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11/4【NOAH】“孤立”の王者・鈴木鼓太郎インタビュー 「俺がどう動くかは原田戦次第」

 11・8後楽園大会で原田大輔の挑戦を受けるGHCジュニア王者・鈴木鼓太郎。

 今年4月に師匠格の小川良成を破って3度目の戴冠を果たして以降、小峠篤司、カズ・ハヤシ、YO-HEY、吉岡世起、覇王を相手に防衛に成功。強い内容で4軍団5選手をことごとく返り討ちにし、戦国時代のノアジュニアで再び盤石政権を敷いている。

 そこへ名乗りを上げてきたのが原田。RATEL'S解散のゴタゴタで停滞が続いていたが、ここに来て“桃の青春タッグ"を復活させ「新ノアジュニア」を標ぼうして正規軍宣言も放った。

 鼓太郎も原田の実力を認めたうえで「最後の砦」に見立てたが、自身の足元も揺れている。直前で小川&HAYATAと仲間割れしてSTINGERを離脱。“孤立の王者"としてV6戦を迎える。一層あらゆる思惑が渦巻くことになったジュニア王座戦を前に、その心境を聞いた。


【鈴木鼓太郎インタビュー】

――小川&HAYATAと亀裂が入ったが、STINGERを離脱したと解釈して良い?

▼鼓太郎「離脱した…というよりは、離脱“させられた"ような形ですかね。こっちとしても、あれだけやられたら、何もなしに『ハイ、また組みましょう』とはならない」

――HAYATAと小競り合いになった時、小川さんは仲裁に入っただけだったが、なぜ手を出した?

▼鼓太郎「とっさに出ちゃいましたね。HAYATAのトラースキックが(誤爆で)イイ感じに入っちゃってイラッとしてたところで、『何で止めるんですか?』と。そしたら突き飛ばされたんで、反射的に手が出てしまって」

――そこで二人がかりのタイガードライバーまで食らって“倍返し"に遭ったと。小川さんも『今の俺にとって、HAYATAと鼓太郎、どっちが必要かってことだよ』とも話している

▼鼓太郎「うん。こっちとしても『それならそれで良いんじゃない?』ってカンジですね」

――これで立ち位置的には孤立した形となった

▼鼓太郎「それもあるんですけど、自分的には次の行動を起こすにしても、(タイトル防衛戦の)原田戦しかないんですよ。だから、とりあえず原田戦が終わらないと、何も始められないというか、進められない」

――原田戦も当初の“STINGERvsノアジュニア正規軍"という構図から、若干意味合いが変わってきた感もある。原田はノアジュニア正規軍宣言をして『新たなノアジュニアを創る』決意を強めているが?

▼鼓太郎「べつに『新しいノアジュニアを創る!』って言って創らなくてもいいんじゃないですか? 結果として新しいノアジュニアができていけば良いと思うんで」

――わざわざ言葉にすることではないと

▼鼓太郎「うん。だったら『今までそう思ってやってこなかったの?』って話になっちゃうし。俺は自分自身がやってきた道が、新しいノアジュニアになると思ってるんで。それに『何をもって新しいノアジュニアなの?』ってトコを明確に言ってほしい。なんとなく…のフレーズで言ってるだけならやめといたほうが良いよって。そんな簡単なもんじゃないから」

――鼓太郎選手自身も、その難しさとは散々向き合ってきたように思える

▼鼓太郎「そうですね。『新しくする!』とか『リニューアルする!』とか言っても、それはかなり難しいことであって、自分の思い通りにいかないことがほとんどなんで」

――改めて原田は再三に渡ってやりあってきた相手だが?

▼鼓太郎「実力は認めてるんですよ、俺としては。前回の覇王戦のようにはいかないとは思ってますね」

――現在の印象というのは?

▼鼓太郎「所属のノアジュニアの最後の砦みたいなカンジじゃないですか? もう残ってる選手で原田より実力のある選手はいないでしょ。だから、ここを突破したら、しばらく防衛戦やらなくても良いんじゃないですか? だからこそ“完全防衛"で。原田の後に出てこられる(所属の)挑戦者がいるんだったら、どのツラ下げて出てこれるの?ってカンジですね」

――『小川さんから獲ったベルト、大事にしたい』と言って今年は防衛戦で強さを見せてきた

▼鼓太郎「大事にしてるからこそ、実力を見せつけてやってきたつもりですね」

――その小川さんとはベルトを持ったまま仲間割れしてしまうという皮肉な結果に

▼鼓太郎「いいんじゃないですか? 前回(春先)の喧嘩みたいに、短くは終わらないだろうけど。2回目ですからね。こっちも今回はガッツリ行こうかなとは思ってますけど。そのためには一人じゃできないんで。向こうもタッグだし。HAYATAにもイイもんもらっちまったんでね。それも返さないといけないし」

――原田戦が終わったら、孤立している現状から立て直す新たな歩みを始める?

▼鼓太郎「うーん、まずは原田戦に集中したい。それが終わらないと動くに動けないから。余裕ぶっこいて勝てる相手でもないですから。そもそも孤立してるもなにも、俺はもともとフリーだし。ずっと孤立してやってきたワケだし。自分の力を信用してるんで。まぁノアに来た当初の目的は全部成し遂げたし(※ノアジュニア全滅、丸藤戦、小川戦)、俺がどう動くかは原田戦次第かな」


【NOAH】11/8(日)東京・後楽園ホール『PREMIUM PRELUDE 2020』10:45開場、11:30開始

▼シングルマッチ
矢野安崇
vs
岡田欣也

▼6人タッグマッチ
タダスケ
仁王
覇王
vs
諸橋晴也
谷口周平
モハメド ヨネ

▼タッグマッチ
征矢学
マサ北宮
vs
稲葉大樹
稲村愛輝

▼タッグマッチ
HAYATA
小川良成
vs
宮脇純太
小峠篤司

▼8人タッグマッチ
吉岡世起
YO-HEY
大原はじめ
丸藤正道
vs
NOSAWA論外
ケンドー・カシン
桜庭和志
杉浦貴

▼GHCジュニアヘビー級選手権試合
[挑戦者]
原田大輔
vs
鈴木鼓太郎
[第42代選手権者]
※鼓太郎6度目の防衛戦

▼タッグマッチ
中嶋勝彦
拳王
vs
清宮海斗
潮崎豪

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