【新日本】IWGP新王者・後藤が一夜明け会見 棚橋とのV1戦決定、永田表明で「俺と同じ世代、上の世代とともに輝いていきたい」 2025/2/12
2・11大阪大会でIWGP世界ヘビー級王座初戴冠を果たした後藤洋央紀が12日、東京・中野坂上の新日本事務所で一夜明け会見。3・6大田区大会で棚橋弘至との初防衛戦が決まった荒武者は、永田裕志の挑戦表明を歓迎し、「俺と同じ世代、俺より上の世代とともに輝いていきたい」と誓った。 後藤は2・11大阪大会でザック・セイバーJr.を激闘の末に破り、IWGP世界ヘビーを奪取。IWGPヘビー級王座時代以来となる9年ぶり9度目の挑戦で最高峰ベルト初戴冠を果たした。愛息、愛娘の眼前での悲願達成。「いつかこのシングル戦線に戻ってやる」との思いを胸に戦い続け、ようやくチャンスをつかんだ荒武者は「会場を見渡した時に、涙を流して喜んでくれてるファンの方たちっていうのがたくさんいたので。俺だけじゃなくファンの方も一緒に戦ってくれてたんだなと。それを感じて凄く本当にありがたいなと思いましたね」と喜びを口にした。 「昨日も体が興奮しちゃって、ほとんど寝れなくてですね。消灯しても寝れてない」と余韻に浸ったまま一夜明け、後藤の初防衛戦が3・6大田区大会に決定。自ら指名した棚橋を迎え撃つ。後藤がIWGPヘビー級王座初挑戦を果たしたのが2007年11・11両国大会。その時の王者が棚橋。以降も2009年5月、2011年6月と、計3度IWGP戦で棚橋に敗れてきただけに、「棚橋さんとは何回もやってきましたけど、やっぱり自分がチャンピオンとして棚橋さんを迎え撃つ。逆のパターンに持っていきたかった」というのが指名した理由だった。 しかも棚橋は2026年1月の引退を控える。「引退する前には必ずしたかった」との思いをひそかに抱いていたが、自身のIWGP戴冠によって頂点ベルトをかけて実現する。「たぶん最後、俺負けてるので、勝ったまま引退する身じゃないでしょうねっていう気持ちはずっと持ってました」という後藤は王者と挑戦者の立場を逆転した状況での逸材超えを描いた。 大阪大会の試合後、永田裕志もバックステージで挑戦を表明してきた。今回は後藤の希望が通って棚橋とのV1戦が決まったが、ベテラン勢の奮起は後藤も望むところ。「自分がこのベルトを獲ったことによって、やっぱりキャリアのあるベテランと言われる選手の刺激になってると思うんですよね。それを受け止めて、俺と同じ世代、俺より上の世代とともに輝いていきたい」と誓い、永田とのタイトルマッチを見据えた。 4・5両国大会ではNEW JAPAN CUP覇者のIWGP世界ヘビー挑戦も決定。「これからもこの世界ヘビーのベルトの名に恥じないように感動と興奮、そして明日もまた頑張って生きようと、そういうふうに思えるような試合をチャンピオンとして、していきたい」と所信表明した後藤の過酷な防衛ロードがこれから始まる。 【会見の模様】 ▼後藤「2003年にデビューして22年かかりましたけども、ようやくこのIWGPのシングルを奪取できたこと、そして、あれだけの超満員札止めの中で試合ができ、後藤コールの中で試合ができたことはレスラー冥利に尽きるというか。その中で奪取できたことは本当にうれしく思ってます。これからもこの世界ヘビーのベルトの名に恥じないように感動と興奮、そして明日もまた頑張って生きようと、そういうふうに思えるような試合をチャンピオンとして、していきたいと思います」 ――キャリア22年の中で最大級の反響、いろんな声が届いたと思うが、印象に残ったものは? ▼後藤「会場を見渡した時に、涙を流して喜んでくれてるファンの方たちっていうのがたくさんいたので。それはSNSとかでも。そこが一番、俺だけじゃなくファンの方も一緒に戦ってくれてたんだなと。それを感じて凄く本当にありがたいなと思いましたね」 ――ベルトを獲ったら預ける選手と、持ち帰る選手がいるが? ▼後藤「自分と一緒にずっと昨日から過ごしてます」 ――一夜明けての実感は? ▼後藤「昨日も体が興奮しちゃって、ほとんど寝れなくてですね。消灯しても寝れてないですね。暗闇の中、ずっと体が興奮しちゃって。できるだけ長く一緒にいたいですね。