【全日本】36歳誕生日・宮原が世界タッグ戦へ「ビジネスタッグ大復活」予告 青柳が「ビジネスモデル」披露、バースデーケーキプレゼントも… 2025/2/27
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3・9後楽園大会の世界タッグ選手権試合「斉藤ジュン&斉藤レイvs宮原健斗&青柳優馬」へ向けた会見が27日、東京・湯島の全日本事務所で行われた。 世界タッグ王者・斉藤ブラザーズは2・9後楽園大会で青柳兄弟(優馬&亮生)を下し、史上最多防衛記録を更新するV8を達成。試合後、宮原が青柳とのビジネスタッグによる挑戦を表明し、V9戦が決まった。 斉藤ブラザーズは3月30日に戴冠1周年を迎える。1年以上の長期政権を築いたチームは2008年6月から2010年1月まで保持した第55代王者・太陽ケア&鈴木みのる以来、現れていない。この1年近くの間、史上初の世界タッグ王者による最強タッグ全勝優勝、世界タッグ最多防衛記録更新と歴史を塗り替えてきたが、ジュンは「斉藤ブラザーズはこの世界タッグを永遠に防衛すると言ってるから、あんま1年だとか2年だとか、関係ない」と当然と言わんばかり。レイは「1年というのはな、素直にうれしいものが正直ある。ただ、今、兄のジュンが言った通り、それはまだまだ通過点にすぎねえ」とさらなる先を見据えた。 そして二人は新たな記録に挑む。現在、斉藤ブラザーズの通算防衛回数は12回。“暴走大巨人"諏訪魔&石川修司と並ぶ最多タイ記録となっている。そこでジュンは「確か暴走大巨人も12回で並んでいる。だから真の通算記録を出すために13回目の、そのいけにえとなるのがビジネスタッグになる」と予告した。 対するビジネスタッグは勝てば2023年10月に第96代王者から陥落以来1年5ヵ月ぶりの返り咲きとなる。その時、敗れた相手が斉藤ブラザーズ。雪辱戦へ向けて宮原は「3月9日、ビジネスタッグが大復活します。すべては第100代になるため。そのために俺ら復活する」と予告した。2・9後楽園大会での挑戦表明時に起こった大歓声に最高男は「今、世間は青柳優馬と宮原健斗を求めてる」と確信。青柳も「後楽園ホールでのビジネスタッグ復活をと言った時のお客さんの反応を聞く限り、やっぱりまだまだ我々も捨てたもんじゃないなという感じがしましたので。100代世界タッグチャンピオンはビジネスタッグこそふさわしい」と豪語した。 そして青柳には戴冠後のプランも出来上がっている。「今、プロレスラーもマルチなことに対応しないといけないというのを斉藤ブラザーズがまさに体現しています。プロレスだけじゃダメ。プロレスラーは結構いろいろなことを求められてるじゃないですか。面白い試合をすることが最低条件だと。プラスアルファしゃべれる人がいいレスラーになるだとか、華があるだとか、色気があるだとか、いろいろマルチになってきました」と感じており、「やはりビジネスというワードを使ってる以上は仕事を広げていかないといけない」と知恵を絞った。 そこで考案した「ビジネスモデル」が宮原の歌手デビューだった。自身がプロデューサーを務め、アーティスト名は『こっちもけんと』というもの。青柳は「作詞、作曲は僕出来ないので、誰か募集したいと思ってるのと、そのうち僕が作詞、作曲できるように勉強して、ビジネスの輪を広げていきたい」と前向きそのものだったが、宮原は「これ僕、賛同してるわけじゃないから」と消極姿勢。「俺らビジネスタッグというのは交わることはないから。同じ100代という目標に向かってるだけで、これは青柳選手の考え方だから」と強調した。 この日は宮原36歳の誕生日。会見中、青柳がバースデーソングで祝福し、誕生日ケーキをプレゼントした。これには最高男も喜色満面。ローソクの火を吹き消した。青柳に感謝した宮原は「俺らも出会って10年。このビジネスタッグが大復活する。10年前から見てるファンもいるだろう。最近、宮原&青柳優馬を知ったファンもいるだろう。