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6/12【CyberFight/NOAH】武藤敬司が来春までの現役引退を表明 「ゴールすることに決めました」

『CyberFight Festival 2022』さいたまスーパーアリーナ(2022年6月12日)

 “天才"武藤敬司が12日、『CyberFight Festival 2022』(さいたまスーパーアリーナ)に来場し、現役引退を決意したことを明らかにした。

 かねてより「大切なお知らせ」が予告されていた武藤は第9試合後に登場。いつになく険しい表情でマイクを握ると「かつてプロレスとはゴールのないマラソンと言った自分ですが、ゴールすることに決めました。来年の春までには引退します。あと数試合はするつもりです。最後までご支援お願いします!」と表明した。

 3週間前の5・21大田区大会で股関節の損傷から約4ヶ月ぶりに復帰。「根治は難しい」ことは承知のうえで復帰戦に臨んだものの、試合後は「技を受ける時じゃなくて、仕掛ける時に痛みが走って気持ちが落ちる」と想像以上の現実にショックを受けた様子だった。

 2018年には両ヒザの人工関節手術も受け、生涯現役をモットーとしてきたものの、それ以上に怪我の影響が大きかった。「股関節がヒザと同様、奇形してきてですね、このまま続けても、いずれは股関節自体も人工関節にしなきゃいけない。人工股関節とした時点でプロレスはできないんですよ、どのみち」と説明し、「本当はプロレスやりたいよ。続けていきたい。本当は。だけどある意味ドクターストップというか、本当に断腸の思い」での決断だった。

 詳しい引退試合の日取りや、引退ロードが用意されるかどうかなどの詳細は、後日明らかにされる予定。観る者の心を明るく照らし続けた日本プロレス史屈指の“巨星"が、最後の輝きを放つ。切なくも、そのカウントダウンが始まった。

【武藤の話】
▼武藤「何を言ったらいいのかな? リングで言ったことが全てで。質問は?」

――引退を決意するに至った理由は?

▼武藤「股関節がヒザと同様、奇形してきてですね、このまま続けても、いずれは股関節自体も人工関節にしなきゃいけない。人工股関節とした時点でプロレスはできないんですよ、どのみち。だから遅かれ早かれという中で、本当はプロレスやりたいよ。続けていきたい。本当は。だけどある意味ドクターストップというか、本当に断腸の思いというかね。まだやりたいこともいっぱいあると思うし。まぁ決断した以上は引退しますよ。ただ、いつ何時どのようにというのはまだ決まってないんですよ。あと何試合やるかも。やめるということ、引退するということだけ決断してて、その過程はまだいつ何時どこでどういうふうにやるって今ノアの会社と相談しながら。もともとのスケジュールもあるわけであって邪魔もしたくないし。の中で追々発表していきたいと思います」

――決断した時期は?

▼武藤「決断した時期? この前の試合もある意味、やっぱり自分が技をかけてて痛みが走ると苦しいですよ。まあこの前の試合が全てじゃないけど、徐々に徐々に生活をするにあたって不自由したりしてきたりするからさ。だんだん追いつめられる自分もいる中で会社と話をしながら決断した次第です」

――引退ロードでやりたいこと、やりたい相手は?

▼武藤「横から上はほとんどいないからね。横から上いないから、それは海外でもいないからな。まあどうなるかまだ全然わかってないですよ。誰が賛同してくれるのかもわからないし。あんまりゆっくりもしてられないんだけど、俺の育てたヤツらもみんな各々、違う団体で働いてるからさ。集めるのも大変だと思う。みんな自分の所属があったりするからさ。の中で早めに決めれるものは決めてって。だって会場だって押さえなきゃいけないだろ」

――ムタも引退する?

▼武藤「グレート・ムタもおそらく魔界の門が開かなくなる。もう一回は開くな、たぶん。もう1回、2回は。もう1回か2回開いたら閉じて出てこれなくなるような気がしますね。よろしいですか? じゃあ、というわけで皆さん、本当に…まだいう言葉じゃねえな。まだ数試合ありますので、ぜひよろしくお願いします」

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