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1/4【新日本】後藤&YOSHI-HASHIがIWGPタッグ奪取 WTLに続く栄冠獲り

『WRESTLE KINGDOM 16 in 東京ドーム』東京ドーム(2022年1月4日)
IWGPタッグ選手権試合 ○YOSHI-HASHI&後藤洋央紀vsザック・セイバーJr.&タイチ×

 後藤&YOSHI-HASHIがタイチ&ザックを破ってIWGPタッグ王座を戴冠。WORLD TAG LEAGUE優勝に続いてベルト獲りも果たし、タッグの頂点に立った。

 昨年暮れのWORLD TAG LEAGUEを制した後藤&YOSHI-HASHIが年頭・東京ドームの大舞台でIWGPタッグ王者・タイチ&ザックに挑んだ。タイチはCHAOSコンビに一定の評価を与える一方で、防衛を確信してタッグリーグ優勝トロフィーをかけるよう要求していた。

 まずは王者組がYOSHI-HASHIに的を絞って主導権を握ったが、挑戦者組もYOSHI-HASHIがヘッドハンターで突破口を開くと、後藤が村正、ブルドッギングヘッドロックの連続攻撃で巻き返す。ザックの卍固めに捕まっても時間差ラリアットを叩き込み、YOSHI-HASHIも「アックスボンバー!」と叫んでのラリアットでザックとタイチを次々になぎ倒した。

 王者組もザックの卍固めとタイチの聖帝十字陵を同時に決めて押し戻す。バックドロップとチョークスラムの合体技が後藤に決まった。天翔ザックドライバーを阻止した後藤がザックとの丸め込み合戦から牛殺しをさく裂させて両者が大の字となった。

 タイチとYOSHI-HASHIはローキックと逆水平のラリーで火花。タイチがスピンキックで競り勝つと、天翔十字鳳とトラースキックの打ち合いも制したが、ザックとのザックメフィストはYOSHI-HASHIが阻止。ラリアットでザックを蹴散らすと、タイチをドラゴンスープレックスで投げる。トラースキック、牛殺しの連続攻撃から消灯、GYWと合体技が面白いように決まって流れを引き寄せると、タイチをローンバトルに追い込んで合体技を狙った。

 これはザックが飛び込んで阻止。タイチもタイチ式外道クラッチで丸め込んだが、YOSHI-HASHIは3カウントを許さない。消灯でザックを排除すると、孤立したタイチがジャンピングハイキックを連発しても、YOSHI-HASHIがカナディアンデストロイヤー、後藤がGTRを立て続けに決めて鎮圧。すかさず合体技・奈落を決めてタイチから3カウントを奪った。

 後藤&YOSHI-HASHIがデンジャラステッカーズとの熱戦を制し、IWGPタッグ王座を戴冠。WTLに続く栄冠獲りで文字通りタッグの頂点に君臨した。YOSHI-HASHIは同王座初戴冠。試合後、タイチはYOSHI-HASHIから求められた握手を拒んだが、称えるような仕草をみせた。

 YOSHI-HASHIは初めてタッグのベルトを手にし、「俺がいつも物事が変わるのは一瞬だって言ってたけど、今日この日が物事が一つ大きく変わった瞬間だと俺は思います」と感慨深げ。後藤も「一つ言えることはYOSHI-HASHIの今までの努力が、誰から貶されても、バカにされてもくじけず、折れずにやってきた成果が今日の成果だと思うんで、それを実証出来たことが俺はまず嬉しいですね」とパートナーとしてYOSHI-HASHIを称えた。

 後藤は「今年は俺らがこのタッグをひっかき回すんで期待していてください」と防衛ロードを見据えて宣言。明日(5日)のドーム大会ではYOHと組んで、NEVER6人タッグ王者のEVIL&高橋裕二郎&SHOに挑戦するが、YOSHI-HASHIは「明日ベルトは俺たちがもらいます。それはもう譲れないです。必ずNEVER6人のベルトをいただいて、明日必ず二冠になります」と2日連続戴冠を誓った。

 一方、敗れたタイチは「あいつらに負ける時が来るとはな。YOSHI-HASHI、さんざんバカにしてきたけど、まあ嬉しいよ、今日は。俺もよ、おめえみたいなポンコツだからよ、おめえの気持ちが分かんだよ。今日は素直におめでとうって言ってやるよ、伸雄。お前が一番変わったよ、伸雄」とYOSHI-HASHIを素直に称賛。ザックは「2年間、ずっとタッグチームとして集中的に試合をしてきたが、これにも疲れた」とこぼし、「タイチとのチームは大好きだけれども、もしかしたら今年はシングルに集中したほうがいいとさえ今は思っている」とシングル戦線に力を入れることを示唆した。


【試合後の後藤&YOSHI-HASHI】
──おめでとうございます。

▼後藤「ありがとうございます」

▼YOSHI-HASHI「ありがとうございます」

──IWGPタッグを初めて獲った感想を聞かせてください。

▼YOSHI-HASHI「時間はかかったんですけど、この新日本で昔から伝統のあるIWGPという名のブランドのベルトを獲ったということは凄く嬉しいし、俺がいつも物事が変わるのは一瞬だって言ってたけど、今日この日が物事が一つ大きく変わった瞬間だと俺は思います」

▼後藤「やっぱり、さっきYOSHI-HASHIが言ったように、今回勝ったことでこれで何かが大きく変わるかもしれないし。でも、一つ言えることはYOSHI-HASHIの今までの努力が、誰から貶されても、バカにされてもくじけず、折れずにやってきた成果が今日の成果だと思うんで、それを実証出来たことが俺はまず嬉しいですね」

──後藤選手は2015年の1・4以来のIWGPタッグ戴冠だと思いますが、どんな防衛ロードを考えていますか?

