【ナイトの話】「クソ!! ……なんて言えばいいんだ? 何をどう言えばいいんだ? 俺は何度もこれが最後の『BEST OF THE SUPER Jr.』になると言ってきた。そろそろ『G1』にステップアップする準備ができたと思うから。だけど、このトーナメントでは失敗ばかりだ。最高のパフォーマンスを発揮できてない。デスペサンが王者であることには理由がある。彼はそれを証明してみせた。俺の弱点を見抜いて全てを晒した。でもな、それでもいい。俺はTHE JETだ。俺は“TOO FLY(凄すぎる)" 自信を失うことはない。誰かに屈することはない。だからこそ俺は皆に見上げられる存在。どんな挫折からも立ち直れる。俺は決して負けない。俺は学び、自分を高めるだけだ。だから次にまた対戦する時は、より大きなものを懸けた闘い……王座を懸けた闘いであっても、俺は責任を果たして、大きな成果を上げる。決勝に行けない今、何を言っても響かないかもしれない。残念なことに、俺はIWGPジュニアヘビー級王座へ挑戦できない。でも、今に……皆が“TOO FLY"なTHE JETの名前を知ることになる」
【新日本】デスペラードがナイトに雪辱で5勝目 YOH、MAOとBブロック首位併走で最終戦へ
2025/5/25
『セキチュー Presents BEST OF THE SUPER Jr.32』愛知・ポートメッセなごや第2展示館(2025年5月25日)
Bブロック公式戦 ○エル・デスペラードvsケビン・ナイト×
デスペラードが昨年の公式戦で敗れたナイトに雪辱を果たし、スーパージュニア5勝目。YOH、MAOと並びBブロック首位タイで最終公式戦を迎えることになった。
IWGPジュニア王者として連覇を狙うデスペラードはここまでのリーグ戦でなかなか勢いに乗りきれず。それでも勝負強さを発揮し、大混戦のBブロックにおいて、この日の試合前の時点で5人が並ぶ形ながら首位タイに立った。今大会の相手は3年連続での対戦となるナイト。昨年の公式戦ではナイトが勝利していた。
デスペラードは場外マフラーホールドでペースを奪取。左足に攻撃を重ねていく。ナイトもラリアット3連発、風車式バックブリーカーからスワンダイブ攻撃を狙ったものの、デスペラードはビンタで阻止。エプロンでのスパイクDDTを自爆させると、場外マットにヒザから叩きつけ、またもマフラーホールドで拷問した。
リングに戻ってもマフラーホールドに持ち込むが、ナイトは変型羽根折り固めで切り返して抵抗。足を引きずりながら立ち上がるが、ドロップキックを放とうとしても崩れ落ちて苦もんする。それでもスパインボム、雪崩式フランケンと猛攻。一気にUFOスプラッシュへ。
これを自爆させたデスペラードはスピアーをぶち込む。ナイトは丸め込みを連続して粘りを見せると、高打点ドロップキックからスパイクDDTがさく裂するが、デスペラードは肩を上げた。ならばとコーナーに上がったものの、気づいたデスペラードは最上段から雪崩式ブレーンバスターをズバリ。ピンチェ・ロコもさく裂する。ナイトはギリギリでキックアウトしたものの、デスペラードはリバースタイガードライバーからクラッチを外さずに再びピンチェ・ロコの構え。必死の抵抗を見せたナイトを叩きつけて3カウントを奪った。
デスペラードが粘りに粘ったナイトを仕留めてスーパージュニア5勝目。1年越しの雪辱を果たした。Bブロックはデスペラード、YOH、MAOの3人が首位タイで併走して、最終公式戦を迎えることになった。
試合後、デスペラードは「ケビンみてぇにあっちに行ったりこっちに行ったりして時間差なんてバンバカバンバカある中で、時差ボケのまま試合してたり、そういう状況のしんどさはよくわかる。その上、他所の国じゃなかなかないシングルのリーグ戦だ。勝とうが負けようが次の日には必ずリーグ戦がある。たまんねぇんだな、この状況っつうのはよ」とナイトたちの置かれている状況に理解を示した。そのうえで「時間とか睡眠とかそういう大事なもんが、アイツらには常に欠けている。その状況であれだけ素晴らしいものを見せてくれる。ケビン、ありがとうな。(NJPW WORLDの)日本語解説なくなっちゃったけどな、俺はAEW観てるからよ。頑張ってくれよ」とエールを送っていた。
最終公式戦となる次戦の舞台は5・29上越大会。デスペラードはロビー・イーグルス、ナイトは田口隆祐とそれぞれ対戦する。
【デスペラードの話】「いろんな国を回ってこの国に来て、コナーズみてぇに着いたその日に……なんだ、どこだ? 羽田に着いたのかな? そっから1日目に移動してきて、そのままいきなり試合したりよ、ケビンみてぇにAEWと2ヵ所所属してあっちに行ったりこっちに行ったりして時間差なんてバンバカバンバカある中で、時差ボケのまま試合してたり、そういう状況のしんどさはよくわかる。その上、他所の国じゃなかなかないシングルのリーグ戦だ。勝とうが負けようが次の日には必ずリーグ戦がある。たまんねぇんだな、この状況っつうのはよ。俺たちみてぇに日本にず〜っといられて、コンディションも整ってる人間からしたらよ、待ってましたと言うばかりなんだよ。アイツらもマインドはそうだろうよ。だけどな、コンディションばっかりはそうはいかねぇ。時間とか睡眠とかそういう大事なもんが、アイツらは常に欠けている。その状況であれだけ素晴らしいものを見せてくれる。ケビン、ありがとうな。(NJPW WORLDの)日本語解説なくなっちゃったけどな、俺はAEW観てるからよ。頑張ってくれよ」
【ナイトの話】「クソ!! ……なんて言えばいいんだ? 何をどう言えばいいんだ? 俺は何度もこれが最後の『BEST OF THE SUPER Jr.』になると言ってきた。そろそろ『G1』にステップアップする準備ができたと思うから。だけど、このトーナメントでは失敗ばかりだ。最高のパフォーマンスを発揮できてない。デスペサンが王者であることには理由がある。彼はそれを証明してみせた。俺の弱点を見抜いて全てを晒した。でもな、それでもいい。俺はTHE JETだ。俺は“TOO FLY(凄すぎる)" 自信を失うことはない。誰かに屈することはない。だからこそ俺は皆に見上げられる存在。どんな挫折からも立ち直れる。俺は決して負けない。俺は学び、自分を高めるだけだ。だから次にまた対戦する時は、より大きなものを懸けた闘い……王座を懸けた闘いであっても、俺は責任を果たして、大きな成果を上げる。決勝に行けない今、何を言っても響かないかもしれない。残念なことに、俺はIWGPジュニアヘビー級王座へ挑戦できない。でも、今に……皆が“TOO FLY"なTHE JETの名前を知ることになる」