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1/11【DRAGONGATE】HIGH-END解散…Kagetora緊急復帰もZ-Bratsに屈す ハルクがGOLD CLASSに電撃加入

『OPEN THE NEW YEAR GATE 2023』東京・後楽園ホール(2023年1月11日)
敗戦ユニット解散マッチ ○シュン・スカイウォーカー&B×Bハルク&KAI&H・Y・O&ISHINvsドラゴン・キッド&Kagetora&吉田隆司&問題龍&YAMATO×

 欠場中だったKagetoraが緊急復帰したものの、HIGH-ENDが敗者解散マッチでZ-Bratsに敗戦。約2年の活動に幕を下ろすことになった。一方、Z-Bratsを離脱したハルクがGOLD CLASSに電撃加入した。

 DRAGONGATEマットでいつ果てることなく続くユニット抗争。そんな中、Kagetoraの欠場やBen-Kの離脱により、厳しい状況に追い込まれたのがHIGH-ENDだった。YAMATOとキッドの2人しかメンバーがいない状況を見て、Z-Bratsのシュンは「ユニットの体をなしていない」と断罪。しかし、無所属の吉田と問題龍がHIGH-ENDに加勢すると、遺恨が激化し、ついにはZ-BratsとHIGH-ENDによるユニット解散マッチが行われることになった。

 数的有利なZ-Bratsだが、ハルクとシュンやKAIとの誤爆による敗戦が続いており、HIGH-ENDが勢いに乗る形で決戦の日を迎えた。試合形式は完全決着ルールのイリミネーション戦に決定。4対5とHIGH-ENDが不利な状態で試合はスタートした。

 気合いの入った吉田が序盤から大暴れを見せたものの、KAIに丸め込まれて最初の脱落者に。さらに、問題龍もISHINに沈められ、早くもHIGH-ENDはYAMATOとキッドの2人だけになってしまった。しかし、昨年10月から負傷欠場中だったKagetoraが緊急復帰。一気にKAIとH・Y・Oを敗退に追い込む。息を吹き返したキッドがウルトラウラカンラナでISHINを下し、この試合で初めて有利な状況に持ち込んだ。

 続いてキッドが脱落となったものの、すきま風が吹いていたハルクとシュンの誤爆を誘い、ハルクを敗退させる。粘るシュンもSSWでKagetoraを沈め、リング上はYAMATOとシュンの一騎打ちになった。

 シュンがYAMATOの串刺しドロップキックをレフェリーに誤爆させて無法地帯を作り上げると、リング上は両軍入り乱れての大乱戦に。パウダーを持ち込もうとしたハルクとシュンの同士討ちを誘ったYAMATOは全知全能のフランケンシュタイナーやギャラリアで3カウントを迫る。しかし、翌日にドリームゲート王者・吉岡勇紀への挑戦を控えるシュンは沈まず。最後はラリアットからSSWにつなげてYAMATOを下した。

 この結果、HIGH-ENDの解散が決定。試合後もZ-Bratsの暴挙は続き、問題龍のマスクを剥ぎ取って暴行した。だが、ハルクが問題龍を攻撃すると見せかけて、仲間のKAIとH・Y・Oを蹴り倒し、Z-Bratsに三下り半を突きつける。

 ハルクは「サプラ〜イズ!」と高笑い。「HIGH-END、お前らは今日で解散。これで本当の終わりだ。HIGH-END、ジ・エンドだ」と斬り捨てると、返す刀で「Z-Bratsのお前らよく聞け。お前らとは今日でお別れだ」とZ-Brats離脱を宣言した。誤爆続きで溜め込んでいたうっ憤を「Z-Bratsはジ・エンドだ」と爆発させると、「ハルクマニア諸君、今後俺が一緒にやっていくのはこいつらだ」と新たな仲間を呼び込んだ。

 現れたのはGOLD CLASSのBen-K&箕浦康太&ミノリータの3人。黄金に輝く薔薇を受け取ったハルクは、それを口にくわえると、優雅に天高く手を掲げ、四方に向けてポーズを作り、3人とともにバックステージへと消えていった。

 リング上に残されたのは解散が決まったHIGH-END連合軍。緊急復帰したものの、解散となってしまったKagetoraは「DRAGONGATEのトップを目指して作ったHIGH-ENDですが、有言実行できずにすいません。メンバーがどんどん少なくなっていく中、踏ん張らなきゃいけないのに、俺が怪我をしてしまい、こんなことになってしまって、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。それでも本当に本当に楽しかったです」とユニットを代表して観客に思いを語った。そして、「YAMATO、お前はやっぱりDRAGONGATEの象徴だよ。今日でHIGH-ENDはなくなってしまうけど、これからもトップとしてDRAGONGATEを引っ張っていってくれ」とYAMATOにエールを送った。

 その言葉を受け止めたYAMATOは「DRAGONGATEでトップを獲ろうというコンセプトで組んだんですけど、気づいてみたら、解散マッチの日に一番波が来たみたいな…。波は来なかったんですけどね」と苦笑。「言葉が出てこない」とこぼしつつ、メンバーに感謝の気持ちを伝えていく。今後に向けては、若い選手を後押ししていく姿勢を示したうえで、「これで一線引くわけじゃないけど、もっともっと自由に戦っていきたいと思います」と前向きに語った。

 しんみりしたムードも漂ったが、YAMATOが「本当にこんだけ結果を残さなかったユニットって、Dia.HEARTSかディープ・ドランカーズぐらいですよ」「キッドさんが入ったユニットでほぼ解散するんです」などと語り始めると、キッドも言い返して結果的にメンバー全員笑顔に。客席からも笑いが漏れる中、最後は「HIGH-ENDは何の結果も残せず終わりますけど、DRAGONGATEはまだまだどんどんどんどん未来に向かってつながっていきますんで、これからも応援よろしくお願いします」と締めくくった。最後は吉田や問題龍を加えた全員で記念撮影に応じ、笑顔でHIGH-ENDは約2年の活動に幕を下ろした。

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