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4/10【DRAGONGATE】キッド&土井がタッグリーグ制覇 ハグ不発もツイン王者・清宮&アレハンドロに挑戦決定、新ユニットも浮上

『Rey de Parejas 2024』後楽園ホール(2024年4月10日)
優勝決定戦 ○ドラゴン・キッド&土井成樹vsYAMATO&横須賀ススム×

 “NOT HUG"キッド&土井が大熱戦を制し、タッグリーグを制覇。キッドが熱望していた土井とのハグは不発に終わったものの、5・5愛知県体育館大会でツインゲート王者・清宮海斗&アレハンドロに挑戦することが決定し、YAMATO&ススムとのユニット結成も浮上した。

 2年連続の開催となったタッグリーグ「Rey de Parejas」の決勝戦は、キッド&土井とYAMATO&ススムによって争われた。新世代の躍進が目立つ最近のドラゲーマットにおいて、互いに急増コンビながら、ベテランの意地を見せた両チームが聖地で熱戦を繰り広げた。なお、ススムは今大会より「望月ススム」から「横須賀ススム」に再改名して、試合に臨んだ。

 どちらも今日2試合目。戦いは序盤から決勝戦らしいガップリ四つのシーソーゲームに。キッドの619をキャッチしたYAMATOがドラゴンスクリューを決めると、ヒザ攻めを開始。ススムとともに一点集中攻撃を展開した。その後もYAMATO組が反撃させずに主導権。大技連発でキッドを追い詰める。

 NOT HUGも試合を立て直し、一進一退の戦いが続いたが、YAMATOが今度は土井相手に仕掛ける。全知全能のフランケンシュタイナー、ギャラリアと得意技を土井に連発。マスキュラーボム狙いを防ぐと、スリーパーで絞め上げてから再びギャラリアへ。キッドが急行しても、ススムがジャンボの勝ち!で排除。孤立した土井はV9クラッチで抵抗するが、しのいだススムはジャンボの勝ち!、夢限パッケージと攻めに攻めた。

 しかし、キッドのカットがギリギリで間に合う。ここでキッド&土井は今回のリーグ戦で猛威を振るったドイブル(バカタレスライディングキック&バイブル)で逆転。飛び込んだYAMATOに対し、土井はエプロンへのDOI555で戦線離脱に追い込むと、返す刀でススムにもバカタレスライディングキックをぶち込んだ。そして、最後はキッドがウルトラウラカンラナをズバリ。完璧な一撃でススムを沈めた。

 NOT HUGが熱戦を制してタッグリーグ優勝。当初は今回のリーグ戦限定のコンビだと明言していた土井だが、トロフィーを受け取ると前言撤回。「やることは1つや。フリーの俺が言うのもなんだけどな、ツインゲートのベルトをDRAGONGATEに戻すぞ」とツインゲート王座獲りを次なる目標に定めた。

 現在、ツインゲート王座はプロレスリング・ノアの清宮&アレハンドロ組が保持。至宝が他団体に流出した状態が続いていた。このアピールを受けて、清宮&アレハンドロがリングに登場。キッドは「どうせ話は後ろで聞いてたでしょ。2人の持つツインゲート、僕と土井、5月5日愛知県体育館で挑戦させてもらいます」と挑戦表明した。

 その後、土井とアレハンドロは舌戦を展開。アレハンドロが「僕はBIG HUGの2人で勝ち上がってくると思って楽しみにしていました。見てください。せっかく女豹ちゃん仕様で来たのに、あれあれあれ、NOT HUGのオジサン2人ですか?」と挑発すれば、土井も「お前らは歴代のツインゲートチャンピオンの中でも一番ベルトの価値を落としたんや。これがどういう意味かわかるか?お前らNOAHのリングでベルトを巻いて入場したことあるか。俺がチャンピオンになったら、全日本プロレスでも、DDTでも、あらゆる参戦大会でベルトをアピールしてやろうやんけ」と言い放つ。

 土井は舌鋒を清宮にも向け、「お前らはレスラーとして、選手としては一流かもわからんけどな、チャンピオンとしては三流以下や」とバッサリ。清宮が「つべこべうるせえんだよ。三流でもいいよ。お前なんかな、リーグ戦優勝しないと挑戦できないような五流チャレンジャーだろうが」と言い返すと、土井は笑みを浮かべ、「OK。俺は5流でええ。キッドは何流か言ってみろ。そこ大変やぞ」と詰め寄った。

 最近、NOAHマットでは拳王にしつこく絡まれている清宮は、DRAGONGATEマットでもうんざりした表情を見せて、「お前めんどくせえんだよ。どの団体にもめんどくせえヤツが1人はいるんだよ。めんどくせえ、めんどくせえ、どいつもこいつもめんどくせえ。このベルトを懸けてやってやるよ」とキレ気味に挑戦を受諾。5・5愛知県体育館大会でのタイトル戦が決定した。

 さらに、新たな動きもあった。試合に敗れたYAMATOがマイクを持つと、「なんでこのRey de Parejas決勝のリングに令和新世代が1人もいねえんだよ。あいつら、もう俺たちに任せてくれって言ったよな」と新世代の選手たちを批判。「本来なら、ツインゲートを取り戻すのはあいつらの仕事でしょ。それが、決勝にも上がってこない体たらく。俺は我慢できないですよ」と苛立ちをあらわにした。

