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7/5【新日本】珍事…拷問軍“ハウス!"成功で晒し者に CHAOSトリオが6人タッグ王座戴冠

『NEW JAPAN ROAD』東京・後楽園ホール(2022年7月5日)
NEVER6人タッグ選手権試合 ○YOH&後藤洋央紀&YOSHI-HASHIvsEVIL&高橋裕二郎&SHO×

 毘沙門&YOHがNEVER6人タッグ王座を奪取。HOUSE OF TORTUREを“ハウス"のドッグケージに閉じ込めて晒し物にした。

 6・21後楽園大会で後藤&YOSHI-HASHI&YOHがNEVER6人タッグ挑戦を表明。これまで拷問軍は同王座戦で毘沙門&YOHに2連勝。EVILが「お前らの挑戦受けてやるよ。何でかわかるか? お前ら弱ぇからだ、このヤロー。ベルトの肥やしにしてやるよ」と楽勝を確信して受諾し、この日のタイトルマッチを迎えた。

 メインで行われた6人タッグ王座戦は波乱の幕開けとなった。セミファイナルのドッグケージ・デスマッチ「矢野vs東郷」に王者トリオが介入すると、毘沙門&YOHが矢野救援に登場。最後は矢野が東郷をドッグケージ送りにして勝利すると、そのままタイトルマッチになだれ込んだ。

 先に勝機を作ったのはCHAOSトリオ。太鼓の乱れ打ちで拷問軍をなで斬りにし、YOH、後藤が劣勢となっても打開すると、後藤&YOSHI-HASHIが河津落とし&ダイビングヘッドハンターの合体技でEVILを攻め込み、消灯の構えに入った。

 これを阻止した拷問軍はEVILが後藤をレフェリーに激突させて無法地帯を作り、ローブローをお見舞い。裕二郎が矢野から奪った鍵でドッグケージを開錠し、東郷を解放すると、EVILがダークネスフォールズで後藤を攻め込んだ。EVILを食い止めた後藤は裕二郎をラリアットで蹴散らし、EVILに牛殺しを決める大立ち回り。YOHもSHOの腕攻めをしのいでカウンターのラリアットを振り抜き、ドラゴンスープレックスで勝負に出た。

 EVILと裕二郎がカットに飛び込んでも後藤とYOSHI-HASHIがラリアットを同時に叩き込んで分断。YOHがトラースキックをぶち込んで勝機を迎えたが、東郷がレフェリーを場外に引きずりおろして3カウントを入れさせず。YOHが裕二郎にステッキで殴打されると、毘沙門と矢野がドッグケージに閉じ込められるピンチを迎えた。

 ローンバトルを強いられたYOHは裕二郎のピンプジュース、EVIL&東郷のマジックキラーを次々に決められ、万事休すと思われた。が、ここで矢野が隠し持っていたもう一つの鍵で扉を開錠。逆にEVIL、裕二郎、東郷をドッグケージに閉じ込めてSHOを孤立させた。すかさず毘沙門がGYWをさく裂させ、YOSHI-HASHI&YOHのダブルトラースキックからの牛殺しでたたみかけると、3人合体式のDIRECT DRIVEを爆発させて3カウントを奪った。

 後藤&YOSHI-HASHI&YOHが矢野の後方支援もあって逆転勝利。NEVER6人タッグ王座戴冠を果たした。試合後、マイクを持ったYOHは「俺が少し休んでる間にさ、ジュニアがめっちゃ面白そうじゃん。でもさ、今はNEVERでしょう。久々のベルト、CHAOSの先輩方と巻けて、本当にうれしいです。たくさんのことを学んで、吸収して、歴史を作って、そしてそれをシングルにも活かしていきたいと思います」とこれを浮上の足がかりとする構え。「なぁ、HOUSE OF TORTURE。いつまでその中にいるのかな? 今日はさ、そこで消灯したらいいんじゃないですか。お客さん、記念にさ、今日、HOUSE OF TORTUREと帰りに写真撮っていってくださいよ」と呼びかけ、拷問軍を撮影スポット化。新王者トリオは矢野とともにドッグケージに閉じ込められた拷問軍の前で記念写真に納まった。

 その後も拷問軍は好奇の視線にさらされ続けたが、最終的にはTV解説のオカダから鍵を託されたミラノコレクションA.T.さんが解錠。「HOUSEに帰る時が来たんだ!」と予告していた後藤はまんまと拷問軍に屈辱を味わわせ、「あれがホントのあいつらのホームだろ。ずっとあん中入ってろ。あのまま今日は消灯だろ、あいつら」と勝ち誇っていた。

【試合後の後藤&YOSHI-HASHI&YOH】
▼YOSHI-HASHI「YOH、よかったな。コンディション心配したけど良かったよ。おめでとう。今回巻くことができて凄くうれしい」

▼後藤「拷問の館。あれがホントのあいつらのホームだろ。ずっとあん中入ってろ」

▼YOSHI-HASHI「以前、俺らが言った消灯の館。あそこがまさしく消灯の館だよ」

▼後藤「あのまま今日は消灯だろ、あいつら」

▼YOSHI-HASHI「あそこで暮らしてもらったらいいんじゃない?」

▼後藤「今日は気持ちいいな」

▼YOH「久々のベルトなんで、それを後藤さん、YOSHI-HASHIさん、先輩方と巻けて、また新しい歴史を作っていこうと思いますし、さっきも言いましたけど、ジュニアが凄く盛り上がってるから、ここからたくさんのものを吸収して、自分自身も前に進んでいこうと思います」

▼YOSHI-HASHI「以前、NEVER6人タッグベルトを獲って、その時、俺たちが言ってたのは俺と後藤さんでIWGPタッグのベルトを巻いて二冠達成する。前回叶わなかった。だからこそ今回、NEVER6人タッグのベルト、俺たち巻いてるから、このタイミングでIWGPタッグのベルトもいただく。そして前回、俺と後藤さん、ヤングバックスと対戦して負けてしまった。ただ、それでは終わらない。あいつらの持ってるAEWのベルト、俺たちは視野に入れてるし、あいつらには願わくば年末のWORLD TAG LEAGUEに来てほしい。そう思ってる」

▼後藤「このまま終わらねぇよ、ヤングバックスとも。今日はNEVER6人獲れたんでね。あいつらが落としたこのベルトの価値をまた俺らが上げていこうぜ」

▼YOH「お願いします」

▼YOSHI-HASHI「NEVER6人タッグベルト巻いて、そしてIWGPタッグも巻いて、そして次、G1 CLIMAXが始まる。次はシングルのベルトを巻くチャンス。俺も後藤さんもシングルのベルトもちろん狙ってて、3冠だ3冠。ベルト3本もらうからな」

▼後藤「全部総獲りでいこうぜ」

▼YOSHI-HASHI「OK、ありがとよ」

▼YOH「とにかくね、頑張るしかないんで、頑張ります」

プロ格 情報局