これが、この証が俺らの歴史だよ」と青柳とのビジネスだけではない絆をかみしめながら言い切った。 ところが会見後、ビジネスタッグに悪夢が待っていた。ジュンが「俺が今日、甘いものを持ってこなかったのは、実は宮原健斗が誕生日だっていうのを知っていてな。おそらくパートナーの青柳優馬がケーキを用意してるんじゃないかと考えてたから。それを食べようと思ってな」と青柳も驚く策士ぶりを発揮。青柳が「大将のだよ、これは。あげないよ」と拒んだものの、写真撮影後、斉藤ブラザーズが仕掛けた。ジュンが宮原を捕まえると、レイが「ハッピーバースデー!」と逆水平を叩き込んだ。 宮原はテーブルごとその場に倒れ込んでしまった。突然の奇襲にあっけにとられる青柳からジュンがバースデーケーキを強奪。レイが「ぶっ倒してやるぜ! フォー!!」と通告し、二人は去っていった。会見で斉藤ブラザーズに先制を許したビジネスタッグ。3・9後楽園大会での「大復活」へ向けて不安を残してしまった。 【会見の模様】 ▼宮原「全日本プロレス宮原健斗です。3月9日、ビジネスタッグが大復活します。すべては第100代になるため。そのために俺ら復活する。挑戦表明をした時のあの会場の歓声を皆さんも聞いたことでしょう。あの歓声がすべてだ。今、世間は青柳優馬と宮原健斗を求めてるらしいな。3月9日、間違いなく今、日本プロレス界最高峰のタッグ対決になることは間違いない。3月9日、大きな大きなビジネスを俺らが成し遂げて、第100代世界タッグ王者になる」 ▼青柳「さっきパートナーの大将が言ったように、後楽園ホールでのビジネスタッグ復活をと言った時のお客さんの反応を聞く限り、やっぱりまだまだ我々も捨てたもんじゃないなという感じがしましたので。100代世界タッグチャンピオンはビジネスタッグこそふさわしいのかなと思います。まだベルトを獲ったわけじゃないんですけど、やはり100代チャンピオンになったからには何かしないといけないなと思うんですよ。今回まだベルトは取ってませんがビジネスタッグの今後について考えました。とにかく今、プロレスラーもマルチなことに対応しないといけないというのを斉藤ブラザーズがまさに体現しています。プロレスだけじゃダメ。プロレスラーは結構いろいろなことを求められてるじゃないですか。面白い試合をすることが最低条件だと。プラスアルファしゃべれる人がいいレスラーになるだとか、華があるだとか、色気があるだとか、そういういろいろマルチになってきました。そこでビジネスタッグの今後のことを考えて、やはりビジネスというワードを使ってる以上は仕事を広げていかないといけないわけなので。斉藤ブラザーズにならってビジネスタッグも歌手デビューを目指していこうかと思ってます。ビジネスタッグがではなく、私がプロデューサーとして、大将が歌手としてやっていくということで考えました。(スケッチブックを開いて)せっかくなんで宮原健斗という名前があるんで『こっちもけんと』という名前でアーティストデビューをしてもらって、全日本プロレスから新たな歌手を生み出したい。私がプロデューサーとしてやっていきたい。作詞、作曲は僕出来ないので、誰か募集したいと思ってるのと、そのうち僕が作詞、作曲できるように勉強して、ビジネスの輪を広げていきたいと思ってます。まず、こっちもけんとを実現させるために100代王者になります」 ▼ジュン「斉藤ブラザーズ兄の斉藤ジュンだ。待ちに待ったビジネスタッグとの試合がついにやってくる。というのも俺たち斉藤ブラザーズはこの世界タッグを今、通算で12回防衛してるわけだが、その12回は一番じゃなくてな。確か暴走大巨人も12回で並んでいる。だから真の通算記録を出すために13回目の、そのいけにえとなるのがビジネスタッグになるわけだ。いろんなタッグがいるが、ビジネスタッグは特に思い入れがあるタッグチームだからな。その13回目のいけにえになるのがピッタリじゃないか。楽しみだぜ。