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10/24【新日本】ザックが鷹木絞殺で先制打 IWGP世界ヘビー戦へ「病院送り」予告

『Road to POWER STRUGGLE』東京・後楽園ホール(2021年10月24日)
イリミネーションマッチ ○ザック・セイバーJr.&エル・デスペラード&金丸義信&DOUKIvs鷹木信悟&SANADA&高橋ヒロム&BUSHI×

 ザックがIWGP世界ヘビー級王座前哨戦で王者・鷹木を絞殺して先制し、「病院送り」を予告した。

 ザックは今年のG1で開幕4連勝を飾り、最終的には6勝3敗で惜しくもブロック突破を逃したが、シングルプレイヤーとしての実力を改めて知らしめた。IWGP世界ヘビー級王者の鷹木も公式戦で下しており、その結果を受けて、11・6大阪大会でタイトルに挑戦することが決定。その前哨戦第1Rとして、ザック率いる鈴木軍と鷹木率いるロス・インゴ軍が4対4イリミネーションマッチで激突した。

 鷹木とザックは試合前から額をつけてにらみ合う。ともに先発を買って出ると、一騎打ちさながらの先読み合戦で火花。両軍入り乱れての場外乱闘になっても激しくやり合った。一旦は控えに回った鷹木だったが、再登場すると大暴れ。鈴木軍の面々がリングになだれ込んでもラリアットなどを乱れ打って返り討ちに。フロントネックロックを狙ったザックをブレーンバスターでぶん投げ、「来た来た来た!」と絶叫。抵抗するDOUKIをパンピングボンバーで沈めて最初の脱落者にする。

 ここでザックがリングに飛び込み、再び鷹木と熱戦。右腕への集中攻撃から卍固めに捕らえる。鷹木は強引にデスバレーボムを決めて脱出。ザックはエプロンに追い込まれた。それでもロープを挟んだ状態からまたまた卍固めで絞め上げる。負けじと鷹木はエプロンに出てデスバレーボムを狙うが、ザックはリング側に不時着。ここぞとばかりにスリーパーで絞めに絞めると、宙吊り状態で意識もうろうとなった鷹木はそのまま場外に転落して敗退した。

 その後、新コスチュームのハーフパンツで試合に臨んだヒロムを中心に『BEST OF THE SUPER Jr.』を控えるジュニア勢がスピーディな攻防を繰り広げて場内を沸かす。選手が次々と脱落し、1人残ったザックはSANADA&BUSHI相手に数的不利の状況に。それでもザックはSANADAをオーバー・ザ・トップロープで仕留めると、残るBUSHIに猛攻。足関節を駆使して追い詰める。BUSHIもブシロールやフィッシャーマンスクリューなどで反攻したものの、ザックはエムエックスをキャッチすると、一瞬にして両足をインディアンデスロックに捕獲し、そのまま羽根折り固めも極める複合関節技(YES! I AM A LONG WAY FROM HOME)でギブアップをもぎ取った。

 鷹木を絞殺しただけでなく、イリミネーションマッチでも勝ち残り、ザックが前哨戦第1Rを最高の形で制した。試合後はIWGP世界ヘビーのベルトを奪い取り、IWGPタッグのベルトと合わせて、肩にかけて勝ち誇る。

 怒りをあらわにした鷹木は「おい、ザック。お前調子こくのもいい加減にしろ。よくもやってくれたな。大田区に続いて、今日も大恥かいたよ。ザック、俺がこのまま黙っているわけねえよな。11・6大阪、この最強・最高のベルトを懸けて、とことんやり合おうぜ」とマイクアピールする。それを聞いたザックは「オイ、タカギ。オマエ、ニホンゴワカラナイヨ」と日本語で答えつつ、「おい、このバカ。よく聞け。G1では運よくギブアップだけで済んだかもしれないが、今度の大阪でお前も内藤と飯伏に続いて、病院送りにしてやるからな」と予告した。

 鷹木が去ってからもザックの舌鋒は収まらず、「どうせ2週間後には、“アト、ニシュウ"でそのベルトは俺のものになるんだから、今のうちに楽しんでおけよ! それから、鷹木。そのベルトは呪われてなんかいない。呪われているのはお前だよ、ダーリン」と斬り捨て、「G1では運悪く俺と同じブロックだっただろ。でも、次はギブアップ以前に俺がお前の骨を破壊してやる。そして、お前は真っすぐ病院送りだ。内藤、飯伏、鷹木、お前らは終わりだ!」と改めて通告。「みんな口を開けばバカみたいに時代を作るって同じことをほざいているが、最後に勝つのは“セイバーイズム"だ。“セイバーイズム"こそがこの団体を救う唯一の望みだ! 現タッグチャンピオンのこの俺が、IWGP世界ヘビー級のベルトを獲って、世界最高のレスラーと称えられるのさ」とまくし立てて、後楽園大会を締めた。

 G1が終わって3日後、早くも大きく動き出した新日本マット。IWGP世界ヘビー級王者の鷹木には、G1覇者で挑戦権利証代わりに4代目IWGPヘビーのベルトを蘇らせたオカダ・カズチカ、アメリカマットで自作ベルトを手に正当性を訴えるウィル・オスプレイと頭を悩ます相手が浮上しているが、一番の難敵はザックかもしれない。ザックはその言葉の通りに“セイバーイズム"で初のIWGP世界ヘビー王座獲りに突き進む。

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