【全日本】ジュンが宮原超えで三冠V3 CCへ「絶対の王者として全勝優勝」予告 2025/3/29

『ドリームパワーシリーズ2025』大田区総合体育館(2025年3月29日)
三冠ヘビー級選手権試合 ○斉藤ジュンvs宮原健斗×

 ジュンが宮原の壁を突破し、三冠ヘビー級王座3度目の防衛に成功。王者としての出場が決まったチャンピオン・カーニバル初制覇を誓った。

 昨年大みそかの戴冠以来、ジュンは安齊、青柳を退け、2025年も順風満帆と思われたが、3・9後楽園大会で宮原&青柳に敗れ、弟レイと1年以上も保持した世界タッグ王座から陥落。この日、6度の戴冠歴を誇る宮原との三冠V3戦を迎えた。

 「今の全日本プロレスの顔は俺」と絶対の自信をもって臨んだジュンだったが、待っていたのは苦闘。エプロンでのパイルドライバーを敢行されて動きが鈍り、宮原がこの一戦へ向けて磨きをかけていた奥の手・スネークリミットに捕まってしまう。雪崩式チョークスラムで反撃しても、最高男にラリアットを連発された。

 負けじとジュンはスピアーで逆襲。ジャックハマーで叩きつけた。サイコブレイクはことごとく不発に終わり、スタンドブラックアウト、ラリアットの猛反撃を受けたが、シャットダウンはジュンが決めさせず。ラリアットを振り抜いてダブルダウンに持ち込んだ。

 消耗戦の様相を呈した中、宮原がカウンターのスタンドブラックアウトをさく裂。正調ブラックアウトを連射し、今度こそシャットダウンに持ち込もうとしたが、ジュンも決めさせない。DAYS GONEが不発に終わったものの、シャットダウンを阻止すると顔面にフロントキックを連発。すかさずサイコブレイクを爆発させて3カウントを奪った。

 ジュンが宮原という高い壁を越え、三冠王座V3に成功した。試合後、「宮原健斗、あんたは最高のプロレスラーだ。この舞台で、最高に戦えたこと、俺は絶対に忘れない。宮原健斗、ありがとう」と最高男に感謝すると、「これで絶対の三冠チャンピオンだ。これからは宮原の最高時代じゃない。全日本プロレスの顔は俺だ。斉藤の時代の幕開けだ」と高らかに宣言。弟・レイとともにどら焼きを堪能して勝利をかみしめた。

 これでチャンピオン・カーニバルに三冠王者としての出場が決定。「この俺、斉藤ジュンは絶対の三冠チャンピオンとしてチャンピオン・カーニバルを全勝優勝してやるから、お前らはその景色を楽しみに待ってるがいい」と予告してみせたジュンは「これから俺たち斉藤ブラザーズの時代の幕開けだ。みんな俺についてこい。全日本DOOM!」と春のビッグマッチを締めた。

【ジュンの話】「やったぜ。宮原健斗を下して、3回目の防衛に成功だ。やっと宮原健斗を三冠戦で倒すことができた。これからは俺が全日本プロレスの顔だ。みんな俺についてくるがいい。そして、ついにチャンピオン・カーニバルが始まる。春の祭典か。三冠チャンピオンのまま全勝優勝してやるぜ。いやあ、最高の舞台だった。宮原健斗はやっぱり最高のプロレスラーだな。乗り越えられる壁を乗り越えたって感じだ。よし、せっかくのお花見シーズンだ。気分よくお花見に行って、お酒を飲んで、甘いものでも食べに行こう。来たいヤツは来るがいい。DOOM」

【宮原の話】「(コメントスペースに座り込むと、しばらく黙り込んで)もう三冠ベルトにとって俺は必要ないのか。(立ち上がると)どうなんだ? どうなんだ? 三冠ベルトにとってもう俺の存在は必要ないのか…」