DOOM」 ▼レイ「最近、全日本プロレスと言えば斉藤ブラザーズ、そんな声をよく聞くようになった。確かに俺たち斉藤ブラザーズは去年、最優秀タッグ賞、この世界タッグを持ったまま史上初となる最強タッグ全勝優勝。そしてこの世界タッグの最多防衛記録8回を達成した。だが、俺はまだまだ現状に満足してはいねえ。俺たち二人、もっともっと上にいけるはずだ。そしてそれがこの全日本プロレス…いや、全日本プロレスだけじゃねえ。プロレス界すべてを盛り上げる最高の結果になると思っている。そのためにも、ここでこのビジネスタッグ、この二人につまずくわけにはいかねえ。しっかりとぶっ倒してやるぜ! 楽しみにしてろ」 ――青柳選手から歌手デビュー案が出たが、歌唱力に自信のほどは? ▼宮原「これはね、青柳優馬が勝手に言ってるだけなんで。我々ビジネスタッグというのはそれぞれ考え方があって、両者のビジネスの思考があるわけですよ。だから、これ僕、賛同してるわけじゃないから。青柳優馬選手の考え方。俺らビジネスタッグというのは交わることはないから。同じ100代という目標に向かってるだけで、これは青柳選手の考え方だから」 ――前回、世界タッグを獲られた相手が斉藤ブラザーズで雪辱戦になるが? ▼宮原「斉藤ブラザーズは最優秀タッグ賞を獲ったりして、今プロレス界一のタッグチームであることは間違いないけど、ビジネスタッグも結構強いからね。俺、リング上でも言ったけど。それはプロレスファンもわかってると思うから。それがあのプロレスファンの歓声に繋がってるからね。斉藤ブラザーズより俺らの方がそういういいものを見せてきたっていう自負があるから。彼らはまだ1年でしょ。俺らは意外といいキャリア重ねてるからね」 ▼青柳「雪辱戦も何も前回の2月9日ですよね。3月9日の開催の1ヵ月前に僕、負けてますし、何だったら八王子でも負けてますから。雪辱どころの騒ぎじゃないですから、別に雪辱どうこうは考えてないです。とにかく3月9日、後楽園大会の世界タッグ戦に向けて集中していく。で、プラスアルファが今後のビジネスタッグのビジネスモデルとしてのまだ仮定の話なので。こっちもけんとというふうにやっていきたいと思ってますから。これはマストでやっていきたいと思ってます。ただプロレスやるだけじゃプロレスファンは満足してくれませんから、二の手三の手と用意しないといけないと思ってます。ビジネスモデルとして」 ――通算防衛記録を作るとのことだが、3月30日でベルト戴冠1周年となることについては? ▼ジュン「まず斉藤ブラザーズはこの世界タッグを永遠に防衛すると言ってるから、あんま1年だとか2年だとか、関係ないんだけど。今度の13回目をやれば本当の最多通算防衛回数になるから、まずそれを目指してだな。そのいけにえになるのがビジネスタッグ。うれしいぜ」 ▼レイ「1年というのはな、素直にうれしいものが正直ある。ただ、今、兄のジュンが言った通り、それはまだまだ通過点にすぎねえから、ここからよく見ておけと言いてえな」 ――ジュン選手と宮原選手は3・29大田区大会の三冠戦も決まり、5冠争いの初戦になるが? ▼ジュン「俺は今、世界タッグと三冠を持っていて、5冠王だけど、確か宮原健斗は今年ベルトが獲れなかったら引退するって言ってたんだよな。いやあ、かわいそうに。今度の世界タッグ戦、もちろん俺らに勝てないし、大田区での三冠戦も俺には勝てないから、ベルトはやってこない。今年で引退するんだな。お疲れ様でした」 ▼宮原「俺は3月、もちろん俺自身もそうだけど、世間が俺を待ってるからね。引退ってのはあれ東京スポーツが書いてるだけだから。お前、東京スポーツのこと信じるなんて、このプロレス界にないから。そういうこと気やすく言うんじゃねえ」 ――宮原選手の誕生日だが、斉藤ブラザーズからお祝いはある? ▼レイ「誕生日? あ、そうか。俺たちも考えないとな。ちょっと考えとくよ」 ※青柳が立ち上がって退席 ▼レイ「どこに行ったんだ? あいつは。カチッて音したぞ。ライターの音じゃねえか?」 ※青柳がバースデーケーキを手に戻ってくる ▼青柳「ハッピーバースデー・トゥ・ユー♪ ハッピーバースデー・トゥ・ユー♪ ハッピーバースデー・ディア・宮原健斗♪ ハッピーバースデー・トゥ・ユー♪」 ▼宮原「ありがとう」 ▼青柳「いや、よかったです。今日せっかく3月27日ですか」 ▼宮原「2月27日だよ」 ▼青柳「2月でしたね。2月27日、宮原健斗さんの誕生日なんですけど、マスコミの方、全然触れてくれないから、このケーキもしかしたら出せねえんじゃねえかと思ったんですけど、ありがとうございます。36歳の誕生日おめでとうございます!」 ※青柳がバースデーケーキを宮原にプレゼント ▼宮原「ありがとう! いいの? フーして」 ▼青柳「フーしてください」 ▼宮原「フーするよ?」 ▼青柳「フーしてください」 ※宮原がローソクの火を吹き消す。青柳が拍手 ▼青柳「おめでとうございます」 ▼宮原「ありがとう」 ▼青柳「36歳ですか」 ▼宮原「ありがとうな。俺らも出会って10年。このビジネスタッグが大復活する。10年前から見てるファンもいるだろう。最近、宮原&青柳優馬を知ったファンもいるだろう。これが、この証が俺らの歴史だよ」 ――ジュン選手は甘いものを目の前にしてどんな思い? ▼ジュン「俺が今日、甘いものを持ってこなかったのは、実は宮原健斗が誕生日だっていうのを知っていてな。おそらくパートナーの青柳優馬がケーキを用意してるんじゃないかと考えてたから。それを食べようと思ってな」 ▼青柳「メチャクチャ策士じゃねえか。やらないよ、これは。大将のだよ、これは。あげないよ」 ▼ジュン「いや、一口でいいから、ちょっと食べたいな」 ▼青柳「誕生日の人のだから。ダメダメ。結構、策士なんだな、お前」 ――昨日CDデビューしたが、この世界タッグ戦で勝ったらリング上で歌いたい? ▼レイ「そうだな。昨日2月26日でCD発売と。『どっち』と『アラスカの空』という曲が出てるんで、それをまず皆さんに聴いていただきたい。みんなぜひYouTubeでカッコいいミュージックビデオも観れるんで、そちらの方もぜひチェックしていただきたい。そして試合後に歌うかどうかはノーコメントだ」 ※写真撮影時、ジュンが宮原を捕まえる ▼レイ「ハッピーバースデー!」 ※と逆水平を打ち込むと、宮原はテーブルごと倒れ込む。ジュンは青柳からバースデーケーキを強奪 ▼レイ「ぶっ倒してやるぜ! フォー!!」 ※斉藤ブラザーズは退席 ▼宮原「いてえ…」 ▼青柳「(ケーキを)取られました」 ▼宮原「ケーキは?」 ▼青柳「取られました」 ▼宮原「取り返せよ」 ▼青柳「いや、無理です」 ▼宮原「ビジネスタッグ大丈夫? 取り返せよ」 ▼青柳「無理ですって」 ※青柳は倒れたままの宮原を置いて退席 ▼宮原「何だよ、あいつら。ふざけんな、あいつら。机戻せよ、机を。ふざけんなよ、お前。誕生日だぞ、こっちは。36歳になってんだよ、こっちは。18でこの世界に入って。イス用意しろ、コラ! ふざけんな」 ※イスに座ると ▼宮原「本日、宮原健斗、全日本プロレス選手会長36歳になりまして、そして3月を迎えるにあたって、選手会長より発表事があります。3月シリーズ『ドリームパワーシリーズ』公式ハッシュタグ発表します。全日本プロレスの春ということで、#ゼンニチ開花宣言! こちらを掲載するようお願いいたします。3月シリーズSNSハッシュタグ、#ゼンニチ開花宣言です。以上、選手会長・宮原健斗でした」
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3・9後楽園大会の世界タッグ選手権試合「斉藤ジュン&斉藤レイvs宮原健斗&青柳優馬」へ向けた会見が27日、東京・湯島の全日本事務所で行われた。
世界タッグ王者・斉藤ブラザーズは2・9後楽園大会で青柳兄弟(優馬&亮生)を下し、史上最多防衛記録を更新するV8を達成。試合後、宮原が青柳とのビジネスタッグによる挑戦を表明し、V9戦が決まった。
