【全日本】70歳誕生日・渕が50周年記念試合で大奮戦 安齊に敗戦もフェースロック伝授 2024/1/14
『新春ジャイアントシリーズ2024〜渕正信デビュー50周年&70歳バースデー記念大会〜』後楽園ホール(2024年1月14日) 渕正信デビュー50周年&70歳バースデー記念試合 ○安齊勇馬vs渕正信× 重鎮・渕が50周年&70歳ダブル記念試合で安齊とのシングル初対決に敗れたものの大奮戦をみせた。 渕は1974年4月22日、全日本でデビュー。この春、50周年の節目を迎える。70歳の誕生日となったこの日、記念試合が行われた。相手は8人参加の時間差入場バトル「ロイヤル渕ランブル」で決定。安齊とのシングル初対決に臨むことになった。 古希を迎えた渕だが、健在ぶりを見せつけた。宮原健斗がセコンドにつき、フッチーコールの大合唱の中、老かいにグラウンドへと持ち込むと、アームロックで絞め上げて安齊を手玉に取る。ショルダータックルでなぎ倒して気を吐き、大歓声を起こした。 安齊がドロップキック、ジャンピングニーで反撃し、コブラツイストで絞め上げたが、耐えた渕はエルボー連打を赤鬼の形相で受け止めると、ジャイアント馬場ばりの脳天唐竹割りで応戦。ドロップキックを放つと、サーフボードストレッチで捕らえ、安齊の反転を許さず。ボディスラム、ヘッドロックパンチと得意技を連発し、バックドロップも敢行。フェースロックで絞め上げた。 だが、安齊がジャンピングニーを連発すると、渕は失速。お株を奪うフェースロックに捕まって苦もん。それでも耐える渕はなおもジャンピングニーを何発も食らい、最後はフェースロックで絞め上げられてギブアップした。 ダブル記念試合を勝利で飾れなかったものの、健在ぶりをいかんなく見せつけた。試合後、渕は開口一番、「きつかった」と漏らしたものの、「1998年…もう36年前か。ここでジャイアント馬場さんの還暦試合の相手を務めました。馬場さんが60歳の時で、僕はまだ44歳だったかな。還暦試合をやって、うらやましいなあ、そんな歳までプロレスができて馬場さんは幸せだなあなんて当時考えていましたら、まさか自分がここで古希の試合ができるなんて」と噛みしめると、「最後はもう本当に受け見どころか、足がふらついちゃって。ちょっとみっともない姿を見せてちゃって。いやあ、まだまだ修行が足りません」と反省の弁。一方で「さっきしばらく試合はこりごりと言っていましたけど、何ヵ月経ったら、またちょっとどこかでやってみるかな」と試合出場に前向きな姿勢をみせた重鎮は「効いたぞ、フェースロックは本当。三沢と練習したことを思い出したよ。三沢があの無双の強さを誇っていたジャンボ鶴田からギブアップを取った技ですからね。この技でお前、諏訪魔あたりからギブアップを取ってくれよ」。そう安齊にエールを送っていた。 【試合後の渕、安齋】 ※2人で並んでコメントを発表 ――試合を終えた今の気持ちはいかがでしょう? ▼渕「いかがも何も…お前(安齋)疲れてたか?」 ▼安齋「いや、そんなことないです。ありがとうございます」 ▼渕「やっぱ凄いね。日頃の練習の賜物というかさ。一番最初にリング上がって、結果最後まで残って」 ▼安齋「最初から最後まで」 ▼渕「こっちは元気いっぱいだったんだけど、やっぱ先に手を組んだする時に動きが。なんていうか、昔の俺もそうだったんだなあと思いながら試合をやりましたよ。まあでも、お客さんの声援は嬉しいもんだね。一生懸命、宮原が煽ってくれたけど、まさか70歳でこうやって試合できて。安齋君は28だっけ?」 ▼安齋「24です」 ▼渕「そうなの? 70歳と24歳、おじいちゃんと孫のような感じ? 蝶野はなんかこれから結婚だとか、あの野郎、面白半分で言ってたけど。今日は孫みたいな選手と試合やって。まあ、そうだなあ、幸せな気持ちですね。こうやって試合できて。相手するレスラーは大変だけど」 ▼安齋「いや、ありがとうございました」 ▼渕「何の勉強にもなんなかっただろ?」 ▼安齋「いやいや、そんな。本当にたくさん勉強になりました」 ▼渕「いやあ、しかしパワーが違うね。殴り合いの時も凄いもん。自分の中じゃ精一杯かなあ。バックドロップ何発かやって、ドロップキックやって、スラムやって。ということです。こういった若い選手が全日本プロレスの中で伸びてますので。いろいろありますけれども、若い選手の力を信じて、ファンの皆さんも全日本プロレスを応援してもらいたいと思います。そういう気持ちでいっぱいです。僕自身はこれから、去年も2試合しかやってないので。今年もこの1試合やって。