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3/25【全日本】「ベルトなしで宮城に足を踏み入れることはできない」 大田区後の青写真も完成 世界タッグ戦へ斉藤ブラザーズインタビュー

 “斉藤ブラザーズ"斉藤ジュン&斉藤レイが「宮城県で試合がある以上、斉藤ブラザーズが持って凱旋するのは当たり前のこと」と3・30大田区大会での世界タッグ王座返り咲きを確信。チャンピオン・カーニバル公式戦で兄弟対決が実現する5・3仙台大会での宮城凱旋も見据え、「一回返上して、100代目を獲って、宮城県に凱旋してチャンピオン・カーニバルで熱い試合をすると。完璧だ」と青写真を完成させた。

 3・30大田区大会で世界タッグ王者・諏訪魔&鈴木秀樹に挑戦する斉藤ブラザーズ。レイの右肩関節脱臼による欠場のため返上したものの、早期返り咲きに乗り出す。日テレプロレス2・9後楽園大会以来、50日ぶりの復帰戦となるレイは完全復調を強調。「最近は山でよく岩とか持ち上げてるな」と調整にも余念がない。「負けてベルトを落としたわけではないからな。一発で獲って、そこから防衛記録を重ねていく」とジュンが言うように、二人にとっては仕切り直し。レイは「そもそもあれは俺たちのベルトだったからな。返上という形になっちまったけど、復帰戦で返してもらう」と言い切った。

 バカバカコンビとは昨年11・26藤沢大会における最強タッグ公式戦以来の再戦。前回敗れている斉藤ブラザーズにとっては雪辱戦となるが、レイは「いくらそれぞれが一流のレスラーで、一流の力を持っていても、タッグにおいてはお互いチームとして成り立たなければ何もできねえだろうからな。油断するつもりはねえが、タッグ力でいったら俺たち斉藤ブラザーズが10に対して向こうは1だな」と断言。「体もどんどん仕上がってきたし、もう自信しかねえな」と豪語してみせた。

 二人には世界タッグ返り咲きを果たさねばならない大きな理由がある。それは『チャンピオン・カーニバル2024』期間中に5・3仙台大会を控えていることだ。昨年10・9角田大会以来、7ヵ月ぶりの宮城凱旋。前回、世界タッグ初戴冠を果たし、地元のファンを大喜びさせただけに、丸腰で迎えるわけにはいかない。ジュンは「世界タッグのベルトなしで宮城に足を踏み入れることはできないからな。宮城県で試合がある以上、斉藤ブラザーズが持って凱旋するのは当たり前のこと」と言い切った。

 そこで二人は再度のベルト返上を視野に入れた。今回返り咲きを果たせば第99代王者となる。あえて返上して空位とし、王座決定戦に勝利して第100代王者に君臨するというのだ。「キリよく100代目で終わりと。もう俺たちが永遠に防衛して、その先はないと。それいいんじゃねえか」とレイが描けば、ジュンも「斉藤ブラザーズが100代目っていうのも響きがいいな。よし、じゃあそうしようか」と前向きな姿勢をみせた。

 そして5・3仙台大会では兄弟対決を控える。二人は「俺はこいつに2連敗してるからな。ここらで俺がシングルでこいつに勝たねえとな」(レイ)、「大丈夫だ。あと30連敗ぐらいさせてやる」(ジュン)と今から舌戦を展開。ジュンが「仙台で試合が決まった以上、一番盛り上がる試合をやっていこうぜ」と呼びかけると、レイも「バチバチした試合になるから全員楽しみにしとけ」と呼応した。

 「一回返上して、100代目を獲って、宮城県に凱旋してチャンピオン・カーニバルで熱い試合をすると。完璧だ」。そうジュンが不敵な笑みをみせたように、宮城凱旋も控える斉藤ブラザーズの青写真は完全に出来上がった。


【斉藤ブラザーズ インタビュー】

――3・30大田区大会の世界タッグ戦で復帰となりますが、レイ選手、現在の右肩の具合はいかがですか?

▼レイ「そうだな。これは前にも言ったんだけど、試合が近いということで病院に行って診てもらったんだけど、先生が言うには超人的だと。何も問題はないということだからな。もうバッチシだな」

――練習など調整も順調ですか?

▼レイ「最近は山でよく岩とか持ち上げてるな」

――では、大田区では万全で暴れられそうですね。

▼レイ「いやあ、もういろいろ気合入りまくりだな」

▼ジュン「何だったら今からすぐ試合したって大丈夫だもんな? それぐらい治りはいいだろ?」

▼レイ「バッチシだな」

▼ジュン「というか病院行ったんだな? お前」

▼レイ「そこはあんまり突っ込まなくていいんじゃないか?(苦笑)」

▼ジュン「山で肉を食って、岩を担いで治ったかと思ってたからな」

――返上で手放しただけに、世界タッグを早く取り返したいという思いが強いのでは?

