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10/31【全日本】8年ぶり参戦・カズが諏訪魔と握手 50周年へ協力約束

『2021旗揚げ記念シリーズ』最終戦 東京・後楽園ホール(2021年10月31日)
○諏訪魔&芦野祥太郎&田村男児vs岩本煌史&カズ・ハヤシ&斉藤ジュン×

 カズが8年ぶりに古巣・全日本に参戦。諏訪魔と握手を交わし、全日本50周年へ向けて協力を約束した。

 カズはかつて全日本に在籍。世界ジュニア王座を2度戴冠し、同王座の最多防衛記録V17を樹立するなどジュニアのエースとして活躍した。2013年に退団後、WRESTLE-1を経て、現在はGLEAT所属として活動している。

 この日、8年ぶりとなる里帰りを果たし、岩本&ジュンと組んで、諏訪魔&芦野&田村と対戦。諏訪魔との再会対決が実現した。

 序盤に対峙した両者。カズがお株を奪うダブルチョップを放てば、諏訪魔もすぐさまダブルチョップで応戦。タックル合戦も諏訪魔が制した。その後、諏訪魔が逆エビ固めで捕らえる場面もあったが、逃れたカズは代わった田村にハンドスプリングレッグラリアットを放って見せ場を作った。

 試合は諏訪魔がバックドロップでジュンを料理。試合後、マイクを持ったカズは「このメンバーを見ていると、8年前から全日本プロレスをずっと支えてきたメンバーの中で、今日僕が試合できたなと凄い実感します」と古巣参戦に感慨をのぞかせると、「全日本プロレス、来年50周年、私もね、長い歴史の中でカズ・ハヤシという歴史に刻んだ人間ではありますから、ぜひ50周年、一緒に盛り上げたいなと」と協力を宣言。諏訪魔と握手を交わした。

 「リングの中はガラッと変わっても、やっぱり全日本プロレスだなって雰囲気をスゲェ感じて。控室もそうだし。リングのロープの色も変わって。だけど、それでも変わらず、ファンの人も変わらず、『全日本プロレスはこういうものだ』ってものを求められているような、そんな感じがしました」。そう振り返ったカズは「あの時の全日本が、僕の求めている全日本プロレスなんで。時計の針を巻き戻してみたいなって気持ち」と再登場のあかつきには自分なりの全日本を表現するつもりで、「とはいえ時代は流れているんで。今の全日本はこうだっていうのもあるだろうし、一緒に盛り上げていけたら」と強調した。

 一方、諏訪魔は「互いに止まっていた時計の針が動き出したのかなって俺は思いますね。ハヤシさんはいつまで経っても偉大な先輩です、俺にとっては。凄いなと思った、今日。元気だね」と健在ぶりを実感し、かつての師匠に敬意を表した。当然、カズの協力宣言は大歓迎で「50周年イヤーだからさ、来年は。なんかハヤシさんとも、GLEATもあるからあれだけど、ちょっと一杯引っかけたいなっていうのはありますよ。話しちゃおうかな?」と会談の場を設ける構えを見せていた。

【試合後の諏訪魔&芦野】
▼諏訪魔「ハヤシさんが全日本のリングに上がるのは8年ぶりだよね? でも、いい動きしてるしさ。凄いなって思いますよ。俺も逆エビやっててさ、俺が新弟子の頃にハヤシさんに逆エビやって、『オメェ、コノヤロー』って怒られたのを思い出した。でも、こういう形でまた全日本プロレスに戻ってきてくれるというか、上がってきてくれる。まあ、GLEATだけどさ。互いに止まっていた時計の針が動き出したのかなって俺は思いますね。ハヤシさんはいつまで経っても偉大な先輩です、俺にとっては。凄いなと思った、今日。元気だね」

▼芦野「いやもう、WRESTLE-1の最後より動きいいっすよ。あのボヨヨンキック(ハンドスプリングレッグラリアット)の高さでわかるんですよ。今日は高かったですね、やっぱり。スゲェ練習してるんだなって。刺激されましたね」

▼諏訪魔「動きいいよね。やっぱ全日本ジュニアで防衛記録持っているだけあるなっていうのはありますよ。脱帽ですよ。でも、50周年イヤーだからさ、来年は。なんかハヤシさんとも、GLEATもあるからあれだけど、ちょっと一杯引っかけたいなっていうのはありますよ。話しちゃおうかな?」

▼芦野「その時はぜひLINEください。すぐ行きますんで」

▼諏訪魔「飲もうよ。ちょっと1回話すわ。酒でも飲むか。そう思います」


【試合後のカズ】
――8年ぶりの全日本はどうだった?

▼カズ「俺、Twitterでさ、お客さんに教えてもらって。『マジで8年なの?』って感じで。リングの中はガラッと変わっても、やっぱり全日本プロレスだなって雰囲気をスゲェ感じて。控室もそうだし。リングのロープの色も変わって。だけど、それでも変わらず、ファンの人も変わらず、『全日本プロレスはこういうものだ』ってものを求められているような、そんな感じがしました」

――雰囲気が変わった感じはそんなにしなかった?

▼カズ「ただ選手はガラッと変わっているんで。現在進行形の全日本プロレスというものを(感じた)。今日戦ったのは、一番古いのは諏訪魔選手で、あとの人たちはみんな若い人たちばっかりなんですけど、その人たちがみんな新しいものを作ろうとしているのかなというふうに思いました。ただ、僕はあの時の全日本が、僕の求めている全日本プロレスなんで。時計の針を巻き戻してみたいなって気持ちで戦いましたね。先ほども言いましたけど、とはいえ時代は流れているんで。今の全日本はこうだっていうのもあるだろうし、一緒に盛り上げていけたらなと思います。諏訪魔選手も握手で返事ももらったんで、大丈夫でしょう」

――来年50周年で、諏訪魔選手と組んだり、戦ったりといろいろ広がりそうだが?

▼カズ「誰が司令塔か全然わからないですけど、諏訪魔は握手した張本人ですからね。諏訪魔は間違いなく。まだわからないですけど。まあ、意思表示というものは2人の間ではできたかなって思います。それがどう転ぶかわからないですけど」

――諏訪魔選手は「一杯飲みたい」と言っていたが?

▼カズ「ちょっとちゃんと区切りを付けたいな。あいつの中で今日でいいやってこと? それで飲みたいなってことですかね? まあいいや。要相談で」

――カズ選手が「盛り上げたい」と言ったことで、話し合いたいというのもあるのでは?

▼カズ「なるほど。そういうことか。要相談で」

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