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9/8【DRAGONGATE】Eitaに屈辱の絞殺敗戦も…吉岡がドリームゲート戦へ決意の全大会満員宣言

『STORM GATE 2022』東京・後楽園ホール(2022年9月8日)
○Eita&JACKY“FUNKY”KAMEI&ジェイソン・リーvsドラゴン・ダイヤ&菊田円&吉岡勇紀×

 吉岡がEitaのNumero Unoに屈辱のギブアップ負け。マイクでも酷評されたが、ドリームゲート戦に向けて感情を爆発させると「俺が後楽園ホール、いや、これからあるDRAGONGATEの大会全て満席にしてみせる。見ていてください。俺はこんなんじゃ潰れない」と王者としての決意をみなぎらせた。

 Eitaは次期挑戦者決定戦でKzyを下し、9・19大田区大会でのドリームゲート王座挑戦を決めた。その後、各大会で吉岡のマイクアピール力不足や存在感の薄さを痛烈に批判。吉岡も言い返し、連日舌戦が続いてきた。今宵はメインイベントで、同じく大田区大会で行われるツインゲート戦「(王者)KAMEI&ジェイソンvsダイヤ&菊田(挑戦者)」を合わせたダブル前哨戦で激突した。

 先発した吉岡とEitaは互いにけん制して深追いせず。しかし、リング上が混戦になった瞬間、Eitaは吉岡に奇襲を仕掛けると、場外ブレーンバスターなどで大ダメージを与えた。その後もEitaはスキあらば吉岡を挑発。怒りを爆発させた王者を冷静に場外に転落させると、「邪魔だ!」と吐き捨てた。

 ダイヤが捕まる厳しい展開が続いたが、ようやく試合権を得た吉岡が躍動。Eitaに一矢報いると、菊田がジャンピングヒップアタック、ダイヤがトペコンヒーロで続いて気を吐いた。吉岡の目に映るのはEitaのみ。Eitaがリングに入った瞬間、即座に襲いかかる。しかし、Eitaは動きが単調になったのを見逃さず、ショルダースルーで場外に排除。鉄柱に叩きつけるなどして一方的に暴行した。

 またも守勢を強いられた吉岡だったが、カウンターのドロップキックで挽回すると、ダイヤとともに連係攻撃でEitaに集中砲火。ようやく自分のペースを掴んだ。ツインゲート戦を控える4選手が激しく競り合うと、リング上に吉岡とEitaだけに。ここぞとばかりに吉岡はフライングラリアットから一気に必殺のフロッグスプラッシュを投下するが、完全に時期尚早。焦りを見逃さないEitaはヒザを立てて撃墜すると、お株を奪うダークネスバスターで追い討ち。左腕を蹴り上げてからNumero Unoに捕獲すると、エグい角度で絞め上げてギブアップを奪った。

 Eitaがドリームゲート前哨戦で王者・吉岡に完勝。決着後も技を解かずに完全に絞め落とした。失神状態の吉岡に水をぶっかけて挑発すると、マイクを持った。

 「ギブアップしちまったな。お前どういうことかわかるか? ギブアップっていうのは自分で負けを認めたってことだ。惨めなヤツだな、お前は」と動けない吉岡を嘲笑すると、「それから、吉岡。今日の後楽園見てみろ。全然客が入ってねえじゃねえか。それはなんでかわかるか? DRAGONGATEがつまらねえからだ。あともう1つ、お前がチャンピオンだからだ」と指摘し、「おい、吉岡。悔しいだろ? 悔しかったら客入れてみろ。客をもっと熱くさせてみろ。そして、この俺も熱くさせてみろ。わかったか?」と上から目線で通告し、去っていった。

 意気消沈した吉岡だったが、その目から闘志は消えていなかった。「今日のギブアップ負けは文句も何も言いません。俺の完敗です。Eitaの言うことは、間違いじゃないかもしれません。俺は今、どん底に突き落とされています」と現状を受け止めながらも、「でも、俺はここで立ち止まるわけにはいかねえ。どんなヤツが来ようと、俺がその壁を乗り越えてみせる」とポーカーフェイスをかなぐり捨てて激情をあらわに。さらに、「今はなかなかダメかもしれないけど、俺が後楽園ホール、いや、これからあるDRAGONGATEの大会全て満席にしてみせる」と決意の宣言。「見ていてください。俺はこんなんじゃ潰れない。大田区総合体育館はドリームゲートのベルトを俺が必ず防衛してみせる」と聖地のファンに誓いを立てた。

 まるで王者のような安定感ある試合運びを見せたEitaに完敗した吉岡。試合後のマイクでもチャンピオンとしての実力不足を指摘され、何も言い返すことができなかった。しかし、図らずも前哨戦で土俵際まで追い込まれたことで、吉岡の口から魂のこもった言葉が飛び出し、観客の心を動かし始めているのもまた事実。全大会満員宣言も王者としての決意の表れにほかならない。大田区決戦では試合内容やマイクアピール、そして何より結果でEitaの発言を覆らせることができるのか。満員宣言を現実のものにするためにも、絶対に乗り越えなくてはならない一戦となるだろう。

【試合後の吉岡、Eita】
▼吉岡「見ての通り完敗です。文句も何も言いません。でも一つだけ言えることは…」

※Eitaがやってきてイスを投げつけるとヘッドロックで絞め上げながら

▼Eita「何やってんだ、このヤロー! 何だ? 最後のマイク。潰れないって言ったよな? ギブアップしたのどこのどいつだ!? 調子乗んな!(とヘッドバットを見舞って立ち去る)」

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