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4/11【NOAH】清宮が拳王粉砕で「完全決別」宣言、黒歴史Tシャツ?サイン会も開催 拳王は拒絶「まだまだ続く」

『STAR NAVIGATION 2024』後楽園ホール(2024年4月11日)
○清宮海斗vs拳王×

 「勝って拳王と絶縁」を宣言していた清宮が、拳王とのシングルマッチで激勝。「完全決別」を宣言したものの、拳王は「まだまだ続く」と拒絶した。

 数多の激闘で近年のNOAHを彩ってきた両雄だが、今年3月に入って関係が急速に悪化した。タッグリーグ戦での引き分けを皮切りに拳王が過去を持ち出しながら煽りまくると、清宮が「ネチネチめんどくせえ」「シンプルにキモい」とブチ切れて“絶縁マッチ"を提案。拳王も「俺が勝ったら関係継続」と受けて立った。

 しかも拳王は拒絶されればされるほど“ウザ絡み"をエスカレートさせ、直近の4・8新宿大会では若手時代の清宮を描いた“デコ狭いがぐり坊主Tシャツ"まで制作。そのTシャツがビリビリになる大乱闘を繰り広げてこの日を迎えた。

 昨年の元日に行われた日本武道館大会でのGHCヘビー級王座戦以来、約1年3ヶ月ぶりの一騎打ち。一刻も早く決別したい…とばかりに清宮が奇襲し、いきなり変型エメラルド・フロウジョンやシャイニング・ウィザードを繰り出して秒殺を狙う。切り抜けられても場外でイスを投げたり、客席を走ってのドロップキックを放ったりと嫌悪感むき出しの大荒れファイトを繰り広げた。

 譲らない拳王もコーナー最上段から場外へのダイビングフットスタンプを敢行して反撃。そのまま拳王コールと海斗コールが交錯する白熱のシーソーゲームに突入したが、中盤過ぎに拳王スペシャルに持ち込んだ拳王が、蹴暴→PFSに成功して決定機を迎えた。

 清宮も肩を上げる。逆に拳王必殺の炎輪(ムーンサルト式ダブルニードロップ)を避けるや、鋭角的なカウンター・ジャンピングニーで逆襲だ。拳王もドラゴンスープレックス→背中へのPFSで巻き返したが、止まらない清宮はコーナーに上がった拳王を気迫の頭突きで黙らせると、コーナー最上段からの雪崩式フランケンシュタイナーを敢行して場内も大きくどよめく。

 なおも拳王は変型シャイニング・ウィザードをガードして右ハイキックを叩き込んだが、それでも立ち上がった清宮は追撃の蹴りをキャッチしてのドラゴンスクリューを発射。立て続けに後頭部へのシャイニングをぶち込むと、今度こその変型シャイニングを真正面から浴びせて3カウントを奪ってみせた。

 “絶縁or継続マッチ"は激戦の末に清宮に軍配。これで待望の縁切りとばかりに、大の字の拳王を眼下に悠然とガッツポーズを繰り返した清宮は、マイクをとって「これで拳王と完全に決別だ!」と宣言し「俺は俺の道を行きます。誰がなんと言おうと俺がもう一度、このNOAHをひっぱっていきます」と誓ってみせた。

 この日は拳王が“ウザ絡み"目的で製作した清宮の“デコ狭いがぐり坊主時代"Tシャツが無情にも50枚限定で販売され、これまた無情にも試合開始30分前に完売。ところが清宮は「俺の昔の頃の写真をプリントしてTシャツにして販売したみたいですけど…嫌がらせかもしれないけど、俺は全然嫌じゃないぞ!」とこちらには好意的に反応し、「そのTシャツのサイン会、この後しようと思います! みんな展示場ホールに集合だ!」と呼びかけて場内も歓声に染まった。

 自らの黒歴史(?)も真っ向から受け止めて未来を見据えた新時代エース。最後は「これから上をみて突き進んでいきましょう! ここにいるみんなでNOAHを作っていこうぜ!!」と信条のフレーズで締めくくってみせた。

 一方の拳王は「こんな1回勝ったぐらいで俺たちの仲が終わるわけねーだろ! まだまだ続いていくからな。何が決別だ。決別じゃねーぞ」と決別を拒絶。新生NOAHをけん引してきたライバルは、もう二度と交わることはないのか――。


【清宮の話】「おい、拳王。今までのお前の嫌がらせなんてな、何とも思ってないんだよ、俺は! 俺は俺の道を行かせてもらうよ。自分の行きたい道に自信を持って進んでいきます。これから俺がNOAHを引っ張っていくぞ。サイン会行こう!」

【拳王の話】「ああ、クソ。負けちまったな。おい、清宮。これで決別だ? もう絶縁だ? こんな1回勝ったぐらいで俺たちの仲が終わるわけねーだろ! まだまだ続いていくからな。何が決別だ。決別じゃねーぞ」

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