斉藤ブラザーズは3月30日に戴冠1周年を迎える。1年以上の長期政権を築いたチームは2008年6月から2010年1月まで保持した第55代王者・太陽ケア&鈴木みのる以来、現れていない。この1年近くの間、史上初の世界タッグ王者による最強タッグ全勝優勝、世界タッグ最多防衛記録更新と歴史を塗り替えてきたが、ジュンは「斉藤ブラザーズはこの世界タッグを永遠に防衛すると言ってるから、あんま1年だとか2年だとか、関係ない」と当然と言わんばかり。レイは「1年というのはな、素直にうれしいものが正直ある。ただ、今、兄のジュンが言った通り、それはまだまだ通過点にすぎねえ」とさらなる先を見据えた。
そして二人は新たな記録に挑む。現在、斉藤ブラザーズの通算防衛回数は12回。“暴走大巨人"諏訪魔&石川修司と並ぶ最多タイ記録となっている。そこでジュンは「確か暴走大巨人も12回で並んでいる。だから真の通算記録を出すために13回目の、そのいけにえとなるのがビジネスタッグになる」と予告した。
対するビジネスタッグは勝てば2023年10月に第96代王者から陥落以来1年5ヵ月ぶりの返り咲きとなる。その時、敗れた相手が斉藤ブラザーズ。雪辱戦へ向けて宮原は「3月9日、ビジネスタッグが大復活します。すべては第100代になるため。そのために俺ら復活する」と予告した。2・9後楽園大会での挑戦表明時に起こった大歓声に最高男は「今、世間は青柳優馬と宮原健斗を求めてる」と確信。青柳も「後楽園ホールでのビジネスタッグ復活をと言った時のお客さんの反応を聞く限り、やっぱりまだまだ我々も捨てたもんじゃないなという感じがしましたので。100代世界タッグチャンピオンはビジネスタッグこそふさわしい」と豪語した。
そして青柳には戴冠後のプランも出来上がっている。「今、プロレスラーもマルチなことに対応しないといけないというのを斉藤ブラザーズがまさに体現しています。プロレスだけじゃダメ。プロレスラーは結構いろいろなことを求められてるじゃないですか。面白い試合をすることが最低条件だと。プラスアルファしゃべれる人がいいレスラーになるだとか、華があるだとか、色気があるだとか、いろいろマルチになってきました」と感じており、「やはりビジネスというワードを使ってる以上は仕事を広げていかないといけない」と知恵を絞った。
そこで考案した「ビジネスモデル」が宮原の歌手デビューだった。自身がプロデューサーを務め、アーティスト名は『こっちもけんと』というもの。青柳は「作詞、作曲は僕出来ないので、誰か募集したいと思ってるのと、そのうち僕が作詞、作曲できるように勉強して、ビジネスの輪を広げていきたい」と前向きそのものだったが、宮原は「これ僕、賛同してるわけじゃないから」と消極姿勢。「俺らビジネスタッグというのは交わることはないから。同じ100代という目標に向かってるだけで、これは青柳選手の考え方だから」と強調した。
この日は宮原36歳の誕生日。会見中、青柳がバースデーソングで祝福し、誕生日ケーキをプレゼントした。これには最高男も喜色満面。ローソクの火を吹き消した。青柳に感謝した宮原は「俺らも出会って10年。このビジネスタッグが大復活する。10年前から見てるファンもいるだろう。最近、宮原&青柳優馬を知ったファンもいるだろう。これが、この証が俺らの歴史だよ」と青柳とのビジネスだけではない絆をかみしめながら言い切った。
ところが会見後、ビジネスタッグに悪夢が待っていた。ジュンが「俺が今日、甘いものを持ってこなかったのは、実は宮原健斗が誕生日だっていうのを知っていてな。おそらくパートナーの青柳優馬がケーキを用意してるんじゃないかと考えてたから。それを食べようと思ってな」と青柳も驚く策士ぶりを発揮。青柳が「大将のだよ、これは。あげないよ」と拒んだものの、写真撮影後、斉藤ブラザーズが仕掛けた。ジュンが宮原を捕まえると、レイが「ハッピーバースデー!」と逆水平を叩き込んだ。
