ。リングで言った通り、俺は明日からまたプロレス界の最前線を突っ走っていくから。LEONA……頑張れよ」

【関本の話】「ありがとうございました。藤波さんがインフルエンザということで欠場なさったんですけど、とにかく早く戻って来てください。早く元気になって。また藤波さんが元気になっている姿をこのドラディションで見たいと思います。またよろしくお願いします。ありがとうございました」

【安齋の話】「初めてのドラディションありがとうございました。今日は藤波さんが欠場ということで、またいつか呼んでもらって、藤波さんと戦いたいですね。そして、プロレス界の最前線というワードが出てますけど、俺ももちろん最前線目指して走っている1人なんで。俺が最前線必ず行きます。ありがとうございました」

※LEONAはノーコメント

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