時間がかかった分」 ――試合後、棚橋選手を次期挑戦者に指名したが、そこに特別な思いがある? ▼後藤「それはもう前々から言ってたというか、獲ったらこうするって言ってましたし。やっぱり初めてIWGPのベルトに挑戦したのが棚橋さん。棚橋さんとは何回もやってきましたけど、やっぱり自分がチャンピオンとして棚橋さんを迎え撃つ。逆のパターンに持っていきたかったっていうのが昔から。今それが実現できる立場になったので、それを実現させたいですね」 ――8度目の挑戦から9度目の挑戦までの間に、IWGPのベルトを考えなくなったことはあった? ▼後藤「いや、考えなくなったってことは一度もなかったですね。常にシングル戦線に戻る。それを意識していましたし。ただ、そのタイミングというか、そういうものがなかった。いつかこのシングル戦線に戻ってやるっていう気持ちはずっと持ってました」 ――9度目にして獲れた最大の要因は? ▼後藤「そうですね…運というか…やっぱり亡き父がくれたチャンスだと思ってるんで。それをしっかりモノにできたかなと思ってますね」 ――ファイナルロードが始まっているが、棚橋選手の引退に思うところ、棚橋選手とのタイトルマッチが実現することに関しては? ▼後藤「その引退する前には必ずしたかったかなという思いはありますし。たぶん最後、俺負けてるので、勝ったまま引退する身じゃないでしょうねっていう気持ちはずっと持ってました」 ――永田選手も挑戦を表明していたが、IWGPヘビー級王座の象徴的な二人が挑戦してくる状況をどのようにとらえている? ▼後藤「自分がこのベルトを獲ったことによって、やっぱりキャリアのあるベテランと言われる選手の刺激になってると思うんですよね。それを受け止めて、俺と同じ世代、俺より上の世代とともに輝いていきたいなっていうのがあるので。存分に俺が引き出したいと思いますよ」 ――4・5両国大会でNEW JAPAN CUP優勝者のIWGP世界ヘビー挑戦が決まったが、それもにらんでいる? ▼後藤「もちろんです。昨日の試合をする前から、ここで獲ったならば、NEW JAPAN CUPの優勝者とやるのが次なのかなって思ってたくらいです」
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2・11大阪大会でIWGP世界ヘビー級王座初戴冠を果たした後藤洋央紀が12日、東京・中野坂上の新日本事務所で一夜明け会見。3・6大田区大会で棚橋弘至との初防衛戦が決まった荒武者は、永田裕志の挑戦表明を歓迎し、「俺と同じ世代、俺より上の世代とともに輝いていきたい」と誓った。
後藤は2・11大阪大会でザック・セイバーJr.を激闘の末に破り、IWGP世界ヘビーを奪取。IWGPヘビー級王座時代以来となる9年ぶり9度目の挑戦で最高峰ベルト初戴冠を果たした。愛息、愛娘の眼前での悲願達成。「いつかこのシングル戦線に戻ってやる」との思いを胸に戦い続け、ようやくチャンスをつかんだ荒武者は「会場を見渡した時に、涙を流して喜んでくれてるファンの方たちっていうのがたくさんいたので。俺だけじゃなくファンの方も一緒に戦ってくれてたんだなと。それを感じて凄く本当にありがたいなと思いましたね」と喜びを口にした。
「昨日も体が興奮しちゃって、ほとんど寝れなくてですね。消灯しても寝れてない」と余韻に浸ったまま一夜明け、後藤の初防衛戦が3・6大田区大会に決定。自ら指名した棚橋を迎え撃つ。後藤がIWGPヘビー級王座初挑戦を果たしたのが2007年11・11両国大会。その時の王者が棚橋。以降も2009年5月、2011年6月と、計3度IWGP戦で棚橋に敗れてきただけに、「棚橋さんとは何回もやってきましたけど、やっぱり自分がチャンピオンとして棚橋さんを迎え撃つ。逆のパターンに持っていきたかった」というのが指名した理由だった。
しかも棚橋は2026年1月の引退を控える。「引退する前には必ずしたかった」との思いをひそかに抱いていたが、自身のIWGP戴冠によって頂点ベルトをかけて実現する。「たぶん最後、俺負けてるので、勝ったまま引退する身じゃないでしょうねっていう気持ちはずっと持ってました」という後藤は王者と挑戦者の立場を逆転した状況での逸材超えを描いた。