今日見た限り、当分試合はできる状況じゃないんですけど。今日はどの選手が来るかわからないものだから、いろいろ心配だったけど、今こうやって考えてみると、将来の全日本プロレスを担う安齋君とこうやって試合ができて、俺も凄く良かったという気持ちでいっぱいです。なんとか無事に試合ができて、お客さんが…。全日本プロレスのファンって本当に温かいですよね。今日改めて感謝の気持ちでいっぱいになりました」 ――最後のフェースロックは受けてみてどうだった? ▼渕「俺が最初に彼にやったんだけど。今はYouTubeとかで結構流れているんでしょ。そういうようなことで、彼自身も研究していたみたいなことをチラッと聞いたんだけど。だから、逆に実戦でこっちが先にやったけど、俺のフェースロック効いたか?」 ▼安齋「いや、もう勉強になりました」 ▼渕「何の勉強だ(笑)」 ▼安齋「凄い効きました」 ▼渕「遠回しにあんまり効いてないってこと?」 ▼安齋「いやいや」 ▼渕「最後はもうちょっと我慢しようと思ったんだけど、体重をかけられて。あの状況にいっちゃうと。ちょっと今も首の調子がおかしいんだけど、おかしくなるなって感じがあったもんで、思わずギブアップしたはいいんだけど。何分いったの? 20分ぐらいいったの? ファンの皆さんからマスコミまでよく付き合ってくれたね。ありがとうございます。(安齋に)もうちょっとガンガン本気だったら、その半分ぐらいで勝ったんじゃないか? まあ、そういうようなことです。本当に今日はありがとうございます。マスコミの皆さんも本当にありがとうございます。(安齋に)ありがとう」 ▼安齋「ありがとうございました。またお願いします」 ▼渕「いやあ、期待に沿えるかどうか」 ▼安齋「ありがとうございました」
『新春ジャイアントシリーズ2024〜渕正信デビュー50周年&70歳バースデー記念大会〜』後楽園ホール(2024年1月14日)
渕正信デビュー50周年&70歳バースデー記念試合 ○安齊勇馬vs渕正信×
重鎮・渕が50周年&70歳ダブル記念試合で安齊とのシングル初対決に敗れたものの大奮戦をみせた。
渕は1974年4月22日、全日本でデビュー。この春、50周年の節目を迎える。70歳の誕生日となったこの日、記念試合が行われた。相手は8人参加の時間差入場バトル「ロイヤル渕ランブル」で決定。安齊とのシングル初対決に臨むことになった。
古希を迎えた渕だが、健在ぶりを見せつけた。宮原健斗がセコンドにつき、フッチーコールの大合唱の中、老かいにグラウンドへと持ち込むと、アームロックで絞め上げて安齊を手玉に取る。ショルダータックルでなぎ倒して気を吐き、大歓声を起こした。
安齊がドロップキック、ジャンピングニーで反撃し、コブラツイストで絞め上げたが、耐えた渕はエルボー連打を赤鬼の形相で受け止めると、ジャイアント馬場ばりの脳天唐竹割りで応戦。ドロップキックを放つと、サーフボードストレッチで捕らえ、安齊の反転を許さず。ボディスラム、ヘッドロックパンチと得意技を連発し、バックドロップも敢行。フェースロックで絞め上げた。
だが、安齊がジャンピングニーを連発すると、渕は失速。お株を奪うフェースロックに捕まって苦もん。それでも耐える渕はなおもジャンピングニーを何発も食らい、最後はフェースロックで絞め上げられてギブアップした。
ダブル記念試合を勝利で飾れなかったものの、健在ぶりをいかんなく見せつけた。試合後、渕は開口一番、「きつかった」と漏らしたものの、「1998年…もう36年前か。ここでジャイアント馬場さんの還暦試合の相手を務めました。馬場さんが60歳の時で、僕はまだ44歳だったかな。還暦試合をやって、うらやましいなあ、そんな歳までプロレスができて馬場さんは幸せだなあなんて当時考えていましたら、まさか自分がここで古希の試合ができるなんて」と噛みしめると、「最後はもう本当に受け見どころか、足がふらついちゃって。ちょっとみっともない姿を見せてちゃって。いやあ、まだまだ修行が足りません」と反省の弁。一方で「さっきしばらく試合はこりごりと言っていましたけど、何ヵ月経ったら、またちょっとどこかでやってみるかな」と試合出場に前向きな姿勢をみせた重鎮は「効いたぞ、フェースロックは本当。三沢と練習したことを思い出したよ。三沢があの無双の強さを誇っていたジャンボ鶴田からギブアップを取った技ですからね。この技でお前、諏訪魔あたりからギブアップを取ってくれよ」。そう安齊にエールを送っていた。
【試合後の渕、安齋】
※2人で並んでコメントを発表
――試合を終えた今の気持ちはいかがでしょう?
