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5/15【新日本】棚橋敗れずしてUS陥落 4WAY戦でオスプレイ撃破のジュースが新王者に

 新日本のアメリカ大会『Capital Collision』が14日(日本時間15日)、米ワシントンDCのエンターテインメント&スポーツアリーナで行われ、棚橋弘至がIWGP USヘビー級王座初防衛戦に臨んだものの敗れずして陥落。4WAYマッチを制したジュース・ロビンソンが新王者となった。

 5・1福岡ドーム大会で石井智宏との王座決定戦に勝利した棚橋がUS王座に返り咲き。ドラディション5・12後楽園大会に参戦した翌日、「最高にエネルギーを生まれた状態で、明日アメリカ行ってきます。そして、このUSヘビー。本来の意味である対アメリカ人選手、アメリカでの防衛戦。必ずこのベルトの輝き、本来の持つ意味を取り戻して帰ってきます」と渡米し、異国の地での初防衛戦に臨んだ。

 試合形式は4WAY戦。福岡ドームでの王座決定戦を欠場したウィル・オスプレイの提案によるもの。4・17シカゴ大会でそのオスプレイとの一騎打ちに勝利し、棚橋に宣戦布告していた元US王者のジョンモクスリー、そして福岡ドームでBULLET CLUB入りを果たし、棚橋を襲撃したジュースの豪華な4人によって争われた。

 元新日本のレフェリー、タイガー服部さんが立会人を務める中、棚橋はジュースを相手にプランチャを放って先制。オスプレイとモクスリーは場外戦で激しく渡り合うと、モクスリーがハーフネルソンスープレックスでぶん投げた。そこへジュースが割って入ってオスプレイ、棚橋にイス攻撃を見舞い、モクスリーをブレーンバスターでイスの上に叩きつける大暴れをみせた。

 その後、棚橋がオスプレイの450°スプラッシュを食らって劣勢に。それでもモクスリーにスリングブレイド、ハイフライアタックの波状攻撃を浴びせて躍動したが、ジュースのパルプフリクションによって鎮圧されてしまう。ここからオスプレイがジュースにオスカッター、モクスリーがオスプレイにパラダイムシフトを決める混戦模様に。モクスリーがブルドッグチョークでオスプレイを絞め上げると、息を吹き返した棚橋が二人めがけてハイフライフローを発射した。

 勢いづいた棚橋はモクスリーにエプロン上でスリングブレイドを決め、場外へのハイフライフローでテーブルクラッシュを敢行したが、自らも大ダメージを負って動きが止まってしまった。その間、リング上ではオスプレイがジュースにスパニッシュフライをさく裂。ヒドゥンブレイドで勝負に出たが、レフェリーを盾にして阻止したジュースが急所攻撃をお見舞いしてからザ・ロックスライドを爆発させて3カウントを奪った。

 ジュースが大混戦となった4WAY戦を制し、US王座を奪取。約3年ぶり3度目の戴冠を果たした。ジェイ・ホワイト、チェーズ・オーエンズらBULLET CLUBのメンバーに祝福されたジュースは「この俺がモクスリー、タナハシ、オスプレイの3人をまとめて倒した! FLAMBOYANTの俺はもうここにはいない。ここにいるのは“ROCK HARD"ジュース・ロビンソンだ! それともBULLET CLUBを引っ張り上げる“THE BOOSTER"と呼んでくれても構わないぞ」と勝ち誇り、BC再興を宣言した。

 一方、棚橋はアメリカの地に乗り込んでの初防衛戦で敗れずして陥落の憂き目にあってしまった。それでも「ここにベルトを巻いて戻ってこれたということは、一つ俺としても歴史は残したかなと思ってる」とUS王座のあるべき形を体現できた手応えはあり、「止まってられないから、次に進むから」と前向きそのもの。「USヘビーで得た経験値は俺を成長さしてくれたから。またいつかUSヘビーとも巡り合う日が来るのを俺は信じてる」と返り咲きの時を見据え、「USヘビー…本当にありがとう。また、いつか……」と赤いベルトに別れを告げていた。