▼ジュン「負けてベルトを落としたわけではないからな。一発で獲って、そこから防衛記録を重ねていく。そう考えている」

▼レイ「そもそもあれは俺たちのベルトだったからな。返上という形になっちまったけど、復帰戦で返してもらうと」

――諏訪魔選手が会見で「返上しなくてもよかったのに。バカだな」と発言していましたね。

▼レイ「何か言われてたな。ただ正直、古傷の影響もあって、どのぐらいかかるか分からなかったからな。そこはプロとしてちゃんと形に応じたというかな。まだいつ復帰できるかわからない状況でずっと持っとくわけにいかなかったからな」

▼ジュン「TARUのオジキも言ってたけど、ベルトは生き物だから。あの時はあの選択が正しかったと俺は思っている」

▼レイ「今回、獲り返せばいいだけの話だからな」

▼ジュン「バカバカコンビが世界タッグのベルトを獲るんじゃないかとは思っていたが、今の感じを見ていると俺たちと試合する時にまた揉めそうだな。そういうイメージがあるからな。手を取り合ったら物凄く強力だと思うけど」

▼レイ「いくらそれぞれが一流のレスラーで、一流の力を持っていても、タッグにおいてはお互いチームとして成り立たなければ何もできねえだろうからな。油断するつもりはねえが、タッグ力でいったら俺たち斉藤ブラザーズが10に対して向こうは1だな」

▼ジュン「マイナスいってるかもしれねえな」

――二人は生まれた時からタッグを組んできたと言えますからね。

▼レイ「どうなんだろうな(笑)」

▼ジュン「気がついたら隣にいたみたいな感じだからな」

▼レイ「そうだな。『よろしくお願いします』って言ってタッグを組んだわけじゃなくて、物心ついた時からずっと一緒にいるからな」

――いうまでもなく復帰戦で世界タッグを獲り返す自信はあると?

▼レイ「体もどんどん仕上がってきたし、もう自信しかねえな」

▼ジュン「GLEATのG-INFINITYもそうだし、全日本の世界タッグのベルトも斉藤ブラザーズが持ってたわけだからな。復活してすぐまたベルトを持つのは当たり前のことだと思ってる。復帰戦で挑戦して世界タッグを取り戻して、また防衛を重ねていく。それは当たり前のことだし、斉藤ブラザーズにとって自然の流れなんじゃないか」

――その先にはチャンピオン・カーニバルも控えています。しかも二人は同ブロックで公式戦が宮城凱旋となる5・3仙台大会で組まれました。

▼レイ「今、タッグとして物心ついた時から一緒みたいなこと言ったけど、シングルとなったらまた話は別だからな。喧嘩するわけじゃないが、俺はこいつに2連敗してるからな。ここらで俺がシングルでこいつに勝たねえとな。情けねえからな」

▼ジュン「大丈夫だ。あと30連敗ぐらいさせてやる」

▼レイ「(苦笑) そんなことにはならねえだろ」

▼ジュン「前回は20発ずつぐらい(チョップの打ち合いを)やったのかな。今回は100発超えそうな勢いだな。仙台で試合が決まった以上、一番盛り上がる試合をやっていこうぜ。何だったら他の試合いらないぐらいだな。俺たちの1試合で興行していいぐらいかもしれない」

▼レイ「それぐらいでもお客さん来てくれそうだな。他の試合をなくして、その分、宮城だから特別サービスってことで、オジキがいいって言うならいろいろやったりとか。まあ、そういうわけにもいかねえか。チャンピオン・カーニバルだもんな。公式戦が1試合だけっていうのも」

――世界タッグを獲った昨年10・9角田大会以来の宮城凱旋になります。

▼レイ「ああ確かにな。一つうれしいというか、もちろん当然だろうと思ってたのは去年は夢メッセ(みやぎ)、小さい方の会場でやっていて、でかい方でやんなきゃなと思ってたんだけど、今年はちゃんと大きい方だからな」

▼ジュン「斉藤ブラザーズが宮城県で試合する時は必ずビッグマッチじゃないとな」

▼レイ「まったくだな」

▼ジュン「いろんな人が来るだろうけど、TAXIめしのイメージで来たらケガをするぞってぐらい、優しい斉藤ブラザーズじゃなくて怖い斉藤ブラザーズでお互いバチバチに熱い試合を見せるぜ」

――角田で獲った世界タッグなしで宮城に凱旋できないですね?

▼ジュン「まったくもってその通りで、世界タッグのベルトなしで宮城に足を踏み入れることはできないからな」

▼レイ「もし負けたらとか、もし獲れなかったらとか、そういった考えは微塵もない。ゼロだな。持って帰るって考えしかねえな」

▼ジュン「宮城県で試合がある以上、斉藤ブラザーズが持って凱旋するのは当たり前のことだからな」

▼レイ「必ずそうなるんじゃないか? 諏訪魔たちは何代目なんだ?」

▼ジュン「98代目だな」

▼レイ「98代? じゃあ99代目になるってのは運命とかそういう言い方するつもりはないけど、間違いねえな」

▼ジュン「俺たちが99代目になるから、100代目は来ないな。そんな感じだ」

――大田区で獲ったら返上して、王座決定戦に勝って第100代王者になるというのは?

▼レイ「それもいいかもしれねえな。キリよく100代目で終わりと。もう俺たちが永遠に防衛して、その先はないと。それいいんじゃねえか」

▼ジュン「斉藤ブラザーズが100代目っていうのも響きがいいな。よし、じゃあそうしようか」

▼レイ「とりあえずベルトを大田区で獲ってだな」

▼ジュン「一回返上して、100代目を獲って、宮城県に凱旋してチャンピオン・カーニバルで熱い試合をすると。完璧だ」

▼レイ「一つ言いたいのは今回勝つのは俺だということだ」

▼ジュン「いや、世界がひっくり返っても、それは起きねえんじゃねえか」

▼レイ「なかなかの自信だな、お前。まあ、バチバチした試合になるから全員楽しみにしとけ」

▼ジュン「俺は甘いものたくさん食べて備えないとな。お前はどうするんだ?」

▼レイ「俺はもちろん復帰戦でベルトを手に入れて、ビールをたくさん飲んで…それは違うか」

▼ジュン「ベルトを獲るためにするんじゃないのか? 最近飲んでないもんな」

▼レイ「飲んでない。ビール飲んだらパワー出るんじゃないか。そのためにはまず復帰して、世界タッグのベルトを獲って、宮城で熱い試合だな」

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