 そして、ススム、さらには土井やキッドとも握手を交わすと、「単刀直入に何が言いたいかと言うと、ちょっとユニット的なものをどうですかね?」と4人でのユニット結成を提案。「このまま若いヤツらに任せていたら、僕はダメだと思うんですよね。あいつらにハッパかける意味でも、俺たちの力見せつけてやりましょうよ。だって俺たちまだピンピンしてるんだもん。今は口約束みたいな感じになっちゃいますけど、前向きに考えてください」とアピールした。

 タイトル挑戦決定に、新ユニット結成も浮上。目まぐるしい展開に混乱した様子のキッドだったが、「なんのために俺はRey de Parejasを頑張って来たと思ってる? 実際2試合してね、その前にアメリカでも試合をしてきて、足もガクガクなんですよ。立っているのもやっとなんですよ。もうハグする力しか残っていません」と土井にハグを懇願。さすがの土井も「もう今日しかないでしょう」と受諾する構えを見せた。

 大喜びのキッドは「これからもDRAGONGATE、そして俺たちNOT HUGで盛り上がれ!」と叫んで締めくくると、ついにハグへ。土井は両手を広げて迎え入れようとするが、キッドが抱きついてきた瞬間、即座にリングへ投げ捨て、さっさと先に去っていった。

 タッグリーグ出場決定直後からハグを熱望してきたキッドだったが、またもやお預けに。バックステージでは土井から「俺らハグする時は解散の時」と通告されたものの、キッドの気持ちは折れていない。まずはツインゲート王座を奪回し、今度こそ土井とのハグを実現させるつもりだ。


【試合後のキッド&土井】

▼土井「優勝した、優勝した。まずは最初、キッドの『土井でいいや』から始まって、エントリーしたこのRey de Parejas2024。まあ俺は目立つために、ちょっとでも注目を引くためにも今DRAGONGATEで一番人気のあるBIG HUGにかけて俺はNOT HUGっていうのを作った。そこから公式戦も順調に1敗しかしてないか。進んでいって。コンビネーションに関してはあんだけいい流れも阿吽の呼吸というか、お互い分かってて。一番完成度が高かった。それが今日のこの決勝に結びついて優勝できたかなと思ってる。いつまで真剣に言わなあかんねん? どっかで止めなあかんねん」

▼キッド「いやいや、とりあえずはね、だからハグは?」

▼土井「ちゃうねん、ちゃうねん。言っとくで、言っとくで。俺らハグしたら解散やで」

▼キッド「何でよ?」

▼土井「NOT HUGやろ? NOT HUGやのにハグしてどうすんねん? そしたらBIG HUGいけよ」

▼キッド「まあ…」

▼土井「遅いな、気づくの。そういうことやろ?」

▼キッド「そういうことやな」

▼土井「俺らハグする時は解散の時やで。終わりの時。分かった?」

▼キッド「じゃあ解散する時にハグってこと?」

▼土井「今それ言うたやん。なぞってどうすんねん」

▼キッド「じゃあ俺どういうモチベーションでこのチームを…」

▼土井「懲りずに(ハグを)チャレンジしてきて。あるかもわからんし」

▼キッド「分かりました。あるかもしれない。ハグしたら解散と言うだけであって…」

▼土井「延長したでしょ。ツインゲート決まったやろ? リング上で言うたとおり、あいつら清宮&アレハンドロ、歴代チャンピオンで一番ツインゲートの価値落とした。なあ。プロレスリング・ノアで一回でもアピールしたか? 俺らはツインゲートチャンピオンですってアピールしたか? アピールするまでに至らんのやったらすぐ獲り返す。愛知県体育館5・5、そこで獲り返す」

▼キッド「いろいろいってたね」

▼土井「俺は5流でええよ。5流やと思ってるから」

▼キッド「で、俺は何流なん?」

▼土井「そこが聞きたい」

▼キッド「巻き込まれてそのまま終わっちゃった。そういうとこも含めて雑。ツインゲートの扱いも雑でしょ。彼らがいらないんだったら返上したらいいじゃない。別に試合だけすればいいし。ただね、チャンピオンとして誇りがあるんであれば、5・5しっかり防衛戦、俺たちの前に立ちはだ…たちは…」

▼土井「何言うとんねん、お前。まあ試合後ダメージあるし。二人ともあの二人と対戦するのはたぶん初めてやと思うし、絡むの初めてやと思うし。もうベルトをDRAGONGATEに戻す。その仕事を俺らはちゃんとしてくるから。俺とキッドで、NOT HUGでやるから」

▼キッド「よし。まあとりあえずRey de Parejas優勝して、次はツインゲート必ずNOT HUGで取り返そう。いこう(とハグを求めると)

▼土井「(両手で突き放して)何でや? リング上でやってへんのに何でここでやんねん? おかしいやろ」

▼キッド「勢いでいけるかなと思って。まだまだこれからも俺たちNOT HUGで盛り上がれ!」

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