大阪大会の試合後、永田裕志もバックステージで挑戦を表明してきた。今回は後藤の希望が通って棚橋とのV1戦が決まったが、ベテラン勢の奮起は後藤も望むところ。「自分がこのベルトを獲ったことによって、やっぱりキャリアのあるベテランと言われる選手の刺激になってると思うんですよね。それを受け止めて、俺と同じ世代、俺より上の世代とともに輝いていきたい」と誓い、永田とのタイトルマッチを見据えた。
4・5両国大会ではNEW JAPAN CUP覇者のIWGP世界ヘビー挑戦も決定。「これからもこの世界ヘビーのベルトの名に恥じないように感動と興奮、そして明日もまた頑張って生きようと、そういうふうに思えるような試合をチャンピオンとして、していきたい」と所信表明した後藤の過酷な防衛ロードがこれから始まる。
【会見の模様】
▼後藤「2003年にデビューして22年かかりましたけども、ようやくこのIWGPのシングルを奪取できたこと、そして、あれだけの超満員札止めの中で試合ができ、後藤コールの中で試合ができたことはレスラー冥利に尽きるというか。その中で奪取できたことは本当にうれしく思ってます。これからもこの世界ヘビーのベルトの名に恥じないように感動と興奮、そして明日もまた頑張って生きようと、そういうふうに思えるような試合をチャンピオンとして、していきたいと思います」
――キャリア22年の中で最大級の反響、いろんな声が届いたと思うが、印象に残ったものは?
▼後藤「会場を見渡した時に、涙を流して喜んでくれてるファンの方たちっていうのがたくさんいたので。それはSNSとかでも。そこが一番、俺だけじゃなくファンの方も一緒に戦ってくれてたんだなと。それを感じて凄く本当にありがたいなと思いましたね」
――ベルトを獲ったら預ける選手と、持ち帰る選手がいるが?
▼後藤「自分と一緒にずっと昨日から過ごしてます」
――一夜明けての実感は?
▼後藤「昨日も体が興奮しちゃって、ほとんど寝れなくてですね。消灯しても寝れてないですね。暗闇の中、ずっと体が興奮しちゃって。できるだけ長く一緒にいたいですね。時間がかかった分」
――試合後、棚橋選手を次期挑戦者に指名したが、そこに特別な思いがある?
▼後藤「それはもう前々から言ってたというか、獲ったらこうするって言ってましたし。やっぱり初めてIWGPのベルトに挑戦したのが棚橋さん。棚橋さんとは何回もやってきましたけど、やっぱり自分がチャンピオンとして棚橋さんを迎え撃つ。逆のパターンに持っていきたかったっていうのが昔から。今それが実現できる立場になったので、それを実現させたいですね」
――8度目の挑戦から9度目の挑戦までの間に、IWGPのベルトを考えなくなったことはあった?
▼後藤「いや、考えなくなったってことは一度もなかったですね。常にシングル戦線に戻る。それを意識していましたし。ただ、そのタイミングというか、そういうものがなかった。いつかこのシングル戦線に戻ってやるっていう気持ちはずっと持ってました」
――9度目にして獲れた最大の要因は?
▼後藤「そうですね…運というか…やっぱり亡き父がくれたチャンスだと思ってるんで。それをしっかりモノにできたかなと思ってますね」
――ファイナルロードが始まっているが、棚橋選手の引退に思うところ、棚橋選手とのタイトルマッチが実現することに関しては?
▼後藤「その引退する前には必ずしたかったかなという思いはありますし。たぶん最後、俺負けてるので、勝ったまま引退する身じゃないでしょうねっていう気持ちはずっと持ってました」
――永田選手も挑戦を表明していたが、IWGPヘビー級王座の象徴的な二人が挑戦してくる状況をどのようにとらえている?
▼後藤「自分がこのベルトを獲ったことによって、やっぱりキャリアのあるベテランと言われる選手の刺激になってると思うんですよね。それを受け止めて、俺と同じ世代、俺より上の世代とともに輝いていきたいなっていうのがあるので。存分に俺が引き出したいと思いますよ」
――4・5両国大会でNEW JAPAN CUP優勝者のIWGP世界ヘビー挑戦が決まったが、それもにらんでいる?
▼後藤「もちろんです。昨日の試合をする前から、ここで獲ったならば、NEW JAPAN CUPの優勝者とやるのが次なのかなって思ってたくらいです」
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