“あと一歩"に泣き続けるバイソンが、今度こその捲土重来を狙う。
ノア・ヘビー級の常連外国人と言われれば、誰もが口にする存在になった。WWEやTNAといったアメリカのメジャーマットには参戦せず、ハードな試合が続くノアで戦えることを誰よりも誇りに思っている。“サムライの心"と時おりみせる愛嬌ある仕草で、会場人気もひときわ高い。
齋藤彰俊、キース・ウォーカーとのコンビでGHCタッグ王座を獲得し、グローバル・タッグリーグ戦にも優勝経験があるバイソンだが、シングルのタイトルにはいまだ縁が無い。GHCヘビーには小橋建太、三沢光晴、杉浦貴の王者時代に挑戦したが、すべて敗退。昨年のグローバル・リーグ戦では佐々木健介を破ってみせたが、優勝決定戦には進めなかった。
今回のリーグ戦ではBブロックにエントリー。KENTA、杉浦、齋藤、ヨネ、佐野…と真っ向勝負が持ち味のレスラーが並ぶ。正面衝突になったら無類の強さを発揮するだけに、“得意な相手"が続くと言っていい。バイソンにとって“ノア参戦10周年"となる今年、悲願が達成できる下地はある。