【ジュースの話】「俺もかつてはオスプレイのように4WAYマッチを提案するバカだった。勝てる確率が下がるって分かっていながら4WAYを言い出すバカがどこにいるんだよ? ウィル、お前は正真正銘のバカなのか? 昔の俺だったら、(棚橋のように)トップロープからテーブルに飛び降りてたことだろう。それも全部ファンのため、そしてプロレスに対する愛のためって言うんだろ? あぁ、俺もエース・オブ・ザ・ユニバース(100年に1人の逸材)に並ぶバカだった。そして昔の俺ならモクスリーのように口を開けばリベンジ、リベンジってどうでもいいことにこだわってた。でも本当に大事なのは? これ(ベルト)に決まってんだろ。あいつら3人が意味のないことばかりに捉われて試合を運んでいた間も俺が見ていたのはどうやって試合に勝つか、それだけだ! 頭がものを言うんだよ! 賢い頭があったから俺は今こうして3度目のベルト戴冠を実現させることができた。このベルトの戴冠記録では俺が一番上だ。知ってるぞ。今、お前らは『ベルトの保持記録ではモクスリーに負けてる』って画面に向かって言ってるんだろ。でもモクスリーの野郎は怖気づいて(2019年)リョーゴクに現れなかった。しかも雨が降ってるとかなんとか(実際には台風)言い訳をつけてな! だからお前らがモクスリーが強いとかなんとか言ってきても一切聞かない。ジョン・モクスリーはAEWに戻ればいいい。いや、この試合に負けたあいつは真っ直ぐ地獄行きだ! タナハシ、もうお前とは終わった。俺はお前のことを安楽死させた方がいい犬のようだと言ったが、今日でお前はもう安楽死したも同然だ。弱りきってベルトを持つ力もないから、代わりにタイガー服部を呼んだんだろ。あいつもお前といい勝負の負け犬だよ。オスプレイ、お前は世界最高のレスラーになることばかりにこだわってるバカだ。お前がそうしている間に俺はもっともっとベルトを獲って、もっともっと金を稼いでいくぞ。俺はあくまでも仕事としてプロレスをやってるんだ。ドリームマッチとか夢とかそんなものはない。必要なだけの金を稼いだら引退する。それが俺の望むものだ」

【棚橋の話】「あぁ! ここアメリカでベルト獲って、半年以上USヘビー巻き続けて、まあ獲ったり獲られたり色々あったけど、またここにベルトを巻いて戻ってこれたということは、一つ俺としても歴史は残したかなっと思ってる。ただ、またこの悔しい気持ちはいつでも引き出せるようにしまっておく。止まってられないから、次に進むから、USヘビーで得た経験値は俺を成長さしてくれたから。またいつかUSヘビーとも巡り合う日が来るのを俺は信じてる。最後に、USヘビー…本当にありがとう。また、いつか…」

【オスプレイの話】「(シカゴ以上に)この負けは悔しい。しかもこの4WAYを言い出した張本人の俺が負けてるんだ! やっぱり俺はみんなが言うように"ビリー・ノー・ブレインズ"なのか? それともただのバカか? いや、本当のバカは俺の足がエプロンに出てるのを見過ごした(レフェリーの)ジェレミーだろ! ノーDQマッチルールとはいえ、ロープブレイクは有効なんだろ。会社は無能のレフェリーのジェレミーに給料を払って金を無駄にしてることちゃんと分かってるのか? もうちょっとまともなレフェリーを見つけれないのか? アール・ヘブナー(元WWEのレフェリー)ならジェレミーやレッドシューズ・ウンノよりもっとちゃんとした試合裁きをしてくれるぞ。会社は俺に対する嫌がらせをやめないつもりか? ジュース・ロビンソン、お前ごときがよくも自分を世界最高だなんて言えたものだ! インターネットの掲示板でもお前の名前を挙げるヤツなんて俺は一度も見たことがないぞ? 今日に限ってはベルトを獲って浮かれてればいいが、明日からお前は俺が徹底的にリベンジしていく相手だということを忘れるなよ。日本でも、イギリスでも、お前が住んでるオーランド(フロリダ)でもどこへでも行くぞ。俺は必ずお前を見つけ出して、この借りを返し、お前からUSヘビーのベルトを奪う!」

【モクスリーの話】「ヒロシ・タナハシ! お前を歩く死人同然にしてやる、タナハシサン」

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