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5/5【大日本】3年ぶり5・5横浜 岡林が関本との激闘頂上対決制してストロング王座死守

『BIG JAPAN WELCOME BACK』神奈川・横浜武道館(2022年5月5日)
BJW認定世界ストロングヘビー級選手権試合 ○岡林裕二vs関本大介×

 3年ぶりの“5・5横浜"のメインで岡林が激闘となった関本とのストロングBJ頂上対決を制し、ストロング王座V2を果たした。

 かつて5・5横浜文化体育館大会を恒例化してきた大日本は、2020年8月に同会場でのプロレス最終興行も開催した。その横浜文体の後継会場となった横浜武道館にこの日、初進出。そして2019年以来3年ぶりの“5・5横浜"帰還となった。

 メインを飾ったのは王者・岡林に一騎当千覇者・関本が挑むストロング王座をかけたストロングBJ頂上決戦だ。これまで何度も激闘を繰り広げてきた両者は奇しくも2019年のラスト5・5横浜文体でもストロング王座をかけて対決。この時は挑戦者・岡林が勝利し、2度目の戴冠を果たしている。3年の時を経て、同じ5・5横浜で王者と挑戦者の立場を逆転させてストロングBJの頂点を争った。

 二人への期待を物語るような手拍子の中、開始のゴングを聞いた二人は熱のこもった力比べでしのぎを削り、早くも逆水平合戦、タックル合戦による真っ向勝負を展開。肉体と肉体がぶつかり合う衝撃音が場内のどよめきを誘った。

 先に攻勢に出たのは岡林。関本のダイビングボディアタックをキャッチし、逆水平を連発していく。負けじと関本はトペスイシーダを発射。逆水平合戦に突入すると、バックドロップで引っこ抜いた関本がアルゼンチンバックブリーカーで担ぎ上げる。岡林も追尾式の串刺しラリアット合戦を展開し、エプロン上でのブレーンバスターの荒技を敢行。関本も譲らずエプロンの岡林をジャーマンでぶっこ抜いた。

 意地の攻防はますます激化していく。関本がノーザンライトボムで突き刺せば、岡林はラリアットを相打ちに持ち込み、ジャーマンでぶん投げる。関本もすぐさまジャーマンで投げ返し、岡林が猛烈なラリアットを振り抜いても、ゴーレムスプラッシュをヒザで迎撃。エルボーを乱れ打つと、ラリアット、延髄斬りの波状攻撃からジャーマンでぶっこ抜いた。

 勝負あったかに思われたが、岡林は王者の意地でキックアウト。関本のラリアットに仁王立ちしてみせると、左右の張り手を乱れ打ち。棒立ちとなった関本に強烈なラリアットを叩き込み、ハイアングルパワーボムで叩きつけると、アルゼンチンバックブリーカーで担いだ。耐える余力もなくなったか関本はギブアップし、頂上対決に終止符が打たれた。

 横浜武道館初進出を飾るにふさわしい激闘となったストロングBJツートップ対決は岡林に凱歌。ストロング王座2度目の防衛に成功した。「勝ちました!」と吠えた岡林は「大日本プロレス27周年、この横浜武道館で戦えたこと誇りに思います」と胸を張った。「そして、関本さんとメインイベントのリングで戦えたこと本当に感謝してます。関本さん、ありがとうございます!」と感謝した王者は「今日、横浜で防衛したんですけど、今、大日本プロレス全国回ってます。全国各地で防衛戦がやりたい!」とこれからの防衛ロードを見据えた。

 「これから大日本プロレス30周年、35周年、40周年と、ここからがスタートです。ピッサリ!」。そう誓って初開催となった横浜武道館大会を締めた岡林。対関本4連勝となったが、「いつもは受けて立つスタイルなんですよ」という関本に「攻めの関本」を感じたという。「いつもの関本大介戦以上に全力で戦いました」と完全燃焼したうえでその関本に勝利を収めたことで、「4連勝してますけど、これが本当の意味の1勝というか、本当に関本大介に勝ったという今日は実感がしました」と噛み締めた。

 リング上でぶち上げた日本全国での防衛戦についても岡林は王者の貫禄たっぷりに「もちろんウチのヘビー級どんと来いですよ。他団体もどんと来い。誰でも受けて立つ」と豪語。「俺に勝てる自信あるヤツは誰でも来いよ」と広く挑戦者を募った岡林は「次もどんどん防衛していきますので、見ていてください。力こそパワーや! ピッサリ!」とこれからも続く防衛ロードへ向けて宣言してみせた。

【試合後の岡林】
▼岡林「ありがとうございました。大日本プロレス27周年、この横浜武道館で関本さんとメインイベントのリングで戦えた。そして防衛することができました。ありがとうございます。大日本プロレス、本当にここからがスタートだと思ってます。横浜に帰ってきた。それも間違いないです。帰ってきましたよ、横浜に。この新しい会場、ここからがスタートだと思いますので、これからの大日本プロレスどうぞご期待下さい」

――今日の関本選手はどうだった?

▼岡林「今まで何回も、何十回もやってきましたけど、前哨戦の時から感じてたことは、いつもは受けて立つ…俺がチャンピオンにしても、関本さんがチャンピオンにしても、関本さんって受けて立つスタイルなんですよ、いつも。でも前哨戦始まってから攻めの関本だったですね。ホントに。ガンガン攻めてきて、前哨戦も1勝ぐらいしかできなかったのかな、俺は。それでやっぱり火がつきましたよ、俺も。何クソっていう感じで。そっちが攻めるんやったら、こっちも2倍、3倍で攻めるぞと。そうやって火がついたから、戦っていてうれしかったですよ。うれしいという表現したらいいかわからないですけど。全力で戦いました、今日は」

――対関本4連勝となったが?

▼岡林「4連勝しましたけど、何かこう、初めて関本さんからベルト獲った時の感情と似てます、今日の試合は。あの時は守る、受けて立つっていう関本大介でしたけど、俺もあれから成長してるし、関本さんも成長してるし、攻めの関本できてるから、やっぱりあの時以上の戦いになったと思うんで。4連勝してますけど、これが本当の意味の1勝というか、本当に関本大介に勝ったという今日は実感がしました」

――日本全国で防衛戦をやりたいとのことだが、希望する相手は?

▼岡林「それはもちろんウチのヘビー級どんと来いですよ。他団体もどんと来い。誰でも受けて立つと。攻めますけどね、俺は。誰でも来い。それだけです。俺に勝てる自信あるヤツは誰でも来いよ。自分の団体も他団体も」

――「絶対損はさせません」との発言があったが、損をさせない戦いをやれた実感はある?

▼岡林「実感というか、とにかく全力で戦えたんで。どうだろう。俺が実感というより見てる皆様がどう思うか。俺は全力で戦いましたよ。いつもの関本大介戦以上に全力で戦いました。それだけです。次もどんどん防衛していきますので、見ていてください。力こそパワーや! ピッサリ!」

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