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6/12【新日本】オスプレイがUS王座初戴冠 ベルト不在に怒り爆発もG1初制覇に照準

『DOMINION 6.12 in OSAKA-JO HALL』大阪城ホール(2022年6月12日)
IWGP USヘビー級王座決定戦 ○ウィル・オスプレイvsSANADA×

 オスプレイが熱戦となったSANADAとの王座決定戦を制し、USヘビー級王座初戴冠。ベルト不在の戴冠劇に怒りを爆発させたものの、G1初制覇を次なる目標に定めた。

 当初、この日のUS王座戦は王者ジュース・ロビンソンにSANADA、オスプレイが挑む3WAY戦で行われる予定だった。が、直前になってジュースが急性虫垂炎を理由に来日を拒否。新日本はジュースに王座返上とベルト返還を求めたうえで、この日、SANADAとオスプレイによる新王者決定戦を行うことを決めた。

 SANADAは3・17静岡大会におけるNEW JAPAN CUP3回戦でのオスプレイ戦で眼窩底骨折の重傷を負って欠場。奇しくも同じオスプレイを相手に3ヵ月ぶりの復帰戦に臨むことになった。

 両者は読み合いなどのハイレベルな攻防戦を展開。SANADAがプランチャで先制すると、オスプレイはエルボーや逆水平など強烈な打撃で応戦し、旋回式バックブリーカーで押し返す。SANADAが低空ドロップキックを皮切りに足攻めで流れを作ったが、オスプレイも場外へのコークスクリュームーンサルトをコーナー最上段から敢行して逆襲に移った。

 なおもオスプレイがピッピーチェリオ、顔面へのステップキックと追撃し、エルボー合戦もハイキックで制した。サイレントウィスパー、オスカッターで一気にたたみかけたが、SANADAもストームブレイカーをフランケンシュタイナーで切り返し、TKO、タイガースープレックスと大技を重ねた。勝負をかけてラウンディングボディプレスを放ったもののオスプレイがヒザで迎撃。最後はヒドゥンブレード、ストームブレイカーの必勝コースで3カウントを奪った。

 オスプレイがSANADAとの熱戦を制し、US王座初戴冠を果たした。が、ジュースが所持し続けているため、異例のベルト不在の戴冠劇となった。「なんのベルトが懸かったチャンピオンシップだった? USヘビー級のベルトだよな! なのになんでベルトがここにないんだ?」と不満を爆発させたオスプレイは「病気が発覚したのだって日本に来た直後のことだろ? 手術が必要なことぐらい会社は前もって予測できなかったのか? なんでもっと早くあいつからベルトを取り上げなかったんだ?」とその矛先を新日本にも向けて怒りをぶちまけた。

 「俺は躊躇することなく飛行機に乗って、メンバーのみんなとオーランドまで向かう。そこにお前(ジュース)が住んでるのは知ってる。ジュース・ロビンソンがどの家に住んでるのかわかるまで、手当たり次第に住人を訪ねて聞き回る。そして招待なんかされてなくてもオマエの家に乗り込む。赤のレザーで覆われた俺のベルトを取り返す」。実力行使も辞さない構えをみせたオスプレイは「俺はこれまで『NEW JAPAN CUP』優勝、『BEST OF THE SUPER Jr.』優勝、IWGPジュニア王座戴冠、NEVER無差別級王座戴冠、IWGP世界ヘビー級王座戴冠を達成してきたわけだが、今日でUSヘビー級王座戴冠が追加された。残る宝はあとひとつ…UNITED EMPIREが『G1 CLIMAX』を制する」と2年ぶり3度目の出場が決まった真夏の祭典に今から照準を定めていた。


【試合後のオスプレイ、オーカーン】
▼オスプレイ「(USヘビー級のベルトの代わりに自身が保持しているブリティッシュヘビー級のベルトをテーブルの中央に置き、報道陣に向かって)一つ教えてくれ。ベルトが懸かってたんだよな? おい、答えろよ。なんのベルトを懸けて闘ったんだ? おい、答えろ! おい、そこのカメラマン! なんのベルトが懸かったチャンピオンシップだった? USヘビー級のベルトだよな! なのになんでベルトがここにないんだ? 今、俺の手元にあるのはブリティッシュヘビー級のベルトだけだ! “TWO BELTS BILLY GOAT"になったばかりだっていうのに! あの腰抜けのROCK HARDジュース・ロビンソンは現れなかった。病気が発覚したのだって日本に来た直後のことだろ? 手術が必要なことぐらい会社は前もって予測できなかったのか? なんでもっと早くあいつからベルトを取り上げなかったんだ? 考えたらわかることじゃないのか? まぁ、俺はもうとっくの前からこの会社の運営は揃いもそろって大バカだって気づいてた! だからホテルの予約さえも間違う。そのせいで俺たちは2日連続で当初の予定とは違うホテルに泊まらされた! この会社はボロボロだよ。だがこのボロボロの会社を救えるのは俺たちUNITED EMPIREだけだ! いいか、よく聞け。俺は招待も受けず、自ら『AEW DYNAMITE』に乗り込んだ。俺は躊躇することなく飛行機に乗って、メンバーのみんなとオーランドまで向かう。そこにお前(ジュース)が住んでるのは知ってる。ジュース・ロビンソンがどの家に住んでるのかわかるまで、手当たり次第に住人を訪ねて聞き回る。そして招待なんかされてなくてもお前の家に乗り込む。赤のレザーで覆われた俺のベルトを取り返す。それからお前には昔貸した金をまだ返してもらってない。それじゃ(メンバーたちに)ボーイズ、これから空港に向かおう。今日、俺たちのチームにはIWGPタッグチャンピオンとUSヘビーチャンピオンが誕生した。もうすぐIWGPジュニタッグのベルトも増える。俺はこれまで『NEW JAPAN CUP』優勝、『BEST OF THE SUPER Jr.』優勝、IWGPジュニア(ヘビー級)王座戴冠、NEVER無差別級王座戴冠、IWGP世界ヘビー級王座戴冠を達成してきたわけだが、今日でUSヘビー級王座戴冠が追加された。残る宝はあとひとつ…UNITED EMPIREが『G1 CLIMAX』を制する。じゃあボーイズ、飛行機の時間があるから行こうぜ」

▼O-カーン「(※ほかのメンバーは引き揚げるも立ち止まって)最後に言いてぇことがある。ジェシー・バルガスが来たらよ、UNITED EMPIREはさらにデカくなる。連合帝国と同盟を結びたいスポーツ選手、芸能人、政治家、会社の社長がいたら、余にコンタクトをよこせ」

※SANADAはノーコメント

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