宮原はテーブルごとその場に倒れ込んでしまった。突然の奇襲にあっけにとられる青柳からジュンがバースデーケーキを強奪。レイが「ぶっ倒してやるぜ! フォー!!」と通告し、二人は去っていった。会見で斉藤ブラザーズに先制を許したビジネスタッグ。3・9後楽園大会での「大復活」へ向けて不安を残してしまった。
【会見の模様】
▼宮原「全日本プロレス宮原健斗です。3月9日、ビジネスタッグが大復活します。すべては第100代になるため。そのために俺ら復活する。挑戦表明をした時のあの会場の歓声を皆さんも聞いたことでしょう。あの歓声がすべてだ。今、世間は青柳優馬と宮原健斗を求めてるらしいな。3月9日、間違いなく今、日本プロレス界最高峰のタッグ対決になることは間違いない。3月9日、大きな大きなビジネスを俺らが成し遂げて、第100代世界タッグ王者になる」
▼青柳「さっきパートナーの大将が言ったように、後楽園ホールでのビジネスタッグ復活をと言った時のお客さんの反応を聞く限り、やっぱりまだまだ我々も捨てたもんじゃないなという感じがしましたので。100代世界タッグチャンピオンはビジネスタッグこそふさわしいのかなと思います。まだベルトを獲ったわけじゃないんですけど、やはり100代チャンピオンになったからには何かしないといけないなと思うんですよ。今回まだベルトは取ってませんがビジネスタッグの今後について考えました。とにかく今、プロレスラーもマルチなことに対応しないといけないというのを斉藤ブラザーズがまさに体現しています。プロレスだけじゃダメ。プロレスラーは結構いろいろなことを求められてるじゃないですか。面白い試合をすることが最低条件だと。プラスアルファしゃべれる人がいいレスラーになるだとか、華があるだとか、色気があるだとか、そういういろいろマルチになってきました。そこでビジネスタッグの今後のことを考えて、やはりビジネスというワードを使ってる以上は仕事を広げていかないといけないわけなので。斉藤ブラザーズにならってビジネスタッグも歌手デビューを目指していこうかと思ってます。ビジネスタッグがではなく、私がプロデューサーとして、大将が歌手としてやっていくということで考えました。(スケッチブックを開いて)せっかくなんで宮原健斗という名前があるんで『こっちもけんと』という名前でアーティストデビューをしてもらって、全日本プロレスから新たな歌手を生み出したい。私がプロデューサーとしてやっていきたい。作詞、作曲は僕出来ないので、誰か募集したいと思ってるのと、そのうち僕が作詞、作曲できるように勉強して、ビジネスの輪を広げていきたいと思ってます。まず、こっちもけんとを実現させるために100代王者になります」
▼ジュン「斉藤ブラザーズ兄の斉藤ジュンだ。待ちに待ったビジネスタッグとの試合がついにやってくる。というのも俺たち斉藤ブラザーズはこの世界タッグを今、通算で12回防衛してるわけだが、その12回は一番じゃなくてな。確か暴走大巨人も12回で並んでいる。だから真の通算記録を出すために13回目の、そのいけにえとなるのがビジネスタッグになるわけだ。いろんなタッグがいるが、ビジネスタッグは特に思い入れがあるタッグチームだからな。その13回目のいけにえになるのがピッタリじゃないか。楽しみだぜ。DOOM」
▼レイ「最近、全日本プロレスと言えば斉藤ブラザーズ、そんな声をよく聞くようになった。確かに俺たち斉藤ブラザーズは去年、最優秀タッグ賞、この世界タッグを持ったまま史上初となる最強タッグ全勝優勝。そしてこの世界タッグの最多防衛記録8回を達成した。だが、俺はまだまだ現状に満足してはいねえ。俺たち二人、もっともっと上にいけるはずだ。そしてそれがこの全日本プロレス…いや、全日本プロレスだけじゃねえ。プロレス界すべてを盛り上げる最高の結果になると思っている。そのためにも、ここでこのビジネスタッグ、この二人につまずくわけにはいかねえ。しっかりとぶっ倒してやるぜ! 楽しみにしてろ」
――青柳選手から歌手デビュー案が出たが、歌唱力に自信のほどは?
