5/6【全日本】最後の世界ジュニア挑戦へカズが王者・HAYATOをKO 「ベルトも一緒に眠ってもらう」
『チャンピオン・カーニバル2024』後楽園ホール(2024年5月6日)
○カズ・ハヤシ&MUSASHI&吉岡世起vsライジングHAYATO&佐藤光留&土方隆司×
カズが世界ジュニア前哨戦で王者・HAYATOをKOだ。
王者・HAYATOの指名を受けて5・12横浜BUNTAI大会で世界ジュニア王座に挑むカズ。7月の引退まで2ヵ月を切った中、全日ジュニアのエース時代に最多防衛記録を樹立した思い入れのあるベルトに挑むことになった。
この日はその前哨戦。MUSASHI&吉岡をパートナーに、光留&土方と組んだHAYATOと激突した。先発で向き合うと、HAYATOのスピードに翻弄されたが、風車式バックブリーカーで先制。そして終盤にはリバースゴリースペシャルボムを敢行した。これでHAYATOは大の字。カズは武藤全日本時代のジュニア戦線で競った土方と真っ向勝負を展開し、最後はファイナルカットで3カウントを奪った。
カズが王者・HAYATOをKOしたうえで前哨戦に快勝。試合後、「俺が愛した世界ジュニアのベルト、一緒に眠らせてもらうわ」と自身の引退とともに全日ジュニアの至宝を封印する構えをみせた。
【カズの話】「僕は最後までプロレスラーでいたいから。相手に花を持たすとか、そういうのを考えてたら勝負にならないよ。俺は気持ち的な本当の勝負がしたいから。だがら、世界ジュニア獲りにいきます」
【HAYATOの話】「言いたいことがありすぎて、何から言ったらいいんだろう。まずリング上のゴタゴタから整理していこうか。カズ・ハヤシに言ったように、引退するの辞めたらっていうのは本心なんだよね。でも、カズ・ハヤシが自分で考えて、今強い状態のカズ・ハヤシで終わりたいと思ってその日を選んだんだと思う。でも、正直寂しいなと思って。あれは本心だね。で、お宝はあの世に持っていけないって言ったけど、持っていかせないが正しいかな。最多防衛記録をカズ・ハヤシは持っているかもしれないけど、今は俺のベルト、俺の恋人。たぶん世界ジュニアも元カレには興味ないと思う。あと、最後に。今日、全日本プロレスを選んでくれたみんな、大好きだよ。Let's Punk」
【土方の話】「本音で言えば辞めなくてもいいんじゃないのと思うけど、男が下した決断なんで尊重するとして。俺が奪われた世界ジュニアを取り返したのもカズ・ハヤシだし、A級戦犯といわれるきっかけを作ったのもカズ・ハヤシです。本人がどう思ってるか知らないけど、俺のプロレス人生を振り返れば必ずカズ・ハヤシという目の上のたんこぶであり、最高の好敵手であり、そして最高の戦友。引退する前にこれが最後の戦うチャンスだと思うけど、獲ったら考え直してもらって、俺の挑戦でも受けてくれたらありがたいなと思いますよ。本当にハヤシさんというレスラーと試合できたことが光栄で名誉で幸せなことです。本当にありがとうございました」
【試合後のMUSASHI、光留、吉岡】
▼MUSASHI「今日はみちのくプロレスの大先輩でもあり、プロレス界の大先輩でもあるカズ・ハヤシさんとタッグを組めて…(光留が現れると)なんだよ」
▼光留「もうみちのくプロレス辞めたんだから、先輩も怖くないだろ」
▼MUSASHI「いや、プロレス界の先輩でもあるだろ」
▼光留「プロレス界の先輩って言ったら、俺もプロレス界の先輩じゃないか」
▼MUSASHI「先輩は先輩だよ」
▼光留「お前、何年デビューだと思ってんだ?」
▼MUSASHI「わかんねえよ、知らねえよ」
▼光留「2000年の2月20……」
▼MUSASHI「(日にちを思い出せない光留に)出てこいよ!」
▼光留「うるせえ。調べてこい」
※光留が去っていくと
▼MUSASHI「面倒臭えな! で、そのカズ…」
※突然、吉岡が割って入ってきて
▼吉岡「みちのくプロレスでカズさんが先輩って言ったよね。俺のほうはWRESTLE-1の時の先輩なんですよ。カズさんベルトを獲ったら、俺の挑戦受けてください。俺が一番最初に挑戦してやるからな」
※吉岡が去っていくと
▼MUSASHI「何しに来たんだ? それだけかよ、お前。ええと、なんだっけ」
※光留が再びやってきて
▼光留「ところでさ」
▼MUSASHI「なんだよ?」
▼光留「カズ・ハヤシの復帰はいつだと思う?」
▼MUSASHI「うー、出てこねえわ」
▼光留「なんでだよ?」
▼MUSASHI「いつなんだよ。教えてくれよ」
▼光留「大仁田厚はもう7回復帰してんだから、カズ・ハヤシは3回ぐらい復帰するに決まってんだろ」
▼MUSASHI「復帰するのかよ?」
▼光留「じゃあ、なんで土方隆司はあんなに今日コメント長えんだよ」
▼MUSASHI「わかんねえよ」
▼光留「教えろよ」
▼MUSASHI「本人に聞いてこい」
▼光留「調べてこい! コノヤロー。それが全日本ジュニアだ、バカヤロー」
※光留がまたも去っていくと
▼MUSASHI「面倒臭え、面倒臭え。で、だから、ええと、要は…」
※またまた吉岡が割って入ってきて
▼吉岡「俺、ベルト持ってるんだけど、誰も挑戦してこないんだけど、何でだと思う?」
▼MUSASHI「何でだか俺に聞くの?」
▼吉岡「カズ・ハヤシ、ベルトを獲ったら、ダブルタイトルマッチでもいいぞ。プロレス業界はダブルタイトルマッチ好きだろ。好きだよな?」
▼MUSASHI「好き好き。帰れ。(吉岡が去っていくと)なんだよ、おい。吉岡選手もあんな人が喋っている時に来るような面倒臭いヤツだったっけ? 佐藤光留だけじゃねえよな。どんどん面倒臭いヤツが増えてるな。(カメラマンも後ずさりしていくと)おい、まだ喋ってるだろ。待て待て。もっと近くに。おい、おい、まだ喋ってるだろ……」