【全日本】鈴木がハイレベル技巧戦制してAブロック1位通過 スミスは再戦熱望 2025/5/6
『チャンピオン・カーニバル2025』後楽園ホール(2025年5月6日) Aブロック公式戦 ○鈴木秀樹vsデイビーボーイ・スミスJr.× 鈴木がスミスとの高度な技巧戦を制してチャンピオン・カーニバルAブロック1位通過を決めた。 5勝2敗=10点で首位タイのスミスと鈴木が最終公式戦で対決した。どちらもメインイベントに出場する同点の宮原とジュンに公式戦で勝利しており、勝てばAブロック首位通過が決定。両者は過去に2011年のIGF8・27両国大会で一騎打ち。前回は鈴木がダブルアームスープレックスで勝利しており、約14年ぶりのシングル対決となった。 テクニシャンの2人はし烈なグラウンド戦を展開。積極的に関節技を狙い合うスリリングな攻防を繰り広げる。手四つの体勢でせめぎ合い、鈴木がモンキーフリップを繰り出せば、スミスはブリッジで押し返し、両腕クロス式のチンロックで絞め上げた。互いに関節技を取り合い、攻守が次々と入れ代わる。 スミスはグラウンドでポジション争いを繰り広げる中、スキを突いてスリーパーに捕獲。鈴木は苦もんの表情を浮かべたものの、ロープに逃れると、場外に降りて間を取った。だが、リングに戻ったところでスミスが掴みかかり、フロントネックロックやヘッドロックでガッチリと絞め上げる。 鈴木はワンハンドバックブリーカーで脱出したものの、スミスもパワースラムからフロントネックロックに再捕獲。鈴木が立ち上がると、そこからフィッシャーマンズスープレックスを繰り出した。鈴木がタックルで掴みかかってもキャッチし、ブルドッグボムによる仕上げを狙う。鈴木もリバースし、卍固め、延髄斬りと猪木殺法で譲らず。ダブルアームスープレックスの構えに。 これを逆さ押さえ込みで切り返したスミスは、背後に回り込んでロープに押し込み、そこから後方に回転して丸め込んだものの、ブリッジを阻止した鈴木が逆にジャパニーズレッグロールクラッチでガッチリ固め、逆転の3カウントを奪った。 14年ぶりの技巧戦は鈴木に軍配。試合後はスミスと握手して抱擁も交わす。リングでは飛び上がって喜びをあらわに。この結果を受けて、鈴木のAブロック1位通過が決定した。 「決勝戦を見据えてやってたけど、やっぱり今日は今日で特別な試合だったんで。勝ててよかった」と試合を振り返った鈴木。バックステージでもスミスと健闘を称え合った。古き良きプロレスのスタイルを継承する鈴木に敬意を現したスミスだったが、「すぐにでも再戦したい。アシタ!」と要求。これには鈴木もタジタジで「来年にしよう」と返すしかなかった。 【試合後の鈴木、スミス】 ▼鈴木「決勝戦を見据えてやってたけど、やっぱり今日は今日で特別な試合だったんで。勝ててよかった」 ――スミス選手とは久々のシングルだったが? ▼鈴木「そう。記憶にないですよ。両国で…(スミスが現れると)スミス、カモン。サンキュー。14年前だから。ありがとう」 ※コメントスペースにスミスも加わる ▼スミス「ドウモアリガトウ」 ▼鈴木「すごい体も大きくなって。今のほうが少しシェイプされて強くなりました」 ▼スミス「今夜、スズキと戦えたのは光栄でした。彼とはビル・ロビンソンという共通した先生がいます。彼はこの後楽園ホールで見てくれていたと思う。そして、もう1人、友人の西村修さんも見てくれていたと思う。彼はクラシックなプロレススタイルだった。私は全日本が大好きだから、何か違うものを見せたかった。心の底から最高だと思うものを。純粋なキャッチ・アズ・キャッチ・キャンを。最後クラッチできた時にスズキサンに勝ったと思った。そうしたら、いつの間にか私が仰向けになっていた。残念ながら今夜は負けてしまったが、また近いうちに、すぐにでもやりたい」 ▼鈴木「ノー・スーン」 ▼スミス「スグニ! アシタ!」 ▼鈴木「ダメ! ネクスト・イヤー。ありがとう」 ▼スミス「アイ・ラブ・ゼンニッポン!」
