【全日本】スミスがD・キッドばりダイビングヘッドで貫禄勝ち 吉田は黒星発進も「隆司が優勝する!」 2025/4/9

『チャンピオン・カーニバル2025』後楽園ホール(2025年4月9日)
Aブロック公式戦 ○デイビーボーイ・スミスJr.vs吉田隆司×

 スミスが叔父ダイナマイト・キッドばりのダイビングヘッドバットで貫禄勝ち。チャンピオン・カーニバル初戦で白星を手にした。一方、初戦に臨んだ吉田は黒星発進を余儀なくされたが、「俺が優勝する。隆司が優勝する!」と強気にアピールした。

 サイラスが体調不良のためカーニバルを欠場。代わりに北斗軍の新メンバーとなったばかりの吉田が名乗りを上げ、2019年以来6年ぶり2度目の出場を果たした。

 初戦となったこの日は元三冠王者・スミスと対決。吉田は今回に合わせて制作した「チャンカンラップ」に乗って入場した。吉田は北斗軍のセコンドやレフェリーと握手をしてから、スミスに握手を要求。スミスが応じようとした瞬間、地獄突きを一閃。テーピングでのチョーク攻撃など反則を駆使し、試合を掌握した。

 怒ったスミスは場外戦で鉄柵に投げつけるなどして制裁。吉田のヒゲも引っ張ってみせる。ブレーンバスターやサイドバスターなどパワフルな攻撃も重ね、スリーパー、ヘッドシザースでガッチリと絞め上げて自分のペースに引きずり込んだ。吉田も得意の地獄突き乱射などで反撃を試みるが、サミングを防いだスミスはバックドロップでぶん投げる。

 ブルドッグボム狙いは吉田が意地のリバース。セントーンや2019CC(延髄斬り)などで攻め立てた。スミスのジャンピングニーを食らってしまったものの、倒れない吉田はパイナップルボンバーを叩き込んだ。そして追撃を狙ってコーナーに。しかし、気づいたスミスが吉田を抱え上げてオクラホマスタンピードで鎮圧。最後は豪快なダイビングヘッドバットで3カウントを奪った。

 吉田が持ち味を発揮したものの、最後はスミスが貫禄勝ち。チャンピオン・カーニバル初戦で白星発進を果たした。一方、黒星スタートとなった吉田は「チャンピオン・カーニバル、初戦を落とした。いやあ、シャラップすぎる」と肩を落としたものの、「でも、ここからや。俺の2025チャンピオン・カーニバルはこれから始まる。俺が優勝する。隆司が優勝する!」と強気に宣言した。

 スミスの次戦は4・13広島大会の羆嵐戦。一方、吉田の次戦も4・20所沢大会での羆嵐戦。北斗軍同門対決となる。

【スミスの話】「デイビーボーイ・スミスJr.にとって今日がチャンピオン・カーニバル2025の初戦だった。吉田は手強い相手だった。だが、今夜は私は自分が一番強い理由を、自分が最もタフなガイジンである理由を、そして、なぜイチバンなのかを示した。Aブロック、Bブロック、Cブロック…ブロックは関係ない。デイビーボーイ・スミスJr.はタフネスを見せつける。邪魔するヤツはブルドッグボムやダイビングヘッドバットで葬ってやる。チャンピオン・カーニバル2025はデイビーボーイ・スミスJr.のものだ。オー! アイ・ラブ・ゼンニッポン!」

【吉田の話】「チャンピオン・カーニバル、初戦を落とした。いやあ、シャラップすぎる。でも、ここからや。俺の2025チャンピオン・カーニバルはこれから始まる。俺が優勝する。隆司が優勝する! 楽しみにしとけよ。シャラップ!」