▼宮原「これはね、青柳優馬が勝手に言ってるだけなんで。我々ビジネスタッグというのはそれぞれ考え方があって、両者のビジネスの思考があるわけですよ。だから、これ僕、賛同してるわけじゃないから。青柳優馬選手の考え方。俺らビジネスタッグというのは交わることはないから。同じ100代という目標に向かってるだけで、これは青柳選手の考え方だから」
――前回、世界タッグを獲られた相手が斉藤ブラザーズで雪辱戦になるが?
▼宮原「斉藤ブラザーズは最優秀タッグ賞を獲ったりして、今プロレス界一のタッグチームであることは間違いないけど、ビジネスタッグも結構強いからね。俺、リング上でも言ったけど。それはプロレスファンもわかってると思うから。それがあのプロレスファンの歓声に繋がってるからね。斉藤ブラザーズより俺らの方がそういういいものを見せてきたっていう自負があるから。彼らはまだ1年でしょ。俺らは意外といいキャリア重ねてるからね」
▼青柳「雪辱戦も何も前回の2月9日ですよね。3月9日の開催の1ヵ月前に僕、負けてますし、何だったら八王子でも負けてますから。雪辱どころの騒ぎじゃないですから、別に雪辱どうこうは考えてないです。とにかく3月9日、後楽園大会の世界タッグ戦に向けて集中していく。で、プラスアルファが今後のビジネスタッグのビジネスモデルとしてのまだ仮定の話なので。こっちもけんとというふうにやっていきたいと思ってますから。これはマストでやっていきたいと思ってます。ただプロレスやるだけじゃプロレスファンは満足してくれませんから、二の手三の手と用意しないといけないと思ってます。ビジネスモデルとして」
――通算防衛記録を作るとのことだが、3月30日でベルト戴冠1周年となることについては?
▼ジュン「まず斉藤ブラザーズはこの世界タッグを永遠に防衛すると言ってるから、あんま1年だとか2年だとか、関係ないんだけど。今度の13回目をやれば本当の最多通算防衛回数になるから、まずそれを目指してだな。そのいけにえになるのがビジネスタッグ。うれしいぜ」
▼レイ「1年というのはな、素直にうれしいものが正直ある。ただ、今、兄のジュンが言った通り、それはまだまだ通過点にすぎねえから、ここからよく見ておけと言いてえな」
――ジュン選手と宮原選手は3・29大田区大会の三冠戦も決まり、5冠争いの初戦になるが?
▼ジュン「俺は今、世界タッグと三冠を持っていて、5冠王だけど、確か宮原健斗は今年ベルトが獲れなかったら引退するって言ってたんだよな。いやあ、かわいそうに。今度の世界タッグ戦、もちろん俺らに勝てないし、大田区での三冠戦も俺には勝てないから、ベルトはやってこない。今年で引退するんだな。お疲れ様でした」
▼宮原「俺は3月、もちろん俺自身もそうだけど、世間が俺を待ってるからね。引退ってのはあれ東京スポーツが書いてるだけだから。お前、東京スポーツのこと信じるなんて、このプロレス界にないから。そういうこと気やすく言うんじゃねえ」
――宮原選手の誕生日だが、斉藤ブラザーズからお祝いはある?