▼後藤「今日の対戦相手のザックとタイチも去年1年、タッグを盛り上げてきたというのは事実なんで、今年は俺らに任せろって。そういう気持ちを込めて、いつでもやろうぜという言葉をかけさせてもらったんですけど、今年は俺らがこのタッグを引っかき回すんで期待していてください」

──明日はNEVER6人タッグのタイトルマッチも控えていて、オープニングマッチと一個前のNEVERのタイトルマッチでは介入もあって、CHAOSとしては2試合が悔しい結果になったと思うんですけど、明日に向けての意気込みもお願いします。

▼後藤「今日の分も明日は取り返すつもりでNEVER6メンとタッグの二冠、また大きな実績を作りたいと思いますよ、明日」

▼YOSHI-HASHI「大阪であいつらに納得の出来ないベルトの獲られ方をしたから、明日ベルトは俺たちがもらいます。それはもう譲れないです。必ずNEVER6人のベルトをいただいて、明日、必ず二冠になります。最後にタイチとザック、最近にないぐらい凄いタッグチャンピオンだったと戦ってて凄く感じました。あいつらに成長させてもらった部分も正直ありますよ。でも、今日勝ったのは俺たちです。あいつらは凄いけど、さらにあいつらより凄いのは俺たち。それだけは言いたい。明日必ず二冠になります。後藤さん、ありがとうございました」

▼後藤「ありがとう」

▼YOSHI-HASHI「ヨッシャ!」


【試合後のタイチ&ザック】
▼タイチ「(あべみほがテーブルにかけたタオルを見て)タオルだけになっちった。ザック、ごめんね。あいつらに、あいつらに負ける時が来るとはな。YOSHI-HASHI、さんざんバカにしてきたけど、まあ嬉しいよ、今日は。俺もよ、おめえみたいなポンコツだからよ、おめえの気持ちが分かんだよ。今日は素直におめでとうって言ってやるよ、伸雄。お前が一番変わったよ、伸雄。だけど、こうやってタオルだけになっちまったのも俺のせいだな。いつもザックとの試合、いつも俺が負けてる気がするな、毎回毎回。ザックの足を引っ張ってきたな、今までも。ザックがいたから俺はここまで来れたし、ザックが日本に残ってくれたから俺はザックと一緒にチャンピオンになれたし、それがなかったらチャンスもなかったし、いつも俺のせいだ。ごめんな、ザック」

▼ザック「何を言ってるんだ、そんなの。俺たちはチームだろ? 今日は俺のほうが君を落胆させた。明らかに俺が間違っていたよ。ごめんね」

▼タイチ「俺はもう何も言う権利ねえよ、これからのこと。どうする、ああするって言う権利ねえよ。でも、本当に俺とザックでタッグのレベルを上げたのは間違いないし、(新日本のタッグチームで)11年ぶりにタッグ(東スポプロレス大賞最優秀タッグチーム賞)を受賞したのも本当だし、東京ドームのセミセミで組まれたのも、今までだったら2試合目とか1試合目の扱いだったけど、こうやってレベルが上がったのは俺とザックが持ってた、そして後藤とYOSHI-HASHIがレベルアップしたからじゃないのか? だからそこはあいつらにも感謝してるし、今日はぐうの音も出ないな。本当に完敗だ、今日は」

▼ザック「(日本語で)YOSHI-HASHI、オメデトウ。スゴイレベルアップ。(英語に戻して)この試合の前まではYOSHI-HASHIは弱者という位置づけで俺たちはずっと戦ってきた。でも今日は違った。あいつらのほうがチームとして、タッグとしてより良いチームだった。あいつらこそがニュージャパンでのベストタッグチームなんだろう。(日本語で)ワカラナ〜イ。(英語に戻して)2年間、ずっとタッグチームとして集中的に試合をしてきたが、これにも疲れた。(日本語で)ツカレタ。(また英語に戻して)ニュージャパンのタッグは凄く疲労が蓄積されるものだ。このタッグ、タイチとのチームは大好きだけれども、もしかしたら今年はシングルに集中したほうがいいとさえ今は思っている。もちろん俺たちはスペシャルタッグチーム。でも、ゴトーとYOSHI-HASHIのほうが今現在、タッグとしてより強いのならば、俺たちは一人ひとりでもっと上に行けるポテンシャルがあるんじゃないかと思う。今は未来のことを喋る気はないけどね」

▼タイチ「これからのことは分かんねえ。分かんねえ。これからまたザックとも話すし。でも、なんか今日は。だけどザックとここまでやってこれたのは心から感謝しかないしね、ザックには。今後のことはゆっくりまた考えるよ。今日は俺は何も言う権利はねえから。帰って、さっさと消灯して寝るよ。悪い夢見そうだな、今日は。ザック、ごめんね」

▼ザック「今は何も考えられない。謝らないで。本当なら俺がセーブしなきゃいけなかったのに。でも、俺たちが3タイムチャンピオンで、そしてトーキョースポーツのベストタッグに選ばれた。この事実は変わらないよ」

▼タイチ「帰ろ。最後まで俺はザックのお荷物だったな。タオルだけか。ダメだ、こりゃ。死んだ。寝よ」

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