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4/25【新日本】鷹木がKOPW奪取、30カウント戦でタイチ撃破 “3カウントの向こう側"な激戦制す

『ゴールデン・ファイト・シリーズ』広島サンプラザホール(2022年4月25日)
KOPW争奪戦「30カウントピンフォールマッチ」 ○鷹木信悟vsタイチ×

 鷹木が「トータル30カウント」ルールで争われたKOPW戦を制して、KOPW初奪取に成功。「このKOPWをきっかけに再びテッペンに駆け昇る」と広島の夜に誓いを立てた。

 タイチが「トータル30カウント」、鷹木が「鷹木式時間無制限3本勝負」をそれぞれ提案し、ファン投票でタイチ案が支持されて迎えた広島メイン。タイチの公約通り、KOPW史上初めてメインイベントでの争奪戦となった。

 ビジョンに合計カウント数の“カウンター"が表示される中で試合開始。ともに序盤から積極的にカバーしてカウントを稼ぎにいくが、それぞれカウント0でキックアウトし合う。さらには丸め込みの応酬に発展するや、次第にカウントが入り始めた。

 丸め込みでは鷹木がリードしたが、タイチがトラースキックやサッカーボールキックなどの蹴り技で巻き返す。中盤には激しい読み合いを繰り広げつつ、MADE IN JAPANやバックドロップが飛び交う大技合戦を繰り広げて互いにカウントを伸ばしていった。

 そして中盤すぎには、タイチが一気呵成に突き抜けた。上手投げからのアックスボンバー、横綱式かち上げエルボーと大技を次々と決めるや、必殺のブラックメフィストも完璧に決まってカバー。これが3カウントを通り越して、6カウントまで至り、23-13と大量リードに成功した。

 苦境となった鷹木も続く天翔十字鳳を切り抜けて外道クラッチやグラウンドコブラで泥臭くカウントを稼ぐと、ラストオブドラゴン発射に成功して一気に4カウントを追加。23-23のタイに戻した。

 そのまま両者は壮絶なラリアット合戦を繰り広げる削り合いに。ラストオブを切り返したタイチがタイチ式外道クラッチで一気に5カウントを奪って合計カウント数を29に伸ばして“リーチ"をかけた。

 だが、鷹木も追撃をことごとくカウント0で跳ね返すと、パンピングボンバー、左右エルボー、ヘッドバットからスライディングルボーと猛攻。徹底的にタイチにダメージを与えてから再びラストオブで突き刺すと、一気に6カウントまで至って、逆転で“30カウント到達"となった。

 3カウントルールなら試合中盤でタイチが圧勝していたものの、相手提案のルールに助けられた鷹木がKOPW奪取につなげた形。“3カウントの向こう側"を見せつけるような壮絶な内容を制して、初めてKOPWのトロフィーを手にした鷹木は、「やる前は、俺がしんどい思いさせてやるって言ったけど、終わってみたら俺がメチャクチャしんどいじゃねえか!」とマイクで叫んで、場内も激闘を称える拍手に包まれた。

 言葉を続けた鷹木は「鷹木信悟がKOPWって…そう思ったヤツいるだろ? だがしかし、俺は常々言ってきたよな? NEVERの時も、そして昨年新設されたIWGP世界ヘビー級王座の時も、何を持つかじゃない、誰が持つかで価値は変わるんだ! だったら俺がこのKOPW、とことん価値を上げてやろうじゃねえか!」と宣言。「昨年はIWGP世界ヘビー級王座とともにテッペンまで駆け昇った。今年は!このKOPWをきっかけに、再び!テッペンに駆け昇るぞ! ということで、これからは!KOPW保持者として、ランペイジ・ドラゴン、暴れ龍の如く、駆け昇っていくぞ!」と広島の夜に誓いを立てた。

 一方、敗れたタイチは「鷹木、お前はつえー。でも、忘れんな。先に3カウント獲ったのは俺だ! 通常ルールだったら俺の勝ちだ。……鷹木、もっとシンドい思いさせてみろ、俺に! 俺が一つステージ変えたろ? KOPW。もう一回、責任取って、俺の前に現れてみたらどうだ、そのトロフィーを持って? もう一回、目の前に現れろ、わかったか?」と争奪戦での“再戦"を視野に入れた。

【鷹木の話】「アイス(氷)、アイスあるかな? え〜……見ての通りだよ?(苦笑)。 シンドい思いしたのは……ま、タイチもシンドかったと思うけど、俺も、シンドかった。カーッ。めちゃくちゃシンドかったよ。なんだ、試合に勝ってるのに、試合の中でなんか2度か3度、負けたような気分だよ。ひさびさだな、こんなに頭をポコポコポコポコ蹴られんのは。目も切れたしな? 昨年、散々IWGPのタイトルマッチやってきたけど、それと比べても今日の試合は、とくにシンドかった……。だから、リング上で言ったとおり、なあ? 何を持つかじゃねえ! 誰が持つかで、価値が変わるってところを見せてやるよ。なんだ、鈴木軍は試合後に来ていたが、L・I・Jのメンバーはどうしたよ? ま、これがアイツららしいと言えばアイツららしいけど。まあでも、間違いなくこの試合内容と結果は、内藤は知ってんだろ? 内藤にはいプレッシャーを与えたと思ってるよ、俺は。内藤がオカダからIWGP世界ヘビー獲ってくれたら、そしたら俺は東スポで言ったとおり、コレ(KOPW)を提案したオカダを引き込むこともできるからな? ま、なんにせよ! なんにせよ、トコトンおもしろくしてやっからな。ああ、いいよ。普段、ビール飲まねえけど、今日は祝杯だ。この広島で!サッポロビール頂きます。(一杯飲んで)ヨーシ。(立ち上がって)ああ〜。ダメだ、酒弱ええからよ、ダメージとアルコールでわけわかんないよ」

【試合後のタイチ】
▼タイチ「デスペも、ザックもゴメン。ありがとう。ゴメン。何が起きた……ゴメン、みんなゴメン」

▼デスペラード「凄かったよ」

▼タイチ「何が起きた……? ゴメン、みんなゴメン。ありがとう。なんで来てるんだ。何が起きた?」

▼デスペラード「死んだかと思った。凄かったよ」

▼タイチ「何があった。負けたのか、負けたのか……。いま鷹木の声が聞こえるな? 負けたみたいだな。ハア……。テメーで提案して、テメーのチャンネルの視聴者のアイデア取り入れて、俺らで提案して、自分のルールで負けてざまあねーな。笑えば? 笑えばおまえら? ざまーねーな。……鷹木、オメーやっぱり強ええよ。やっぱり強ええよ。さすがIWGP世界ヘビー巻いた男だよ。お前、強ええよ。けどよ。おまえどうだ? IWGP世界ヘビーでもできない闘いやったんじゃねーか、今日、俺と! どう感じた?世界ヘビーそれだけがすべてじゃねーことわかったか、お前? だから、お前も最後、必死に獲りに来たんだろ? でもな、鷹木、お前は強ええ。めちゃくちゃ強ええよ。でも、忘れんな、先に3カウント獲ったのは俺だ! コレは、忘れんな。通常ルールだったら、俺の勝ちだ。……鷹木、もっとシンドい思いさせてみろ、俺に! 俺が一つステージ変えたろ、KOPW。もう一回、責任取って、俺の前に現れてみたらどうだ、そのトロフィーを持って? もう一回、目の前に現れろ、わかったか?」

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