▼レイ「誕生日? あ、そうか。俺たちも考えないとな。ちょっと考えとくよ」
※青柳が立ち上がって退席
▼レイ「どこに行ったんだ? あいつは。カチッて音したぞ。ライターの音じゃねえか?」
※青柳がバースデーケーキを手に戻ってくる
▼青柳「ハッピーバースデー・トゥ・ユー♪ ハッピーバースデー・トゥ・ユー♪ ハッピーバースデー・ディア・宮原健斗♪ ハッピーバースデー・トゥ・ユー♪」
▼宮原「ありがとう」
▼青柳「いや、よかったです。今日せっかく3月27日ですか」
▼宮原「2月27日だよ」
▼青柳「2月でしたね。2月27日、宮原健斗さんの誕生日なんですけど、マスコミの方、全然触れてくれないから、このケーキもしかしたら出せねえんじゃねえかと思ったんですけど、ありがとうございます。36歳の誕生日おめでとうございます!」
※青柳がバースデーケーキを宮原にプレゼント
▼宮原「ありがとう! いいの? フーして」
▼青柳「フーしてください」
▼宮原「フーするよ?」
▼青柳「フーしてください」
※宮原がローソクの火を吹き消す。青柳が拍手
▼青柳「おめでとうございます」
▼宮原「ありがとう」
▼青柳「36歳ですか」
▼宮原「ありがとうな。俺らも出会って10年。このビジネスタッグが大復活する。10年前から見てるファンもいるだろう。最近、宮原&青柳優馬を知ったファンもいるだろう。これが、この証が俺らの歴史だよ」
――ジュン選手は甘いものを目の前にしてどんな思い?
▼ジュン「俺が今日、甘いものを持ってこなかったのは、実は宮原健斗が誕生日だっていうのを知っていてな。おそらくパートナーの青柳優馬がケーキを用意してるんじゃないかと考えてたから。それを食べようと思ってな」
▼青柳「メチャクチャ策士じゃねえか。やらないよ、これは。大将のだよ、これは。あげないよ」
▼ジュン「いや、一口でいいから、ちょっと食べたいな」
▼青柳「誕生日の人のだから。ダメダメ。結構、策士なんだな、お前」
――昨日CDデビューしたが、この世界タッグ戦で勝ったらリング上で歌いたい?
▼レイ「そうだな。昨日2月26日でCD発売と。『どっち』と『アラスカの空』という曲が出てるんで、それをまず皆さんに聴いていただきたい。みんなぜひYouTubeでカッコいいミュージックビデオも観れるんで、そちらの方もぜひチェックしていただきたい。そして試合後に歌うかどうかはノーコメントだ」
※写真撮影時、ジュンが宮原を捕まえる
▼レイ「ハッピーバースデー!」
※と逆水平を打ち込むと、宮原はテーブルごと倒れ込む。ジュンは青柳からバースデーケーキを強奪
▼レイ「ぶっ倒してやるぜ! フォー!!」
※斉藤ブラザーズは退席
▼宮原「いてえ…」
▼青柳「(ケーキを)取られました」
▼宮原「ケーキは?」
▼青柳「取られました」
▼宮原「取り返せよ」
▼青柳「いや、無理です」
▼宮原「ビジネスタッグ大丈夫? 取り返せよ」
▼青柳「無理ですって」
※青柳は倒れたままの宮原を置いて退席
▼宮原「何だよ、あいつら。ふざけんな、あいつら。机戻せよ、机を。ふざけんなよ、お前。誕生日だぞ、こっちは。36歳になってんだよ、こっちは。18でこの世界に入って。イス用意しろ、コラ! ふざけんな」
※イスに座ると
▼宮原「本日、宮原健斗、全日本プロレス選手会長36歳になりまして、そして3月を迎えるにあたって、選手会長より発表事があります。3月シリーズ『ドリームパワーシリーズ』公式ハッシュタグ発表します。全日本プロレスの春ということで、#ゼンニチ開花宣言! こちらを掲載するようお願いいたします。3月シリーズSNSハッシュタグ、#ゼンニチ開花宣言です。以上、選手会長・宮原健斗でした」
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