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9/23【スターダム】朱里が残り7秒でたむに劇的TKO勝ち 連覇へ「絶対諦めない」

『5★STAR GP 2022』東京・後楽園ホール(2022年9月23日)
レッドスターズ公式リーグ戦 ○朱里vs中野たむ×

 朱里が残り7秒でたむに劇的TKO勝ち。5★STAR GP連覇に望みをつなげると、「ちょっとでも可能性があるなら私は絶対諦めない。誰も成し遂げたことのない5★STAR GP2連覇、私が制覇してみせます」と誓った。

 ワールド王者として前人未到の5★STAR GP2連覇を狙う朱里だが、6勝4敗と厳しい状況にあった。負けたら脱落という状況の中、この日、後楽園大会のメインで7勝2敗で首位タイに立つたむと激突した。両者は7・24名古屋大会でワールド王座を懸けて対決し、朱里が朱世界で勝利。昨年の5★STAR GP公式戦も朱里が勝利しており、たむにとっては雪辱戦となった。

 ハイキックが相打ちになるなど激しい先制争いを繰り広げたが、たむがコーナーから決死のプランチャを敢行して主導権を握ると、早くもジャーマンで追撃。しかし、朱里はコーナー上で頭突きを見舞うと、右腕を固めたままマットに叩きつけ、そのまま腕固めに捕獲。9・11横浜大会でのゴッデス戦でたむが痛めた右腕に激しい波状攻撃を浴びせた。たむが反撃を狙っても強烈なヒザ蹴りでねじ伏せ、サッカーボールキックを前後から見舞うと、バズソーキックもクリーンヒットした。

 続く流炎をたむは横三角絞めで切り返す。エプロンジャーマンは不発に終わり、朱里のハイキックに被弾したものの、それでもたむは場外ジャーマンで大ダメージを与える。リングアウト寸前で2人が滑り込むと、たむはスピンキック2連打、前後横からのバイオレットシューティング3連発と猛攻。残り時間3分を切ったところで勝機をつかみ、バイオレット・スクリュー・ドライバーで真っ逆さまに突き刺した。

 勝負あったかに思われたが、朱里は意地のキックアウト。トワイライトドリームを狙うたむを振り払い、右腕をヒザ蹴りでカチ上げると、胴絞めスリーパーで絞め落としにかかる。残り1分でエスケープを許すと、今度は腕固めへ。グラウンド式腕絡みに移行してギブアップを迫った。たむは必死に耐えるが、時間切れ7秒前にレフェリーが続行不可能と判断して試合をストップ。朱里が劇的勝利を上げた。

 敗れれば脱落の状況で7勝目を執念で掴み、連覇に望みをつないだ朱里は、たむを前にマイクを持つと、「中野たむ! 赤いベルトのタイトルマッチ以来ってことは7月ぶりだな。私はあの日からお前がこの頭の片隅にずっとずっといるんだよ。お前の情念、スゲェなあ! もっともっと試合してえよ。もっともっともっと、お前はこんなもんじゃねえだろ? もっともっともっと追い詰めて来いよ。次、試合するのを楽しみにしてるよ」とメッセージを送った。

 たむがリングを去っていくと、朱里は改めて観客に視線を送り、「5★STAR GP、中野たむに勝利しました! 私は去年優勝して、今年も優勝して、2連覇するために頑張ります!」と誓いを立てた。

 朱里が勝利し、たむ、AZMが今大会で敗戦したことで、レッドスターズは舞華を含めた4人が14点で首位で並ぶ混戦模様に。バックステージでも「ちょっとでも可能性があるなら私は絶対諦めない。誰も成し遂げたことのない5★STAR GP2連覇、私が制覇してみせます」と自らに言い聞かせるように宣言した朱里。最終公式戦となる10・1調布大会での世羅りさ戦に向けて「真正面から向き合って私は勝負します」と予告していた。


【朱里の話】「5★STAR GP、中野たむに勝利しました。7月のタイトルマッチぶりなんで、まだあんまり間隔が空いてないんですけど、中野たむからは自分はすげぇ刺激もらってますね。もっともっとやり合いたい。そう思います。そして、5★STAR GP、自分は決勝に行けるかギリギリのラインなので。他の選手がどんな風に行くかによっても変わってくるんですが、ちょっとでも可能性があるなら私は絶対諦めない。誰も成し遂げたことのない5★STAR GP2連覇、私が制覇してみせます。次は世羅りさ。真正面から向き合って私は勝負します。覚悟しとけ、世羅りさ」

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