▼渕「いかがも何も…お前(安齋)疲れてたか?」
▼安齋「いや、そんなことないです。ありがとうございます」
▼渕「やっぱ凄いね。日頃の練習の賜物というかさ。一番最初にリング上がって、結果最後まで残って」
▼安齋「最初から最後まで」
▼渕「こっちは元気いっぱいだったんだけど、やっぱ先に手を組んだする時に動きが。なんていうか、昔の俺もそうだったんだなあと思いながら試合をやりましたよ。まあでも、お客さんの声援は嬉しいもんだね。一生懸命、宮原が煽ってくれたけど、まさか70歳でこうやって試合できて。安齋君は28だっけ?」
▼安齋「24です」
▼渕「そうなの? 70歳と24歳、おじいちゃんと孫のような感じ? 蝶野はなんかこれから結婚だとか、あの野郎、面白半分で言ってたけど。今日は孫みたいな選手と試合やって。まあ、そうだなあ、幸せな気持ちですね。こうやって試合できて。相手するレスラーは大変だけど」
▼安齋「いや、ありがとうございました」
▼渕「何の勉強にもなんなかっただろ?」
▼安齋「いやいや、そんな。本当にたくさん勉強になりました」
▼渕「いやあ、しかしパワーが違うね。殴り合いの時も凄いもん。自分の中じゃ精一杯かなあ。バックドロップ何発かやって、ドロップキックやって、スラムやって。ということです。こういった若い選手が全日本プロレスの中で伸びてますので。いろいろありますけれども、若い選手の力を信じて、ファンの皆さんも全日本プロレスを応援してもらいたいと思います。そういう気持ちでいっぱいです。僕自身はこれから、去年も2試合しかやってないので。今年もこの1試合やって。今日見た限り、当分試合はできる状況じゃないんですけど。今日はどの選手が来るかわからないものだから、いろいろ心配だったけど、今こうやって考えてみると、将来の全日本プロレスを担う安齋君とこうやって試合ができて、俺も凄く良かったという気持ちでいっぱいです。なんとか無事に試合ができて、お客さんが…。全日本プロレスのファンって本当に温かいですよね。今日改めて感謝の気持ちでいっぱいになりました」
――最後のフェースロックは受けてみてどうだった?
▼渕「俺が最初に彼にやったんだけど。今はYouTubeとかで結構流れているんでしょ。そういうようなことで、彼自身も研究していたみたいなことをチラッと聞いたんだけど。だから、逆に実戦でこっちが先にやったけど、俺のフェースロック効いたか?」
▼安齋「いや、もう勉強になりました」
▼渕「何の勉強だ(笑)」
▼安齋「凄い効きました」
▼渕「遠回しにあんまり効いてないってこと?」
▼安齋「いやいや」
▼渕「最後はもうちょっと我慢しようと思ったんだけど、体重をかけられて。あの状況にいっちゃうと。ちょっと今も首の調子がおかしいんだけど、おかしくなるなって感じがあったもんで、思わずギブアップしたはいいんだけど。何分いったの? 20分ぐらいいったの? ファンの皆さんからマスコミまでよく付き合ってくれたね。ありがとうございます。(安齋に)もうちょっとガンガン本気だったら、その半分ぐらいで勝ったんじゃないか? まあ、そういうようなことです。本当に今日はありがとうございます。マスコミの皆さんも本当にありがとうございます。(安齋に)ありがとう」
▼安齋「ありがとうございました。またお願いします」
▼渕「いやあ、期待に沿えるかどうか」
▼安齋「ありがとうございました」