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3/6【新日本】ユニット総力戦も…内藤貫禄の旗揚げ52周年締め 「鷹木、陽太…両国メインで待ってるぜ!」

『旗揚げ記念日』東京・大田区総合体育館(2024年3月6日)
◯内藤哲也vsSHO×

 新日本52周年の旗揚げ記念日に、IWGP世界ヘビー級王者・内藤とIWGPジュニア王者・SHOによる“シングル王者対決"が実現。“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンvsHOUSE OF TORTURE(拷問の館)"のユニット総力戦な展開の末に内藤が貫禄勝ちしてみせた。

 近年の旗揚げ記念日で実現した“ヘビーvsジュニア"王者対決。今年は内藤とSHOの顔合わせとなったが、「負けた場合はベルトを失うつもりで立つ」という戦前の内藤発言をSHOが早速活用。入場と同時にマイクを握ると「ブエナスノーチェス、クソ大田区! 俺に負けたら返上するんだろ? 公式に発表しといてくださいよ」とアナウンスして既成事実化した。

 そのまま会場内の闇に潜んだSHOは、入場中の内藤を背後から襲撃。内藤も慌てず騒がずSHOを翻ろうし、逆に得意の寝転び式拳突き上げポーズを繰り出して巻き返すと、SHOの首を攻め立ててデスティーノへの布石を打ち込んだ。

 負けじとSHOも内藤の泣き所・左ヒザへの集中砲火で猛反撃。レフェリー誤爆で無法地帯を作り上げるや、左ヒザをイスで何度も殴りつけた。内藤がリングインにも手間取るほどの大ダメージを与えたSHOは、ヒザ十字固めで絞めに絞め上げてギブアップを迫る。

 完全に余裕は消え、必死にロープをつかんだ内藤も続くショックアローをかろうじて着地。逆にコリエンド式デスティーノで巻き返すや、首筋へのエルボー乱打、雪崩式フランケンシュタイナー…と畳みかけ、バレンティアを狙った。

 SHOも着地して再びレフェリー交錯を誘う。またもやリング上が無法地帯化したところで、ローブローでかち上げ、すかさず拷問軍の面々が大量乱入だ。大ブーイングのなか、寄ってたかって内藤を袋叩きにした。

 すると今度はL・I・Jの面々が救出乱入。ブーイングは瞬時に歓声に塗り替わる。両軍が次々に交錯するなか、EVILがベルトの金属部分で殴りかかったものの、内藤も避けて鷹木がパンピングボンバーをさく裂。ならばとSHOがローブローで鷹木を排除するや、トーチャーツールを手にして内藤に殴りかかった。

 だが、避けた内藤はポップアップ式の急所攻撃をズバリ。強烈に股間を蹴り上げるや、トーチャーツールにツバを吐きかけてポイ捨て。返す刀で今度こそのバレンティアからデスティーノと畳みかけ、合唱とともに貫禄の3カウントを奪ってみせた。

 ユニット総力戦の末に最後は内藤が貫禄勝ち。「ブエナスノーチェス、大田区! 旗揚げ記念日、平日にもかかわらずたくさんのご来場心から感謝します。グラシアス、アミーゴス。今日から53年目の新日本プロレスがスタートします。木谷オーナー棚橋社長は納得いかないでしょうが、今年の新日本プロレスは我々ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンが盛り上げていきます。楽しみにお待ち下さい」。内藤がそうマイクで感謝と誓いを口にすると、場内はやんやの歓声で染まった。

 この日から『NEW JAPAN CUP 2024』が開幕。内藤は4・6両国国技館大会で優勝者の挑戦を受ける。「鷹木、それから陽太。4月6日、両国国技館大会のメインイベントで待ってるぜ。カブロン」と同門二人にエールを送り、“L・I・J対決"での両国王座戦を描いた。

 最後は「ロス・インゴベルナ〜ブレ〜ス…デ!ハ!ポン!」の大合唱で52回目の旗揚げ記念日を締めくくってみせた内藤。オカダ・カズチカが去り新局面を迎えた新日本の節目、そしてNJC開幕のその日に、改めて“中心"としての存在感を際立たせた形となった。

【内藤の話】「SHOの戦い方、俺は否定しないよ。だってアレが、SHOのやりたいプロレスなんでしょ? じゃあ、誰に何言われようと関係ない。自分の信じる道を突き進めばいいよ。それにしても、新日本プロレスのジュニアヘビー級は層が厚いな。エル・デスペラードがいて、マスター・ワトがいて、YOHがいて、石森太二がいて、同じロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの中にもBUSHIがいて、ティタンがいて、そして高橋ヒロムがいる。今名前を挙げた全員と俺、まだシングルマッチ、一度もやったことないからね。まだまだ、俺の楽しみは残ってるな。それに、リング上で言った通り、『NEW JAPAN CUP』の優勝者とのタイトルマッチも残ってるわけで。さあ、鷹木なのか陽太なのか、どっちでもいいよ。ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン同士でのタイトルマッチを実現させようぜ。今日から、53年目の新日本プロレスが始まりますが、俺はまだまだ楽しみなこと、いっぱいあるよ。俺がリング上で楽しんでる姿を見て、お客様もぜひ、プロレスを、新日本プロレスを、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのプロレスを、目一杯楽しんでください。じゃ、明日は後楽園ホールで、またお会いしましょう。アスタ・マニャーナ。アディオス!」

※SHOはノーコメント

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