『チャンピオン・カーニバル2025』後楽園ホール(2025年5月6日)
Aブロック公式戦 ○鈴木秀樹vsデイビーボーイ・スミスJr.×
鈴木がスミスとの高度な技巧戦を制してチャンピオン・カーニバルAブロック1位通過を決めた。
5勝2敗=10点で首位タイのスミスと鈴木が最終公式戦で対決した。どちらもメインイベントに出場する同点の宮原とジュンに公式戦で勝利しており、勝てばAブロック首位通過が決定。両者は過去に2011年のIGF8・27両国大会で一騎打ち。前回は鈴木がダブルアームスープレックスで勝利しており、約14年ぶりのシングル対決となった。
テクニシャンの2人はし烈なグラウンド戦を展開。積極的に関節技を狙い合うスリリングな攻防を繰り広げる。手四つの体勢でせめぎ合い、鈴木がモンキーフリップを繰り出せば、スミスはブリッジで押し返し、両腕クロス式のチンロックで絞め上げた。互いに関節技を取り合い、攻守が次々と入れ代わる。
スミスはグラウンドでポジション争いを繰り広げる中、スキを突いてスリーパーに捕獲。鈴木は苦もんの表情を浮かべたものの、ロープに逃れると、場外に降りて間を取った。だが、リングに戻ったところでスミスが掴みかかり、フロントネックロックやヘッドロックでガッチリと絞め上げる。
鈴木はワンハンドバックブリーカーで脱出したものの、スミスもパワースラムからフロントネックロックに再捕獲。鈴木が立ち上がると、そこからフィッシャーマンズスープレックスを繰り出した。鈴木がタックルで掴みかかってもキャッチし、ブルドッグボムによる仕上げを狙う。鈴木もリバースし、卍固め、延髄斬りと猪木殺法で譲らず。ダブルアームスープレックスの構えに。
これを逆さ押さえ込みで切り返したスミスは、背後に回り込んでロープに押し込み、そこから後方に回転して丸め込んだものの、ブリッジを阻止した鈴木が逆にジャパニーズレッグロールクラッチでガッチリ固め、逆転の3カウントを奪った。
14年ぶりの技巧戦は鈴木に軍配。試合後はスミスと握手して抱擁も交わす。リングでは飛び上がって喜びをあらわに。この結果を受けて、鈴木のAブロック1位通過が決定した。
「決勝戦を見据えてやってたけど、やっぱり今日は今日で特別な試合だったんで。勝ててよかった」と試合を振り返った鈴木。バックステージでもスミスと健闘を称え合った。古き良きプロレスのスタイルを継承する鈴木に敬意を現したスミスだったが、「すぐにでも再戦したい。アシタ!」と要求。これには鈴木もタジタジで「来年にしよう」と返すしかなかった。
【試合後の鈴木、スミス】
▼鈴木「決勝戦を見据えてやってたけど、やっぱり今日は今日で特別な試合だったんで。勝ててよかった」
――スミス選手とは久々のシングルだったが?
▼鈴木「そう。記憶にないですよ。両国で…(スミスが現れると)スミス、カモン。サンキュー。14年前だから。ありがとう」
※コメントスペースにスミスも加わる
▼スミス「ドウモアリガトウ」
▼鈴木「すごい体も大きくなって。今のほうが少しシェイプされて強くなりました」
▼スミス「今夜、スズキと戦えたのは光栄でした。彼とはビル・ロビンソンという共通した先生がいます。彼はこの後楽園ホールで見てくれていたと思う。そして、もう1人、友人の西村修さんも見てくれていたと思う。彼はクラシックなプロレススタイルだった。私は全日本が大好きだから、何か違うものを見せたかった。心の底から最高だと思うものを。純粋なキャッチ・アズ・キャッチ・キャンを。最後クラッチできた時にスズキサンに勝ったと思った。そうしたら、いつの間にか私が仰向けになっていた。残念ながら今夜は負けてしまったが、また近いうちに、すぐにでもやりたい」
▼鈴木「ノー・スーン」
▼スミス「スグニ! アシタ!」
▼鈴木「ダメ! ネクスト・イヤー。ありがとう」
▼スミス「アイ・ラブ・ゼンニッポン!」