秋山が“全日本のプライド"を背負ってリーグ戦に臨む。
秋山が三冠ヘビー級王座を奪取したことで、今年のリーグ戦の厚みがグッと増した。だが、旧全日本時代の“忘れ物"をようやく手にしたのと同時に、全日本の王者としての責任も伴っての参戦となる。秋山自身も「俺もノアの人間ですけど、三冠チャンピオンとして全日本プロレスのプライドを背負ってると思ってますから。全日本プロレスの看板に泥を塗ることはできない」と言い切っている。
昨年のリーグ戦では準優勝。コンディションが安定しない時期で、「まだまだやれるはず」と各地で“激励"の大歓声を受けた。その期待に応えて、今年は見事に堂々“王者"として参戦を果たす。
昨年下半期を欠場期間にあてて負傷箇所を手術したことで、コンディションをある程度リセットすることに成功した。今年初頭に復帰してからは、全日本のチャンピオンカーニバル出場、グローバル・リーグ戦優勝、8月のGHC挑戦…と常に最前線で徐々にピッチを上げ、10月には三冠を奪取。目下の充実ぶりに加えて、“全日本王者"としてのプライドと責任感を伴って参戦するとなれば、優勝候補と言って過言ではない。
リーグ戦ではAブロックにエントリー。GHC王者・潮崎をはじめ、昨年の優勝決定戦で敗れた高山善廣、かつての弟分・金丸義信…とテーマのある戦いが続く。三冠を奪取したことで、別ブロックからも“秋山意識"の声が飛ぶようになり、一気に“狙われる存在"となったのも事実。険しい道を突破し続けて優勝できれば、今度はGHC次期挑戦権も獲得できる。まずは恐ろしいほど似合っている“三冠姿"を各地で披露しながら、リーグ戦で方舟の“王道"を歩む。