9/9【新日本】ジェイクと石井の遺恨ぼっ発 場外大乱闘で激情着火

『Road to DESTRUCTION』東京・後楽園ホール(2024年9月9日)
○ゲイブ・キッド&ジェイク・リーvs石井智宏&本間朋晃×

　ジェイクと石井の遺恨がぼっ発。場外で大乱闘を繰り広げた。

　BC WAR DOGSの“MAD BASTARDS"ゲイブ&ジェイクと石井&本間は今宵で今シリーズ4戦連続の対戦に。ゲイブ&ジェイクが3連勝中で、前夜の後楽園大会では久々にジェイクがかつての必殺技D4C(垂直落下式ブレーンバスター)を披露。石井に見せつけて、新たな遺恨を予感させていた。

　のっけからジェイクと石井が対峙。静かな立ち上がりになると思いきや、控えのゲイブが石井を襲撃する。タッチをもらったゲイブはなおも追い討ちを仕掛けるが、石井はジャーマンで返り討ち。控えのジェイクに飛びかかり、感情むき出しのエルボー合戦で早くも火花を散らした。

　ジェイクが重たいミドルキックをぶち込めば、石井もこん身の逆水平を連打し、「来いよ」と絶叫。なおもエルボー合戦が続いたが、ジェイクは鋭いエルボー一撃で打ち倒す。ゲイブもここぞとばかりにツバを吐きかけたり、額に噛みついたりと暴走。ビンタもねじ込むが、石井は意地のバックドロップで挽回した。

　あとを受けた本間が発奮。MAD BASTARDSと真っ向からやり合うと、息を吹き返した石井が躊躇なく介入し、ジェイクを場外に蹴散らすと、返す刀でゲイブに頭突きを叩き込む。さらに、本間との低空こけしロケット&サッカーボールキックもさく裂。本間はゲイブの反攻をものともせずに、こけしロケット、コーナーからのこけしと猛攻に。だが、こけし落としは決まらず、逆にゲイブが垂直落下式ブレーンバスターで突き刺した。

　石井が再び急行したものの、ジェイクがバックドロップで排除。孤立した本間はそれでも同士討ちを誘い、頭突きを連発したが、ジェイクのハイキック、ゲイブのナックルパンチが立て続けにクリーンヒット。ゲイブは生ヒザ式の飛びヒザ蹴り・O-KNEEで3カウントを奪った。

　本間の奮闘が目立ったものの、最後はゲイブが貫禄勝ち。試合後、石井とジェイクは場外で大乱闘を繰り広げる。そこにゲイブまで加わり、場内は大混乱に陥った。ゲイブが石井を叩きのめすと、ジェイクは「おい、聞こえるか、石井。お前は死ぬんだよ」と挑発。ブチ切れた石井が再び飛びかかってきても、2人がかりのフロントネックロックで絞め落とした。

　改めてリングに上がり、勝利をアピールしたジェイクはそのまま花道を下がっていくかと思いきや、再びダッシュしてフラフラの石井を襲撃。引かない石井もパイプイスを持ってあとを追うが、ゲイブ&ジェイクが返り討ちにした。

　バックステージでは「皆がだ〜い好きな石井は、どこか行っちまった。アァ、どこか行っちまったよ」と余裕タップリにアピールしてみせたジェイク。今後も今シリーズではMAD BASTARDSと石井の対戦が連日組まれており、遺恨はさらに深まりそうだ。


【試合後のゲイブ&ジェイク】

▼ジェイク「皆がだ〜い好きな石井は、どこか行っちまった。アァ、どこか行っちまったよ。なぁ、ゲイブ?」

▼ゲイブ「(※日本語で)ドコカ……ドコ……? イシイ! イシイクン! ワカンナイ! ワカンナイ! (※英語で)お前らネズミどもに伝えたいことがある! 話したいことがあるって? なぜ同じ試合を4日連続でやるんだと? 俺たちはなんだってできるんだ! 面白くなかったって? アイツらがここにいる理由はそれだけだろう? 俺たちがここを支配してるんだ!」

【本間の話】「(※右肩を冷やし、フラフラとした足取りでインタビュースペースに着くと、床に倒れ込み、体を起こして前を向いて)同一カード4連敗。プロレスラーとして、このまま試合していいのか、迷っちまうよ。でもよぉ、何回負けようが、何回負けようが、俺は(※立ち上がって)絶対諦めねえ! 俺が諦めない限り、続くんだバカ野郎!」

※石井はノーコメント